5698. 2000年10月02日 00時10分14秒 投稿:すみれ 
ららさま
「住まいにおける化学物質」http://www.kcn.ne.jp/%7Eazuma/index.htmlのリンクの中に、化学傷害メーリングリスト
http://www02.u-page.so-net.ne.jp/zb3/hou/というのがありました。 
中を見てませんので、室内汚染が中心かもしれませんが・・・。

私で良ろしければ、(居る時は)いつでも、どうぞ。
喘息については目下、勉強中です。

[133.205.224.107][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

5699. 2000年10月02日 00時11分22秒 投稿:Hal.T 
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/news/2000/miyake/index.html]
早川さん↑、10/01のコメントはいいと思います。火山ガスを軽んじるわけではないのだが、三宅島に係わったからには島の人のことを第1に追跡する責任があると思っています。

学者の多様な意見はおもしろい。別の学会ではののしりあいの場合もあるのだが・・
 

[210.250.0.197][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

5700. 2000年10月02日 00時37分06秒 投稿:吉野@千葉県 
 [http://www.koe.gr.jp]
5684>さのさま
5697>ららさま
吉野秀夫(千葉県議会議員)と申します。
以下、よろしかったら参考にして下さい。

千葉県では京葉工業地帯に火力発電所、製鉄所、石油精製所、石化関係事業所などが林立しております。県では、それら各事業所の@燃料使用量、A煙道(煙突)での硫黄酸化物排出量(それだけではありませんが)をテレメーターで県庁内にリアルタイムで計測・記録しています。補足率は極めて高いと考えて結構だと思います。

その計測データから、千葉県内の事業所での燃料使用量から計算した硫黄酸化物の排出量は
  平成10年度で22,922トン/年度です(平成11年度千葉県環境白書69ページ)。
同じく、千葉県の発生源テレメーターによる硫黄酸化物排出量は、
  平成10年度で約24,600トン/年度です(平成11年度千葉県環境白書80ページ)。

三宅島雄山からの二酸化硫黄の排出量が38,000トン/日(9月27日気象庁発表)と比較すると、片や一年間、片や一日間、三宅島火山ガスのもの凄さを再認識させられました。

なお、千葉県における昭和40年代における硫黄酸化物排出量は昭和47年度版千葉県公害白書によると、
昭和43年 126,000トン/年度
     昭和44年 217,700トン/年度
     昭和45年 259,700トン/年度
     昭和46年 253,200トン/年度 であったと公表されています。

さらに、千葉県の大気汚染観測点(46局)における二酸化硫黄の環境濃度である一時間値が0.1ppm(環境基準)を超過した時間数を県当局から聞き取りました。以下の通りです。
  平成12年度(8月〜9月2日) 延170時間(最高値0.286ppm)
  平成11年度          なし
  平成10年度          延2時間(最高値0.146ppm)
  平成9年度           延1時間(最高値0.116ppm)

最後に、東京都、神奈川県、埼玉県が大気汚染のデータをリアルタイムでホームページに公表している中で、千葉県のみが独自対応できていないことについて、千葉の県会議員として、大いに反省させられました。すなわち、テレメーターで県内各事業所の燃料使用量までリアルタイムで捕捉するシステムを稼動させながら、そうしたデータの一般公開が遅れているわけで、大いに改善すべく、県当局に働きかけております。

[202.238.121.254][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows NT 5.0)]

5701. 2000年10月02日 00時44分01秒 投稿:吉野@千葉県 
 [http://www.koe.gr.jp]
5700>
で誤植がありました。訂正させていただきます。

平成12年度(8月〜9月2日) 延170時間(最高値0.286ppm)
              ↑
              は、2日ではなく、28日です。お詫びいたします。

[202.238.121.254][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows NT 5.0)]

5702. 2000年10月02日 00時54分51秒 投稿:Cauli. 
らら。さん(#5697):
>日本の汚染の最高の昭和42年頃のピーク時で、0.06ppm

それは、一般環境大気測定局15局平均(昭和40年以降継続して観測されている地点15か所の年平均値)と呼ばれている数字(例えば、環境白書平成元年版)だと思います。あくまでも年平均値だから、今回のように風向きにより数時間だけ記録される数字と比較することは妥当ではありません。

なお、15局平均でなく1局(1地点)単位で調べると、過去には年平均値0.1ppmを超えた例も存在します(例えば、環境白書昭和47年版)。

[211.2.44.86][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5703. 2000年10月02日 01時02分49秒 投稿:さち@さいたま 
>茹でカエル
 わわわ、じっさいに茹でた方がいましたか! びっくり。と思ったら、出所まで!
わたしは、いつ、どこでこの話を聞いたかも覚えてませんでした。意外に広まっている話なんですねぇ。

>すみれ さん
 まずはきつい返答にこちらが気落ちしないことですよね。理解されないと思ったらすっと受け流し、理解されそうなところに積極的に働きかける。そういうスタンスが楽かな、と最近思っています。

>らら さん
わたしもすみれさんと同じところしか知りませんでした。もうちょっと探してみます。

>吉野さん
リアルタイムデータの公開、期待しています!

[203.165.233.23][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5705. 2000年10月02日 01時32分45秒 投稿:Cauli. 
 [http://www.erc.pref.fukui.jp/erc/hou.html]
福井県環境科学センター(みどりネット)に、興味深い資料↑がありました。

大気汚染の常時監視と緊急時の措置に関するもので、二酸化硫黄濃度の1時間値が0.2ppm以上3時間継続、0.3ppm以上2時間継続若しくは0.5ppm以上になった場合又は48時間平均値が0.15ppm以上となった場合で、かつ、気象条件からみて当該大気の汚染の状態が継続すると認められるときは、都道府県知事はその事態を一般に周知させる等の「緊急時の措置」を講ずることになっています(大気汚染防止法第23条等)。8月28日都環境局発表には、法的な裏付けがあったわけですね。

これも過去の例を調べると、昭和46年度にはいおう酸化物(二酸化硫黄)について兵庫県の128回を筆頭に、全国で250回以上「緊急時の措置」が発令されていたことがわかります(環境白書昭和47年版)。当時は基準が現在と若干異なるのと条例に基づく措置の回数も含んでいるというニ点で、単純な比較はできないのですが。

[211.2.44.147][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5706. 2000年10月02日 02時59分00秒 投稿:らら。 
5702.cauliさま
ごめんなさい。何も関係ないかもしれませんが、0.1ppmを、超えているのは、川崎で、かわさきといえば、公害で喘息で有名で今でも喘息患者は、医療費が無料だと思うのですが・・。
[211.9.1.22][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5708. 2000年10月02日 07時51分15秒 投稿:Cauli. 
らら。さん(#5706):
川崎だから無料なのではなく、公害病として認定されているから無料なのだと思います。
公害健康被害の補償等に関する法律は、「事業活動その他の人の活動に伴つて生ずる相当範囲にわたる著しい大気の汚染(中略)の影響による健康被害」を対象にしているから、火山という自然現象による被害には適用されないと解します。
[211.2.44.69][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5709. 2000年10月02日 08時05分48秒 投稿:らら。 
そうです。川崎だから、無料なのではなく公害と認められたから無料なのです。言葉が足りませんでした。ごめんなさい。
[211.9.1.22][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5720. 2000年10月02日 18時29分43秒 投稿:Cauli. 
ここ1週間のガス関係発言を抜粋しました。近くHal.Tさんにより、上の[三宅島噴火をめぐる議論の履歴へ]のリンク先にある火山学者のひとりごと(ガス)index以下に追加されると思います。「抜粋の抜粋」は230kBを超えてしまったため、ダウンロード用に圧縮版も作りました。
 

早川さん(#5718):
>現地設置の観測機器による三宅島の火山監視ができなくなってきたことを,わたしは痛切に感じます.

むしろ、験潮所(海上保安庁)はこれまでよくやってきたと思います。かとれあ丸でなく自前の船を使えるのと海から近いことで、自家発電装置の燃料補給が容易だったのかもしれませんけど。

大学総合観測班のページにもありますが、電源と通信を自前で確保するのは大変です。それは金で解決可能とはいえ、同じ予算で行うには観測事項や観測点の縮小が必要になりましょう。いまそれが行えるのは9月12日閣議決定された予備費14億円が使えるからであって、8月18日時点でこの計画を実行するのは難しかったのではないでしょうか。

もちろん、8月18日噴火直後に緊急火山情報が発表され、(防災関係者を含む)全島避難の方向性が決まっていれば、その時点で予備費使用を要求して9月上旬頃から無人観測を始められたかもしれませんけど。

[211.128.227.251][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5725. 2000年10月02日 20時38分29秒 投稿:sai 
#5690. ららさんへ
努力してみましたが、なかなかここというBBSが見つかりませんね。

http://www.tcup5.com/511/dorachin.html

わかばクリニックの掲示板 ...うちわのチャットには良さそう。

http://www.tcup1.com/146/sumio.html

Medical Explorer 医療情報交換掲示板 ...かたい。

よろしかったらご利用を。

追加情報

http://www.nies.go.jp/kenko/health/kobayashi/kobayashij.html

小林隆弘(理学博士)さん

研究概要
>大気汚染物質が気道(鼻から肺までの空気の通る道)の持つ免疫を制御する機能にどのような影響をおよぼすか明らかにすることが研究の中で最も興味のあるところです。大気汚染物質に暴露されると気道のこの免疫を制御する機能が乱されることを示唆する結果が得られています。この乱れが喘息や花粉症の原因になる可能性について検討しています。
 

以前の書き込みで 道端 達也氏の敬称が抜けておりました。
大変 失礼しました。

[202.208.61.201][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.5; Mac_PowerPC)]

5727. 2000年10月02日 22時05分23秒 投稿:桜島10kmより木下 
 [http://www-sci.edu.kagoshima-u.ac.jp/st-sci/physics/soturon/koyamada/index.html]
1.桜島噴煙観測と、火山ガスのSO2とSPMの強い相関を明らかにした小山田さんの上記ページが出来ました。

2.火山ガスの特性と対策について、下記の文献は図書館で手に入りやすいと思います。
[1] 羽根田治,火山ガスの特性と対応策を知る,山と渓谷,1997-11,145-147.
[2] 藤原泉,安達太良山の遭難から−火山ガスの警鐘,岳人, 1997-11, 92-96.
但し、風が弱くない時でも高温火山ガスに警戒すべきことがこれらの解説や、その背景の報告書などで不足していることを、前にご紹介した所で論じました。直接行くには、
http://www-sci.edu.kagoshima-u.ac.jp/volc/gas/edu/read/gastxt.html
です。特に追記もご覧ください。[1],[2]はそこでの引用文献です。

3.三宅島からの火山ガスは、海抜1000-1500m程度の風で運ばれることが多いと考えられます。但し地上風はバラツキが大きく、あまりあてになりません。
上空の風を簡単に検討をつける方法は、天気図です。
台風や低気圧の中心のまわりは、時計と反対の回りにほぼ等圧線に沿って吹きます。
詳しくは少し中心に吹き込むかも知れません。
高気圧の回りは時計回りの風ですが、その中心に近づくほど穏やかです。
前線は、低気圧がつながったように考えて下さい。
取りあえず、たかやまさん等のお話への補足で、下記にも書いてあります。
http://www-sci.edu.kagoshima-u.ac.jp/volc/gas/public/index_p.html

時間がなくて、これまでの議論の引用が不足したままですが、ご参考まで。

[163.209.82.39][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 95)]

5729. 2000年10月02日 22時45分03秒 投稿:すみれ 
ド素人ですみません。関係無かったら削除して下さい。

吉野@千葉さま(#5700)ありがとうございます。
私、昔住んでいたのです、千葉に。
昭和44年〜48年は千葉市の学校に通っていました。 年がバレますね (^^; 
で、その頃、光化学スモッグが(おそらく初めて騒がれた頃かな?)出て、児童生徒とか、
その他の人が、目がチカチカしたり、呼吸が苦しくなったりしたとか新聞に出たような記憶が・・。
当時は今の十倍も硫黄酸化物を排出していたわけですね!!
で、三宅島は二酸化硫黄のみでその当時の1年分を7〜8日で排出しているというわけですね!!

[133.205.224.90][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

5730. 2000年10月02日 22時57分06秒 投稿:ちば 
 [http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/tchiba/volcano/catalog/kaz-5.htm]
■ようやく出張からもどってきました。
秋田駒ヶ岳の山頂は良い天気で、空気がおいしかった。
1970-71年溶岩も良く見えました。

■悪石島は鹿児島県のトカラ列島にあります。
奄美大島と屋久島の中間くらいです。
データは↑のページを見て下さい。
位置は、第四紀火山分布図中のno.5です。
>5276古井戸さんへ

■横浜市内のある高校では、9月中旬くらいから
喘息などの症状が悪化して病欠する生徒が増えているそうです。
(時期的には三宅島の火山ガスとの関連も疑われます。)
須藤さんの八王子のデータの発表や警告もあったわけですし、
疫学的な調査を早急に実施して、9月中旬以降
どれくらいの患者が発作を起こし、
どれくらいの方がなくなったのかをはっきりさせ、
三宅島の火山ガスの影響を推し量る必要があると思います。
5700吉野さん>
千葉県の年間の放出量と三宅島の1日の放出量がほぼ匹敵するという
重要で具体的な指摘を、たいへんありがとうござます。
千葉県は、関東では三宅島に最も近いわけでもあり
リアルタイムの情報公開は、
火山ガスのハイリスクパースンを救うためには
急がなければならないと感じています。よろしくお願いします。

■この掲示板は、どうやらみんなみています。(5707ASAさん)
インターネットの新たな可能性を示しているといえるかもしれません。
できるだけ、議論が堂々めぐりにならないようにしましょう。
みなさん、過去ログを把握した上で、推敲に推敲を重ねて書き込んでいただけるので、
それぞれの発言に重みがあります。最近は、削除することもすくなくなりました。
それでもあとで間違いに気づいたら、自分でも削除や修正ができますので、よろしく。
(留守がちな管理人より)

[210.166.70.109][Mozilla/4.5 (Macintosh; I; PPC)]

5731. 2000年10月02日 23時06分31秒 投稿:Cauli. 
 [http://www.gsj.go.jp/~imiyagi/Works/Event/Miyake2000/]
地調宮城さんの速報ページ↑。

「10月1日の測定例(中略)この図の38000,39000t/dは過小評価です」って…。火山観測情報は例により1日遅れの第267号(10月2日16:30)添付資料で10月1日の観測値を伝えていますが、23000-40000トン/日と相変わらず高い数値。北寄りの風だったから良かったようなものの、全然気を抜けやしない。

「そこで風早@地調は、COSPECを高濃度SO2測定が可能なように改良するための作業を、巡視船「はやと」にて行なっています。」
ごくろうさまです。地表の観測機器は人為的にSO2を浴びせて1ppmでも10ppmでも較正できるのでしょうが、COSPECではそうもいきそうもないですしね。

#本発言は、#5722にリンクミスがあったため削除して再投稿するものです。

[211.2.44.150][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5732. 2000年10月03日 00時31分30秒 投稿:古井戸 
kgc@久留米さん、ちばさん>「悪石島」了解しました。

ありがとうございました。奄美大島には、ダイビング目的で2回ほど訪れたのですが、
不勉強な私は、こんな島があることも、そこに3つも(?)火山があることも、今まで知らなかった。本当に、感謝です。

さて、昨日ふと、思い立って厚生省のホームページへ、メールにて以下の質問をしました。
早速返事が来ました。
 

>三宅島から大量に噴出している火山ガス
>報道されている以上に多くの種類が出ているようですし、
>身体的な影響もあるようです。
> 
>どこに行けば、専門の医者はいるのでしょうか?
>
>ホームドクターは対処方法を知りません。
>
>これをきっかけに喘息になることは考えられないのでしょうか?
>悪化している、発作が出やすくなった、ということはないだろうか?
>因果関係が明確でないため表立って動かないだけで
>密かに環境庁に働きかけたり、気象庁と情報交換しているのならいいのですが。
>
>あまり話題になっていない今だから、積極的に厚生省に動いてもらいたい。
>国民の健康を守るためです。

以下、www−ADMIN@mhw.go.jp(厚生省?)からのお返事
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
「火山ガスの影響」について返信します。

 メールを拝見しましたが、この件につきましては
環境庁の大気保全局に問い合わせてみて下さい
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
宿題が終わったら、大気保全局に聞いてみよっと。

[133.205.107.101][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5734. 2000年10月03日 01時12分42秒 投稿:Cauli. 
5732古井戸さん>(Hal.Tさんから過去ログの整理上要請があったので、引用元表示変えます)

>環境庁の大気保全局に問い合わせてみて下さい

出たっ! お役所得意技たらい回しっ。「問い合わせてみて下さい」とは同じ建物にいるくせに環境庁とは打ち合わせてないな。

…なんて油売ってると削除されそうなので真面目な話をすると、こういうときは報道発表資料に明記された担当官に「ご指名」で問い合わせるのがコツです。その上で、「うちでは医者のことまで判らない」とか言われたら、じゃあどこに訊けばいいですか? と確認してそこに尋ねてみましょう。仮にその先が厚生省で、「環境庁に問い合わせてくれ」と言われたら、「さっき環境庁○○課の××さん(ここできちんと名前を出す)に訊いたら厚生省△△課だと言われた。両者で相談してきちんとした返事がほしい」と連帯責任にするのも手です。

もうひとつの手は、広報担当課はマスコミ対応だけでなく国民の声への対応(役所用語で「広聴」といいます)を兼ねていることが多いから、そこを通してみるのもいいかもしれません。Web掲載のメールアドレスは広聴担当が受ける役所もあるけど、情報システム担当が受けるため満足な返答が期待できない役所もあります

いずれにせよ、たとえ色よい返事がもらえなくても、自分の名前と電話番号をメモさせて「何かわかったら教えてください」と言っておいた方がよいでしょう。電話を受ける方もいきなりだと対応が不適切になりがちで、後で反省することもありますから。

[211.2.44.125][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5735. 2000年10月03日 01時13分02秒 投稿:Hal.T 
 [http://www.madlabo.com/mad/research/volcano/index.htm]
友人からもらった旅客機からの写真をボンヤリ見ていると、白い噴煙はかなりの距離をまとまって流れているように見えます。
気体は拡散するという常識が、kmオーダの巾と厚みをもつ気団に対しては軽々しく通用しない気がしてきました。
 
[210.250.0.190][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

5736. 2000年10月03日 05時38分07秒 投稿:いけだ 
ちばさん5730>

>疫学的な調査を早急に実施して、9月中旬以降
>どれくらいの患者が発作を起こし、
>どれくらいの方がなくなったのかをはっきりさせ、
>三宅島の火山ガスの影響を推し量る必要があると思います。

率直に質問します。批判ではありません。

もし仮に疫学的な調査の結果、広範囲に渡る火山ガスの影響が確認されたとします。
で、どのような対策を想定しているのでしょうか?

このことを、わたしはずっと考え続けています。

[210.166.226.48][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)]

5737. 2000年10月03日 07時41分54秒 投稿:sai 
#5735. Hal.Tさんへ

>友人からもらった旅客機からの写真をボンヤリ見ていると、白い噴煙はかなりの距離をまとまって流れているように見えます。

http://weather.is.kochi-u.ac.jp/
の可視光の晴れた昼間の画像を観察すると 三宅島雲が一直線になびいてるのが観察出来ます。

>気体は拡散するという常識が、kmオーダの巾と厚みをもつ気団に対しては軽々しく通用しない気がしてきました。

サットンの拡散式のようにはいかないようです。

[202.208.61.185][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.5; Mac_PowerPC)]

5738. 2000年10月03日 07時52分57秒 投稿:早川 
5735Hal.Tさんへ,

噴煙の拡散速度は,上空の横風の速度に比べて小さいので,まとまって移動しているようにみえます.上空2000メートルの横風の速度は,10m/s程度でしょう.上空1万メートルだと,30m/sくらいになります.

上空1万メートルなら,1時間で100km移動します.わずか1時間しか拡散していない(薄まっていない)毒ガスが本土を襲うことが考えられます.ただし,上空1万メートルの風はたいてい西風です.東側に陸地がないのがさいわいです.

これからの季節,速い南風が吹きうるかどうか,わたしは詳しくありません.
 

[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5739. 2000年10月03日 09時45分19秒 投稿:さの 
> 5727 桜島10kmより木下 さま に追いかけ

> 三宅島からの火山ガスは、海抜1000-1500m程度の風で運ばれることが多いと考えられます。
> 但し地上風はバラツキが大きく、あまりあてになりません。
> 上空の風を簡単に検討をつける方法は、天気図です。
> 台風や低気圧の中心のまわりは、時計と反対の回りにほぼ等圧線に沿って吹きます。
> 詳しくは少し中心に吹き込むかも知れません。
> 高気圧の回りは時計回りの風ですが、その中心に近づくほど穏やかです。

海抜1000-1500mの気象状況を見るには、地上天気図ではなく850hPa高層天気図が向いて
います。この天気図には、気圧850hPa(大体高度1500m位)の等圧面の等高線が太実線で
表示されています。風と等高線の関係は、上記の風と等圧線の関係と同じに考えてよいです。
ただ、等高線と風の方向は、地上よりもより平行に近くなります。
また、この高層天気図には、高層観測点の温度、風向、風速等と、湿潤領域(温度と露点
温度の差が3℃未満の領域)が表示されています。後者は、ハッチ(ボツボツ)で表されて
いて、降雨をもたらすような湿った大気の存在を示しています。

850hPa高層天気図は、気象FAX受信装置があれば誰でも入手できますが、WEBで無料で公開され
ているところは少ないです。

国際気象海洋(株)のページ がお勧めです。

また、予想図は 新日本気象海洋(株)のページ で見ることができます。
ただし、予想図は実況図より一段と専門家向け仕様で、一般の方が読むのはかなり難しいです。

> 5738 早川さま

1万m上空はたいてい「対流圏」の中ですが、ここの大気が地上まで降りてくるのは大変です。
また、これからの季節だと1万m上空の西風は100m/sくらいになることもあります。
上記 5727 桜島10kmより木下 さまご紹介のように、三宅島の火山ガスは、比較的強い風に乗って
高々2000m以下くらいの所を余り乱れずに進んでくるパターンが危ないと思います。
大気が垂直方向によく混ざるのは、晴れた日中で大体高さ1000m位までの範囲です。

これからの季節でも、低気圧が日本海に入って発達するようなことはしばしばあり、
そんなときは強い南風が吹きます。よくその後寒波の襲来なんてパターンになります。
秋口だと、低気圧の後ろから、強めの上空寒気を伴ったシベリア方面から移動性高気圧が
張り出してくるなんて時です。

[210.165.70.180][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

5740. 2000年10月03日 11時33分50秒 投稿:なべ 
>海抜1000-1500mの気象状況を見るには、地上天気図ではなく850hPa高層天気図が向いて
>います。この天気図には、気圧850hPa(大体高度1500m位)の等圧面の等高線が太実線で
>表示されています。風と等高線の関係は、上記の風と等圧線の関係と同じに考えてよいです。
>ただ、等高線と風の方向は、地上よりもより平行に近くなります。
>また、この高層天気図には、高層観測点の温度、風向、風速等と、湿潤領域(温度と露点
>温度の差が3℃未満の領域)が表示されています。後者は、ハッチ(ボツボツ)で表されて
>いて、降雨をもたらすような湿った大気の存在を示しています。

>850hPa高層天気図は、気象FAX受信装置があれば誰でも入手できますが、WEBで無料で公開され
>ているところは少ないです。

なぜか「赤旗」は高層天気図を載せて(今でも載せている?大昔の話)いて、隣の地学科の学生は党員でもないのに山の天気を知るためにたいてい購読していた。私も一時期購読していた。

[210.251.3.53][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 95; Yahoo! JAPAN Version Windows 95/NT CD-ROM Edition 1.0.)]

5741. 2000年10月03日 17時39分07秒 投稿:松島 
三宅島にもっとも近い高層気象観測点の八丈島における風のデータです。
下の表は「理科年表2000年版」の378,382,384ページから書き写したもので、
1961年から1990年の間の30年間の月ごとの平均値です。
風向は北を0度として時計回りに360度までで示されます。かっこ内は16方位に
なおしたものです。風速は m/s の単位です。およその高さが変わるのは季節変化に
よるものです。
冬から春にかけて西風が強くなります。月平均するとほとんど西寄りの風になってしまい
ますが、前線が通過する前は南風、後は北風が吹くこともあるでしょう。東海地方から
伊豆諸島にかけては中部山岳を回り込むように風が吹くために北風になりにくいです。
大気の上下方向の混合については、
これからしばらくは海面温度と気温の温度差があまりないために、前線や台風以外では
大気中では強い対流が起きにくく、上空の二酸化硫黄なども降下しにくいと思われますが、
冬になると温かい黒潮と冷たい季節風との温度差が大きくなるので、対流が活発になって
上空の二酸化硫黄なども降下しやすくなるかもしれません。八丈島では冬は時雨や雪が
降ったと思います。関東地方などの内陸では冬が近づき日射量が小さくなるほど対流が
活発な領域の高さが低くなるので、上空の二酸化硫黄などが降下してくる可能性は小さくなる
と思います。

気圧(およその高さ)   1月        2月       3月 
             風向 風速   風向  風速   風向  風速
850hPa(1460m)    274(西) 10.5 275(西)  9.8 269(西) 8.2
700  (3000m)    273(西) 18.6 274(西) 18.3 271(西) 16.2
500  (5500-5600m) 269(西) 35.7 271(西) 34.4 270(西) 31.2
300  (9150-9200m) 264(西) 65.6 267(西) 61.0 268(西) 51.5

気圧(およその高さ)      4月          5月         6月
              風向    風速     風向   風速    風向   風速
850hPa(1490m)    253(西南西) 5.3 249(西南西) 4.7 244(西南西)  6.0 
700  (3100m)    263(西)   11.0 259(西)    8.6 254(西南西)  9.3
500  (5700-5800m) 265(西)  21.9 262(西)   17.9 258(西南西) 15.4
300  (9500-9700m) 265(西)  36.0 262(西)   30.2 261(西)    24.2

気圧(およその高さ)     7月          8月        9月
               風向  風速     風向  風速   風向  風速
850hPa(1500m)    250(西南西) 4.4  219(南西)  2.7  220(南西)  2.5 
700  (3150m)    267(西)     5.2  237(西南西) 2.4 245(西南西) 5.7
500  (5850m)    272(西)     6.9  253(西南西) 2.8 250(西南西) 10.7
300  (9600-9700m) 287(西北西) 8.4  286(西北西) 2.9 254(西南西) 14.5

気圧(およその高さ)      10月       11月      12月
               風向   風速   風向  風速  風向  風速
850hPa(1510m)    261(西)     1.3  262(西) 5.1  269(西) 9.0 
700  (3100-3150m) 255(西南西) 8.1  262(西) 12.5 267(西) 16.6
500  (5700-5800m) 254(西南西) 19.4 260(西) 27.8  264(西) 33.6
300  (9300-9600m) 255(西南西) 32.7 259(西) 50.0  261(西) 62.5

[130.34.125.208][Mozilla/4.75 [ja] (Win98; U)]

5742. 2000年10月03日 21時14分44秒 投稿:桜島10kmより木下 
 [http://www-sci.edu.kagoshima-u.ac.jp/st-sci/physics/soturon/koyamada/]
5739さのさま、 きちっとした説明有り難うございます。
5741松島さま、 八丈島情報を整理して頂き有り難うございます。
私の指摘の意図は、
高層データや850hPa高層天気図がなくても、インターネット環境になくても、
毎日のTVや新聞で身近に得られる地上天気図で、重要な海抜1000-1500mの風を理解し予測できるということにあります。
 気象のプロでない喘息などアレルギーに過敏な方々が安心できる日や気をつける日を自分で判断できるのにお役に立てばというためです。

勿論、この簡便な方法は、等圧線の粗いときなど、若干のズレはやむを得ません。
また、地上天気図と850hPa高層天気図および850-900hPaの風との関係をつかむのに、さのさんのコメント5739が重要だと思います。なお、

鹿児島では、上空約1500mの風として、実は850hPaの風のデータと予測を天気予報で提供しています。雲仙噴火では、高層観測点は福岡と鹿児島なので、長崎・熊本では予測だけを放映していたと記憶しています。

さらに、5727で紹介した上記ページ(2000.1の稿)では、
2.4 風データについて
気象庁が毎年出している高層気象観測年報が、1996年からCD-ROM化され1988〜1998年版が発行されている[7]。そのうち、1998年鹿児島上空の風データをMicrosoft Excelで使用した。測定時間は3時、9時、15時、21時の4回である。風向WD(°)と、風速WS(m/s)を用いて解析した。風向WD(°)は北風を0°として時計回りに何度の方角から風が吹いてくるかで表現してあり、例えば270°は西風となる。桜島上空の噴煙の流れは、海抜約1500mにあたる850hPaの風で理解される場合が多い。しかし、山麓に火山ガスを吹き降ろす強風の時は、900hPaと925hPaの風が有効であることが分かっている[8]。大きな爆発のときなどは3000〜4000mも噴煙が上がるが、今回解析する1998年12月ではそれほど大きな爆発はなく、専ら925hPaの風データを使用した。指定気圧面925hPaは海抜約850m程度、700hPaは3000m程度に相当する[3]。引用終わり

ところで、本州への火山ガス移流を理解するには、八丈島とともに館野などのデータもすぐほしいと思います。

[163.209.82.39][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 95)]

5743. 2000年10月03日 22時13分55秒 投稿:ちば 
気象庁から発表される毎日の天気予報の中で、
三宅島のガスの影響範囲の予想をだせないでしょうか

火口から出るガスの量は予測はできないにしても
もしも出た場合の風下はどっちなのかはわかると思います

そういう情報が頻繁にあれば、
雨が降りそうなときに傘を持っていくような、対応ができると思います。
きょうは、ガスが濃そうだから、出かけるのはやめて
窓を閉め切って自宅でじっとしていようとか
マスクを用意していこうとか
自転車で行くのをやめてバスにするとか
その人なりの適切な対応ができると思うのです。

たしか、鹿児島のテレビで(島原でもやってた)
天気予報の中で降灰の分布予測を見た記憶があります
>いけださん

[202.32.150.2][Mozilla/4.7 (Macintosh; I; PPC)]

5744. 2000年10月03日 22時27分00秒 投稿:ちあきん 
そうなんです。すいません。

私は単純に三宅島からのガスが東京で人命を脅かすほどの力あるか知りたくて
あの様な質問したのですが。質問の中に素人考えの濃度とか使ったものですから、
誤解をしていたみたいです。
そういう濃度にはならない。だから安全みたいに。

単純にやはり危険と言う事がわかりました。
それを、もっとはっきり言って日本全体に認知させれば良いのにね。

[211.17.160.50][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows NT; DigExt)]

5745. 2000年10月03日 23時07分13秒 投稿:御野@狛江 
御野(おんの)といいます。初めて書き込みさせていただきます。
東京・狛江に住む文系の者です。
つい1週間前にこの掲示板の存在を知りました。
毎晩、過去ログを少しずつ読んでいます。
新聞やテレビの伝えることを鵜呑みにすることの怖さを
改めて実感しています。
明日22:00のNHKで三宅島の火山ガスの特集があるそうです。
[202.247.160.57][Mozilla/4.7 [ja] (Win98; I)]

5746. 2000年10月03日 23時12分40秒 投稿:すみれ 
生化学の先生にお尋ねしてみたのですが、
よく わからないというご返事でしたが、******以下の事を教えてくれました。

 フリーラジカルや活性酸素は炎症をさらに拡大させるだろうなあ・・・と思います。
 以下 転載です。

*******************************************
>調べた中でよさそうのをメモしておきます。 
>やさしい環境科学、保田仁資、 化学同人、112p, 1999よりーーーーー
 空気中に1ppmの亜硫酸ガスが含まれている場合、
1日に33mg, 1ヶ月に1gを吸入することになる。 SO2は呼吸器粘膜を
刺激し、気管支喘息を引き起こす。 そして上気道で溶けて吸収される。
SO2が体内で酸化されるとフリーラジカルや活性酸素などが生成する。
ーーーーー以下略

[133.205.224.29][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

5750. 2000年10月04日 04時19分45秒 投稿:いけだ 
 [http://www.asahi.com/1002/past/pnational02018.html]
ちばさん5743.>
どうもありがとうございました。

>雨が降りそうなときに傘を持っていくような、対応

そうなのです。そういったものが欲しいのです。
そう言えば最初傘をさして歩いた人は街中の人の笑いものになったんでしたっけ。

…もう少し、考えさせていただきます。
何かを言うには圧倒的にデータが足りない。

[210.166.226.29][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)]

5755. 2000年10月04日 14時34分28秒 投稿:山川 
5664で、らら。さんが書きこみをしてくださった朝日新聞の
「三宅島からの二酸化硫黄都内でも危険な水準」という記事について
ですが、4902で山崎さんが紹介された,共同通信ニュース速報の
原研のシュミレーションはすごいのではないかと思いました。
[211.3.235.5][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; MSN 2.5; Windows 98)]

5758. 2000年10月04日 15時08分00秒 投稿:らら。 
なんかいろいろ考えてて、あちこちのホームペーじを、探しててました。最近このページでガスと喘息の関係の論議が活発になるにつれ、火山ガスと喘息の臨床例みたいなのがあればよいなとおもいまして。
また、わが子どもの話になるのですが、硫黄臭が盛んに言われた頃慢性的に体調が悪く3度ほど夜間にかかりつけの病院に行きました。症状としては、喘息とアレルギー反応「かおのむくみや、声枯れ」もあったので、三宅島の言おう硫黄との関係を、伺いました。病院の先生は、8月下旬の硫黄臭騒ぎだけでそのあともかなりの火山ガスがでているのを、知りませんでした。9月4日のことです。夜間ですが、あまり喘息の患者は、いませんでした。
2どめは、9月7日です。この日は、真夜中なのにすごく混んでいました。症状的には皆かなり重く肺炎で入院した子も何人かいました。我が子も1回の処置では、よくならず2回処置してもらいなかば強制的に帰宅させてもらいました。「もう少しで入院」。。
この2度目の先生は何回か以前に診察していただいたことがあるので我が子のアレルギー反応を、知ってるので「顔がまたこんなになっているので何かに感作されたとおもうのですが。。今日も硫黄の値が高いのですがなにかかんけいありますかね・・。」と聞いたら「そうなんですか?あまり匂いしないけどまだ高いの?」といわれたので神奈川県のリアルタイムデータのほーむぺージを、教えました。
3度目の先生は、教授?かな・・上のランクの先生で「たぶんだんだん症状が、悪くなってきたので、最初からえらい先生だったのだと思う。。普通最初は、一番新しい当直医」だが、
やはり季節的に喘息が悪くなってきてると思ったみたいです。
 
ぜんそくは、一般的に春先と秋口に悪くなりやすく特に秋口は、重症化しやすいのです。
台風前や気圧の変化木枯らしなど面白いほどに症状が悪くなります。
 
たまたまこの季節と三宅島の火山ガスが重なったために火山ガスの影響と強く言うことがなかなか出来ません。病院の先生たちも本当に季節のせいだと思っていたみたいですから・・。
 
でもあれから数週間がたち世間やニュースや新聞でも火山ガスの影響が騒がれるようになってきました。先生たちも今ごろわかってくれているかな。。とおもいつつまたあったら聞いてみようと思うのですが9月下旬より火山ガスが飛んでこなくなったら喘息も起こらなくなり夜間病院に行く機会がないままです。ちなみに顔元のつるつるなきれいな肌に戻りました。

5730・ちばさん疫学的な統計を、とって調べるのは、よいことだと思います。
だとしたら今年1年の喘息患者の推移だけでは、なく過去何年間にわたって、月別にとるということは出来ないでしょうか。上記にも書いたように喘息患者は9月に悪くなるのは、当たり前というのが患者さんも含め先生も思ってます・。
過去何年間かの9月と比べて、今年の9月は、とても悪いという数字があれば、いろいろ働きかけるのに役立つと思います。

9月以降喘息で悪くなったという話を、探していますが掲示板とかチャットで皆季節のせいだと思ってるみたい。最近に匂いがないので火山ガスが発生していること自体実感でないのではないでしょうか。
日本地図で三宅じまのみならず全国の火山情報と、噴火が起きれば降灰、やガスの流れを、絵でわかりやすくしたのがあれば、匂いが飛んでこなくても絶えず噴火が起きてガスが流れているというのが実感できると思います。匂いがないとガスも出てないとさっかくを、起こす。目で見ればまだこんなにでててこっちにながれてるんだ・・とか気にとめることが出来る。

話は変わりますが過去ログ出来たんですね。楽しくよまさせていただいてます。いろいろな火山のことが書いてあり勉強になります。
全部読むにはまだまだじかんがかかりそうだけど・・。
少しずつよんでます。

[211.9.1.6][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5759. 2000年10月04日 15時15分56秒 投稿:らら。 
5758.あまりにもながくなったので追加です。
9月中旬同じ登校半のこども12人中3人喘息で、1週間がっこうを、休みました。それと、へんなかぜ?がはやってました。9月下旬より皆喘息ありません。
とりあえず報告です。
[211.9.1.6][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5763. 2000年10月04日 16時47分38秒 投稿:らら。 
5700.吉野@千葉県さまご挨拶遅れてごめんなさい。コメントありがとうございます。
せっかく観測されているのにデータ−が表に公開されないなんてもったいない。ぜひ1日も早い公開を、望みます。
それから、環境科学センターの神奈川の環境や、東京都環境科学研究所のリアルタイムデータ−も、もしこの火山活動が落ち着いたとしてもそのまま継続してでーたーのこうかいを、お願いします。大気汚染がひどくなってきている近年毎日の生活にとても役立ちます。もし関係者の方でこの板を、見ておられる方がおりましたら。どうか打ち切らないようお願いします。
 
5725.saiさまいろいろ探してくださいありがとうございます。ほんと涙が出るくらいうれしいです。まだまだ未熟ものですが宜しくお願いします。
[211.9.1.6][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5764. 2000年10月04日 17時02分47秒 投稿:らら。 
5755.山川さん 原発のシュミレーションですか?4902.の山崎さんの過去ログを、観ようと思ってるのですが観れません。地震が起きたときのこと?ですよね。私も以前より地震のこと気にしてみてます。火山とは関係ないかな。。・とおもい発言は控えましたが・伊豆の群発地震と東海関東地震は関係ないという見解が出てますので、・・でもきになりますよね、奄美のほうも地震が多いいし磐梯山、有珠山、浅間山など日本全体が活動期に入っているとしか思えない。
今年は、太陽の活動も活発らしいので磁気の影響とかもあるんでしょうけど。
あるサイトでは、地震と原発の関係が心配されてます。気になるなー。
4902.過去ログミ観たいです。出来たら宜しくお願いします。

火山と少し離れたかな?もし趣旨がちがければ削除してください。

[211.9.1.6][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5766. 2000年10月04日 18時00分02秒 投稿:Cauli. 
5758らら。さん>
ぜんそく患者としての自分の経験(つまり医学的な立場ではない)から9月4日や7日の東京の天気と気温を見ると、火山ガスに関係なくいかにも発作が出やすそうな気がします(わたしの場合、最近は風邪でも引かない限り発作は出ないので、今年になってからまったく発作はないのですが)。

現代の生活環境は、冷房等の状況により気温がそのまま反映するとは限らないのであくまでも目安に過ぎませんが、秋口でも9月4日や7日のように朝の気温が前日午後より大幅に下がって22〜23℃を以下くらいになるが、雨までは降らないという状況は発作を起こしやすいです。9月5日のようにさらに気温が下がっても天気が雨だとか、9月8日のように前日との気温差がないときはあまり発作は起きません。

台風前に症状が悪化しても、台風が過ぎ去った後は南からの空気で気温が上がり、症状が緩和されることが多いですね。
 

5764らら。さん>
過去ログは上の[三宅島噴火をめぐる議論の履歴へ]から参照してください。また、そこにあるある火山学者のひとりごと(ガス)indexの先には、わたしが作成したガス関係抜粋と「抜粋の抜粋」があります。

[211.128.227.246][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5769. 2000年10月04日 19時05分00秒 投稿:松島 
5742 木下さん
> 私の指摘の意図は、高層データや850hPa高層天気図がなくても、インターネット環境になくても、
> 毎日のTVや新聞で身近に得られる地上天気図で、重要な海抜1000-1500mの風を理解し予測できるということにあります。
> 気象のプロでない喘息などアレルギーに過敏な方々が安心できる日や気をつける日を自分で判断できるのにお役に立てばというためです。

私もそのように思います。「防災気象情報サービス」を見ると,
有珠山の地上・上層風の予報が気象協会北海道支部によって連日提供されています。
これは、気象庁発表の予報の数値情報をそのまま載せたものと思われますが、せめて、このようなことだけでも
できないものかと思いました。ただ、難しいと思うのは被害を受けると想定される地域が近隣の島々ばかりでなく、関東地方一円など
かなり広い地域に渡ることで、山頂付近の風だけで単純に判断するわけには行かない場合もありうることです。

[130.34.125.208][Mozilla/4.75 [ja] (Windows NT 5.0; U)]

5771. 2000年10月04日 21時58分15秒 投稿:さの 
■>5756 ちばさま

> 衝動を抑えがたく、作ってしまった画像を紹介します。

その衝動はよく分かるつもりですが、私はその衝動を9/7(4851、4852 さの ご参照)
から3週間我慢しました(5712 さの ご参照)。

管理人さまは衝動に走らないで下さい。
ダウンロード図を掲載するからには、東大海洋研さまには仁義を切られたんでしょうね!?

投稿が減っても豊かな緊張感があれば、この掲示板の価値はさらに高まると私は思います。
恐らく世界火山学史上に残る「みゃるさん火砕流下実況iNET中継」を掲載した当掲示板の
管理人さんの重みを誇りにして戴きたいと思います。

■>らら+ちば さま

環境庁の本格的疫学的プロジェクト結果をご参照下さい。

平成8年度大気汚染に係る環境保健サーベイランス調査報告 
平成9年度大気汚染に係る環境保健サーベイランス調査報告 

これは3歳児対象で長期的影響を対象としています。また時間の視野は年単位の分析です。

考慮要因が多数ある中で、短期的にX月X日のXの影響を云々するのに、残念ながら疫学的
手法はあまり有効(誤解を恐れずにいれば経済的)とは思えません。たとえ、試みても膨大
な要因別対照群の設定を考えただけで結果が得られるまでの時間に思い至ると卒倒してしま
います。

短期的影響評価は、発症機序に立脚した臨床学的アプローチが王道だと思います。
医学関係者のコメントを切に望みます。極少数の弱者が多数に踏みつぶされないように。

■竜さま、かとうさま

GPSが旧来の測地に対抗できるようになったのはここ数年。
今年8月9月の評価はGPSと潮汐の対照が有効でしょうが、ここ10年となると
歴史的手法を大事にしないと。
大昔(いつのこっちゃ)の測地の基礎はまず潮汐から!でしたよね?
「海が動いているのか陸が動いているのか」それが問題だ(シェークスピア か(/_;)/)
上下内外硬軟GEO関係全体の連携を有為に運んで戴きたいと切に希望します。

■たぶんご覧になっている東京都環境局の方

1.御蔵島 2.神津島 3.八丈島 4.新島・大島 に大気汚染常時監視局に準じる
機能をもつSO2濃度臨時監視局を設置して、測定値をオンラインで(が高望みならば
なるべく早く分かりやすく)公開してください。まだ十分に間に合います。
お願いです。

ただし、まず測定従事者人命を最優先にしてください。

これからNHKニュースを見ます。

[210.165.70.152][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

5772. 2000年10月04日 23時28分12秒 投稿:らら。 
5764.ららは、ちょっと的違いでした。過去ログ観てなかったもので。改めて今カロログみました。5766.cauliさまありがとうございます。この間履歴でちゃんとみてたのになんか昨日から頭痛がひどく見方を、忘れてました。
読んでても頭が良く働かないので・・明日もう一度勉強させていただきます。なんか熱もあるみたい・・。
5766・cauliさま。5771.さのさま。まったくそのとうりだと思います。
いろいろ難しいです。喘息と火山の関係を、証明する。。ということは。

cauliさまも喘息があるのですか?つらいですよね。ある程度症状がコントロールできるようになれば生活にも支障がないみたいですけど。
花粉症は、昔珍しい病気でした。でも今は、国民病みたいになっています。喘息も年々増加傾向にあります。あと何年後には、花粉症みたいに国民病みたいになったりして・・。
今日の大気汚染情報。も夢ではない。。?
ちよっと火山と離れました。頭痛いのでもう寝ます。またよろしくお願いします。

p・s 
5711さのさまの東京都環境局のかたへ、私からもお願いです。もちろん計測や、その他の作業大事かと思いますが100%といってもオーバー過ぎないくらいの安全確保の中での作業を、望みます。皆のために誰かが犠牲になってもいけません。もちろんガスもですが作業中に噴火や火砕流の心配とかは、もうないのですか?

国の危機管理は、後からいろいろな事実が出てくるから少し心配。

[211.9.1.6][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5775. 2000年10月05日 03時51分35秒 投稿:いけだ 
どうも昨日あたりからまた右脇腹が痛みます。

わたしは97年に肝癌であと3ヶ月の命を宣告されたのですが、まだ生かさせてもらっています。9月下旬からどうも匂う日には脇腹が痛みます。肝臓は沈黙の臓器。痛さは感じないはずですが、腫れて、方々を圧迫するみたいです。

ここ数日、診断の機会を捕らえては医者や民間治療の先生方に三宅島の話を振ってみるのですが、案の定反応は鈍い。ただ、話をする中で、アプローチの問題かなぁ…という感触を得ています。どうしても私は火山を出発点として考えてしまう。治療者は身体や臓器を出発点として、考えているわけで、その間の距離は思いの外大きいのかもしれません。火山ガスの議論を読み、火山ガスの像がはっきりしてくると、からだへの影響、対策法、などがぼやけてくる。身体に焦点を合わせると今度は、火山ガスの情報がかなりぼやけて見えてくる。このところ感じていた奇妙な違和感は対象のオーダーとかレンジの問題だったのかな、と、個人的に考え始めています。

火山ガスの不安は付きまとい続けるだろうけれど、それとは別にからだの側から捕らえなおしてみようと思っています。

この夏は、三宅島の西側に低気圧がある夜は活性炭入りの枕かヨモギの葉を詰め込んだ枕を使い、枕元に濡れタオルを置くようにしていました。私には(なにが身体に合うかは個人差が激しいので強調しますが)かなりの効果を上げてくれたように思います。
とは言え、気圧配置は自分の予感を補足するというところが実際の役割で、身体が弱っているところは敏感に環境に反応するらしく、なんとなくあしたはやばいぞという感覚があるのですが。

Tシャツを着て、その上にタオルをかけ、肝臓、腎臓、胸腺を中心として70℃くらいのアイロンをからだにかけてやる。これも朝方苦しいときなど、かなり楽にしてくれました。この方法は喘息の方にも効果があるので、お薦めします。

[210.166.226.36][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)]

5791. 2000年10月05日 16時17分17秒 投稿:早川 
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/seminar/hawaii.html]
ちばさん>
>都道より内側で、立ち入り禁止ですから
水質検査はまだ無理なのでしょう

ガスが来てない日に,歩いていけばよいと思います.大路池.
そんな硬直的態度,とるべきではない.

こんなことにヘリを使うのは,税金の無駄づかい.

[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]
5795. 2000年10月05日 17時52分16秒  投稿:Cauli. 
大学三宅総合観測班からのお知らせが充実してきています。

地調公式ページからリンクされている「りゅうきゅう」艦載ヘリからの三宅島の二酸化硫黄放出量測定の一番下にあったグラフ(リンク先画像)が削除されている理由を東宮さんのページで見つけました。ここの読者から「うちからは見えないけれどそちらからはどうか?」と訊くメールがあたしのところにも来たのですが、理由はともかく削除したことくらいは公式ページに明記してもバチはあたらないと思うのですが。

[211.128.226.182][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5800. 2000年10月05日 21時07分00秒 投稿:桜島10kmより木下 
 [http://www-sci.edu.kagoshima-u.ac.jp/st-sci/physics/soturon/koyamada/]
三宅島現地観測体制再建のために
5789ちばさん紹介の毎日新聞の記事や10.4夜10時のNHKなどでは、
> 停電で、次々と観測装置がダウンして ということですが、
噴煙が高く上がっている状態では、多量のSO2を含む高温型火山ガスは島の周辺には
あまり来てないと推測されます。
また、強風では9月20日の阿古(5421Mさん 他)のように風下は危険ですが、
それを避けて接岸できれば、火山ガス濃度は低いはずです。
以上、極めて当然のことと思いますが、今回の三宅島火山ガスは別として、
大気環境観測定点では日本で最も厳しい状態が続いている桜島有村などのSO2データ
解析↑で裏付けられています。

無風・弱風が危険という5550石原さんの経験談には賛成できません。かってそのような
研究報告もありましたが、私たちは1994年秋の気象学会で明確に反論しました。
灰表面からの分離や雨に溶けたガスの分離が、山腹では重要かもしれませんが、
谷筋に沿って山麓まで下るかは問題です。
日中の対流混合の可能性もありますが、好天では斜面に沿った上昇気流がむしろ支配的だと思います。

冷たい地下水に溶けた大量のH2S、CO2などが気化して窪地などに滞留するという低温型火山ガスの危険は、活発な三宅島にはあてはまらないと思いますが、お気をつけ下さい。

爆発による噴石や火砕流に警戒しながら、数カ所の港湾部で火山ガス連続無人観測を開始し、安全を確かめながらその他の観測体制を再建することを願います。

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5806. 2000年10月05日 22時52分17秒 投稿:古井戸 
5734Cauliさんありがとうございました。5732の古井戸です。
すぐにレスをいただいたのに、御礼が遅くなり申し訳ありません。

省庁との会話のコツ、ゼヒ使ってみます。
どうも、手っ取り早く、答をもらえばいいかな〜なんて考えていたもので・・・

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5807. 2000年10月05日 23時10分21秒 投稿:さの 
 [http://www-sci.edu.kagoshima-u.ac.jp/st-sci/physics/soturon/koyamada/]
>5800 桜島10kmより木下 さま 

↑で山岳波のことはよく分かりました。

> 無風・弱風が危険という5550石原さんの経験談には賛成できません。かってそのような
> 研究報告もありましたが、私たちは1994年秋の気象学会で明確に反論しました。
> 灰表面からの分離や雨に溶けたガスの分離が、山腹では重要かもしれませんが、
> 谷筋に沿って山麓まで下るかは問題です。
> 日中の対流混合の可能性もありますが、好天では斜面に沿った上昇気流がむしろ支配的
> だと思います。

これから寒候期に向かうとき、洋上島といえども無風・弱風時は接地逆転はある程度発達
しますよね。そのとき、サーマルではなくよく寝たプルームの裾からの流れ込みが逆転層
内に滞留する危険というのは心配しなくてよいのでしょうか?接地逆転の最大発達時は
未明で、そのときは、上記好天日中と逆に、下降気流が弱いながらも支配的なはずです。
三宅島のソースファクタが桜島の数倍以上という状態がしばらく続くならば心配すべき
条件だと思うのですが。もちろんSO2が重いから下に貯まるということではなく、乱流拡散
が支配的と考えた上での話です。
 

[210.165.70.83][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

5811. 2000年10月06日 09時48分38秒 投稿:村松@東北大 
いまさらといわれそうですが、二酸化炭素についてまとめておきました。

荒木ら「環境科学辞典」東京化学同人(1985)から引用

二酸化炭素
炭酸ガス、無水炭酸。CO2、分子量44.01、融点-56.6℃、沸点(昇華点)-78.5℃(1気圧)。対空気比重1.529、0℃における気体密度1.977g/L。無色無臭。わずかに酸味を感じる。常温では気体、低温加圧で液化する。これを一部気化させて蒸発潜熱で雪状化し。それに液化物を少量加え加圧固形化したものがドライアイス(固体炭酸)である。気体は水に溶けやすく、1気圧、0℃で0.3346g/100g、10℃で0.2318g/100g、20℃で0.1688g/100g溶け、エタノールには水より約2倍容溶ける。化学的には活性は低いが、金属の酸化物や水酸化物とはよく反応する。水に溶けて炭酸H2CO3を生じ、1気圧下ではpH3.7の水溶液となる(村松注:現在の大気平均CO2濃度から算出される水のpHは、5.7。つまりこれよりpHが低い雨が酸性雨と呼ばれる)。高温で気体は熱解離して一酸化炭素COと酸素O2を生じ(村松注:概ね1000℃以上のお話なので考慮しなくてよい)、また赤熱炭素に触れてCOに還元される(村松注:C+CO2→2COという反応。COの不均化の逆反応。これも大気中のCO2濃度から鑑み、考慮しなくてもいい量。ただし、炭の不完全燃焼で、2C+O2→2COという反応はよく知られ、COは意外に安定なので、冬場CO中毒による事故が後を立たない)。
二酸化炭素は自然大気中に約0.033%含まれる(村松注:ここ数十年で急速に増えており、地球温暖化ガス=Green House Gasの一つとしてその削減が求められている。なお、Green House Gasは元来は良い意味で使われた)が、化石燃料の大量消費と植生破壊による二酸化炭素循環の平衡破綻(村松注:破綻とまでは言いきれないのではと思う。物理化学的に言えば単なる平衡の移動と考えてもいいのではないか)は、毎年約0.8ppmの割合で大気中二酸化炭素のバックグラウンド濃度を増大しつつある。この増大は地球気圏の温室効果として将来に懸念を生じさせている。
二酸化炭素は工業的に大量に用いられているが、その放出場所が換気不良な場合は、気中二酸化炭素増加に酸素欠乏が伴う。ドライアイス使用冷蔵庫、発酵タンク、酸処理後の炭酸ナトリウム中和過程、炭酸ガス消火器の誤放出などで、高濃度二酸化炭素、低酸素による事故が起こりやすい。
二酸化炭素は生体細胞内でのエネルギー利用の最終産物として排出され、血液を介して灰から呼気中に放出される。呼気中には3〜4%の二酸化炭素が含まれる。吸気中の0.03%の二酸化炭素は血液のpHを約7.4に保つのに寄与している。気中二酸化炭素が欠乏すると、血中二酸化炭素が低下し、pHは上昇してアルカローシスに傾き、呼吸は浅く遅くなり、また脳血管収縮による軽い脳の酸素欠乏を引き起こす。
吸気中二酸化炭素増大は血中二酸化炭素上昇で血液pHを下げ、血管拡張と呼吸中枢刺激による呼吸深大とが起こる。気中二酸化炭素濃度1%で呼吸深度はやや増し、3%で呼吸増大と顔面温感、4%で眼および上部気道刺激感、顔面紅潮、頭痛、めまい、耳鳴、徐脈、血圧上昇、6%で頻呼吸、熱感、皮膚血管拡張、悪心、嘔吐、7〜8%で肺うっ血、呼吸困難、10%以上で意識障害、呼吸停止、死の危険(村松注:酸素が十分にあっても二酸化炭素濃度により中毒が起こるので要注意。一般に酸欠ととられることがあるが、全く違うものである。脚注参照)。
吸気中の二酸化炭素増大は体内二酸化炭素排出が阻害され、血中、細胞中の二酸化炭素蓄積により、特に脳神経中枢細胞内の二酸化炭素蓄積は、その活動を抑制し、麻酔効果を現す(村松注:二酸化炭素を5%含んだ空気を30分間吸い続けるとその場から脱出することが難しくなると聞いた<高圧ガス講習会の伝聞>。1997/7/12の青森・八甲田山の田代平での自衛隊員の中毒事故、1986/8/23のカメルーン共和国ニオス村での事故が痛ましい。前者は火山ガス、後者は湖水中から炭酸ガスの大量気化が原因と見られる)。
気中二酸化炭素の化学分析法には水酸化バリウムと二酸化炭素の中和反応を利用したバリット法がある。簡便法としては検知管法、迅速法として干渉計法がある。連続測定には非分散型赤外ガス分析計が用いられる。建築物における衛生的環境の確保に関する法律では、多数の者が使用し、また利用する建築物(特定建築物)で、中央管理方式の空気調和設備を設けている場合、空気環境の調整を二酸化炭素濃度0.1%を管理基準として行うことを想定している。この基準は、空気環境を環境衛生上良好な状態を確保する上での指標として二酸化炭素を用いている。また、労働安全衛生法に基づく事務所衛生基準規則(第7条)により作業環境測定等の実施などの規則がなされているほか、労働安全衛生規則(第583条)において坑内の炭酸ガス濃度の基準が規定されている。
日本産業衛生学会(1983)、ACGIH(1983)による許容濃度はいずれも5000ppm(9000mg/m3)とされている。

<村松による脚注>
酸素欠乏症
酸素は地球大気中(乾燥時)20.95%含まれる。
酸素欠乏による症状は下記の通り(Henderson,Haggardによる)
(酸素濃度、症状の順)
16〜12% 脈拍、呼吸数の増加、精神集中に努力がいる。細かい筋肉作業が困難、頭痛、悪心、耳鳴
14〜9% 判断力低下、発揚状態、不安定な精神状態、刺傷などに無感覚、酩酊状態、記憶障害、体温上昇、全身脱力、チアノーゼ
10〜6% 意識不明、中枢神経障害、痙攣、チェインストークス型呼吸、チアノーゼ
10〜6%の持続またはそれ以下 睡眠→呼吸緩徐→呼吸停止→6〜8分後心臓停止

つまり、大気組成のままでCO2が単に増加した場合は、先にCO2中毒が起こります。CO2が10%に至っても、O2濃度は18.86%ありますから。

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5822. 2000年10月06日 18時28分21秒 投稿:村松@東北大 
 [http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/SAITAI/HISAI/MIYAK287.HTM]
↑に、「三宅島島内作業等における火山ガス対策等について」の記事があります。
この掲示板で宣伝した (-_-; せいか、SO2,H2Sにばかり気が向いている感があって、ちと心配です。
「ガス連続モニターの作業基準超過警報発生時(SO2:2ppm,H2S:10ppm)」
硫化水素が10ppmにも達したら、鼻がもげてしまうから、是非その前に、いや、事前にいつも、ガスマスクはつけてください。お願いです。
マスク装備もなれないと息苦しく感じるし、装備に時間がかかるのは避けたいです。
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5827. 2000年10月06日 21時49分47秒 投稿:桜島10kmより木下 
 [http://www-sci.edu.kagoshima-u.ac.jp/volc/Satuma-Io-Jima/]
5807さのさま、 
>寒候期に向かうとき、洋上島といえども無風・弱風時は接地逆転はある程度発達
>し、サーマルではなくよく寝たプルームの裾からの流れ込みが逆転層内に滞留する危険
>接地逆転の最大発達時は未明で、そのときは、上記好天日中と逆に、
>下降気流が弱いながらも支配的なはずです。
のご指摘有り難うございます。桜島の場合、無風・弱風時は噴煙と火山ガスは高温のため
安定成層中に突っ込んで上昇し、下降気流に捕まるような高度に留まることはないようです。

三宅島現地観測体制再建のために(#5800)追記
酸性の火山ガスは、電子機器を非常に早く傷め、絶縁はすぐ悪くなるでしょう。
火口付近では高温も加わり、ますます厳しい条件です。
俊寛伝説の薩摩硫黄島では、硫気の噴出する火口でガスマスクをつけての観測や、
GPS設置がやられています。↑の地表面温度現地調査やリンク先の地調などをご覧下さい。

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5830. 2000年10月06日 22時29分38秒 投稿:へちゃ 
5807さのさま
三宅島は(測候所のデータですが)小さな島なのですが地形の影響か,重力風が顕著に現れます.桜島に比べて山体がなだらかなためかも知れません.これは島にとっては良くない条件です.1986年のニオス湖のガス災害も重力風の振る舞い(ガスの自重のための影響が大きいが)を成していました.

ところでニオス湖災害では,犠牲者は化学性とみられる熱傷を負っていました.しかし,この災害のガスはCO2とされ,HClやH2Sは含まれていないとの結論だったと記憶しています.あの熱傷はなんだったのか御存知の方はみえませんか?

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5831. 2000年10月07日 00時10分14秒 投稿:ちば 
 [http://www.kishou.go.jp/press/0010/06c/index.html]
本日の火山噴火予知連のコメント

やっぱり、よくかんがえてありますね。

火山ガスに対して警戒が必要と明記された。警戒はこれだけ。
爆発的な噴火や火砕流の危険性は当面去ったというの意味の指摘がある。
もちろん、現在の傾向が続けばという条件付きですが。
火山灰の降下が少なくなったと明記された。
地震も少なくなったし、収縮の傾向も鈍化したとある。
泥流災害についての危険性の指摘が雨の場合の注意にもどった
傾斜計やGPSのデータが記者発表資料にはない。
沈降とか隆起とかは全く書いていない。

[202.32.150.2][Mozilla/4.7 (Macintosh; I; PPC)]

5832. 2000年10月07日 01時07分36秒 投稿:げし 
 [http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/shimano/miyake2000/sulfur.html]
9月9日から12日にかけて噴出した火山灰の水溶性付着成分(硫酸塩)の硫黄同位体比の測定結果を出しました↑.
9月の火山灰の硫黄同位体は,7-8月噴火の火山灰に比べてより低い値になりました.
また、8月18日の噴火後期に放出された通称“カリフラワー状”火山弾の内部に付着していた成分も測定しました.同日の火山灰から得られた値に比べて,有意に低い同位体比がでました.

※残念ながら予知連に間に合いませんでした.

[133.11.230.162][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5839. 2000年10月07日 10時12分38秒 投稿:さの 
> 5830 へちゃさま

重力風とおっしゃるのは、内部重力波↓のことですか?

京大の 地球流体力学基礎実験集内部重力波
(このHPはとてもおもしろいです。気象予報士を目指す方は必見)

とすると、桜島10kmより木下さまご紹介の これ から考えられるリスクと
どのように違うのでしょうか??

島にとってどのように良くない条件なのか、もう少し詳しく説明して戴けない
でしょうかm(._.)m

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5842. 2000年10月07日 10時41分09秒 投稿:へちゃ 
さのさま
重力風とはkatabatic風のことです.空気塊の密度が,周囲の密度より局所的に大きくなると,密度の小さな方に向かい,空気塊が広がり流れ出す現象です.三宅島においては山頂・山腹で冷やされた空気塊が降下してくるものです.南極の沿岸などで吹く強風も重力風です.ただ定義的には冷却のための密度増加とは限られていないので,空気より重いガスにおいてもこの表現は成り立つと思います.

三宅島では山頂から放射状に緩やかな風が流れ下る傾向があります.この空気塊がガスをどの程度含んでいるかは未知ですが,島内においては山岳波より,この重力風の方が影響しやすいかも知れません.ただ,山頂には以前にはなかった(プチ)カルデラができているので,これまでとは気象条件が変わっているかも知れません.

[210.236.130.40][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

5850. 2000年10月07日 12時54分49秒 投稿:さの 
>5842 へちゃさま よく分かりました。ありがとうございます。

カルデラ縁付近でのプルームの温度が問題ですね。

[210.165.70.20][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

5857. 2000年10月07日 19時07分23秒 投稿:村松@東北大 
桜島に臨時火山情報がでましたね。18:00です。

臨時火山情報 第1号
平成12年10月 7日18時00分
鹿児島地方気象台 発表
火山名 桜島

桜島南岳は本日(7日)16時42分に今年132回目の爆発をしました。
この爆発では多量の噴煙を火口上5,000M以上まで上げ、火山雷を18
回伴いました。噴石は雲のため不明でした。袴腰近くの気象台の観測点(南岳
の西北西4.6KM)での爆発地震の最大振幅は4?M(マイクロメートル)でした。
現在のところ被害の報告はありませんが、鹿児島市の中心部から北部にか
けてかなりの降灰がありますので、交通事故等に注意して下さい。今後も噴
石を伴う爆発が発生することが考えられますので、今後の火山活動に十分注
意して下さい。

[130.34.31.136][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5861. 2000年10月08日 07時16分17秒 投稿:早川 
5859Cauli.さん発言を受けて:

たしかに,きのう10.7添付ファイルのSO2量の図は,10.6までの図と違いますね.
10.3のSO2量がほんとは多かったことがきのう判明したのかもしれませんが,
隠していたと思われても仕方がない.

これまでの誤りを火山情報文章で正さずに,こそっと図だけを修正したのは悪質です.

気象庁地震火山部は,抜本的な組織改革が必要です.
動燃とおなじ.
 

[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5869. 2000年10月08日 14時38分47秒 投稿:みね 
>5859.Cauli. さんへ

臨時火山情報 第19号
平成12年10月 6日18時50分
気象庁地震火山部・三宅島測候所 発表
火山名 三宅島
本日(6日)火山噴火予知連絡会が行われました。

三宅島の火山活動について

 三宅島の火山活動に関する本日の火山噴火予知連絡会の検討結果は次のと
おりです。

 三宅島では、9月に入ってからも山頂からの火山灰の放出が続いていまし
たが、9月中旬以降は火山灰が少なくなり、白色噴煙を主とした噴出活動に
なっています。

 火山性微動や空振の振幅は小さい状態が続いています。
 島内の火山性地震の回数は9月に入ってから次第に減少しています。

 7月以降、三宅島の収縮が続いてきましたが、9月以降、観測条件は悪い
ながらも鈍化傾向が見られます。
 島の中央部の全磁力の変化も8月下旬以降鈍化しています。

 火山ガスの放出量は、8月下旬以降次第に増加しており、9月中旬以降は
、1日あたり約2〜4万トンの二酸化硫黄の放出が観測されています。

 9月以降火山灰中の粘土鉱物が減少し、火山灰には塩化物イオン付着量が
多くなっています。
 また、火口の表面温度は9月下旬に最高約180℃が観測されました。

 以上のような観測結果は、噴火への地下水の寄与が減り、火山ガスを放出
しやすいシステムが形成されてきたことを示していると考えられます。

 現在のように地下のガス通路が維持され、ガスの放出が続けば、爆発的噴
火や火砕流の可能性は低いと考えられます。

 三宅島の火山活動のメカニズム解明及び今後の噴火活動の推移を監視する
ため、火山ガスや噴煙、地殻変動、地震活動等の観測を強化する必要があり
ます。

 当面は、現在のような多量の火山ガスを放出する活動が続くと考えられま
すので、火山ガスに対する警戒が必要です。また、雨による泥流にも注意が
必要です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
>火山情報の著作権問題について(素人コメントを、一応書いておきます)
火山情報は、政府機関である気象庁が、周知公開することを目的として、
報道機関等に配布いるものなので、掲示板にそのまま転載して広めることを、
気象庁さんは歓迎されると、私は思います。

[210.141.117.123][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; MSN 2.5; Windows 98)]

5878. 2000年10月08日 20時51分48秒 投稿:桜島10kmより木下 
 [http://www.minaminippon.co.jp/]
桜島、続報。ひどい降灰の様子は南日本新聞 2000.10.8 朝刊↑。
このような降灰の時でも、爆発で吹き上げられたSO2やSPMは上空に留まるようです。
爆発3時間後、10km離れた室内で換気ダクトを通して硫黄臭が進入。窓を開けると強く匂いました。強い東風による吹きつけで、噴煙はほとんど横に流れていたと推測されます。
なお、南岳火口から2kmまでは立ち入り禁止です。
鹿児島県は1988年に国際火山会議を主催、毎年の国際火山フォーラムもあり、行政と火山学者の連携は良く、総合防災訓練が毎年実施されています。
全国展開されている環境大気測定局は、気象台ルートではなく、火山学者ルートでもなく、環境庁と県・大きな市の環境調査機関が連携して人為起源の公害と大気汚染を監視するのが元々の役割ですが、鹿児島では行政機関に属する研究者の努力によって桜島山麓に火山ガス測定網が展開されています。
また、九州を始め酸性雨研究者の間では火山ガスの環境影響は、国境を越えた大気汚染物質の移動とともに重大な関心事です。関連して、申し遅れましたが、5608さのさま、5613村松さま。
成層圏に上がったSO2は、ガス状態のままオゾンや紫外線の影響のもとで気相反応で酸化され、乏しい水分を吸着して硫酸液滴のエアロゾルになるのが主で、それから硫酸塩になり、落下するようです。対流圏では固体微粒子の表面反応や亜硫酸の酸化が重要になるけれど、気相反応も無視できないようです。
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