5996. 2000年10月17日 01時04分09秒 投稿:Cauli. 
5977早川さん>
ぜんそく持ちの立場から言えば、酸素ボンベや防毒マスクという慣れない道具よりも、普段の発作に対する応急処置(気管支拡張剤の内服や吸入)が二酸化硫黄襲来時に有効なのかどうかを知りたいところです。有効ならば普段の発作時と同様に対処すればよい、無効ならば別の対処が必要というわけ。仮に、普段の応急処置は二酸化硫黄襲来時には逆効果になるとすると一番怖いけれど、過去の大気汚染激しかりし頃どうしていたのか判れば、答えは得られそうです。

個人的には、以前も書いたように眼や鼻に染みるほどの二酸化硫黄を嗅いでもぜんそくが出なかった実績があるので、あまり心配はしていないのですが。

[211.2.44.139][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]
6067. 2000年10月21日 01時36分43秒  投稿:まつ@島原 
 [http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/topics/MIYAKE/kansi/mikura/mikurahome/index.html]
↑御蔵島に監視カメラを設置している寺田さんがつくられた御蔵島についての心配ごとのページです.

御蔵島は三宅島の南方約20kmの地点にある小さな島ですが,三宅島からの火山ガスをもろに受ける
可能性があります.またこれから北風が強くなるのでなおさらです.
現地をなんどか訪れている寺田さんの話によると,
村役場は非常に楽観的に考えているようで,(例えば,今月の御蔵村広報に「火山ガスは
安全とされている」と記述)具体的には,なにも対策を取っていないそうです.
村にはガスマスクの配備はなく,喘息の子の親,診療所の医師も,ガスに対して危機意識がないそうです.
火山噴火予知連でも心配して,地質調査所がガス検知管を送付し現地学校職員に測定してもらう準備を整
えてはいるそうですが,もし高濃度のガスが検知されたとしても,御蔵島は船の様にガスを避けて動きまわることは
できませんから,もろに火山ガスを浴びてしまいます.

行政側の対応の遅さは,2ヶ月前の三宅島の状況を見ているようで,まったく歯がゆいものと感じます.

[133.5.168.105][Mozilla/4.7 [ja] (Macintosh; I; PPC)]
6071. 2000年10月21日 08時42分10秒  投稿:村松@東北大 
6068まつさん:
寺田さんから個人的に相談を受けたのですが、私は気象のことがさっぱりでわからないと、まあ、自分でもあきれるほど、簡単なメールを送ってしまったことを後悔しています。でも本当に知らないのです。すいません。以下、言い訳。
ただ、研究者は皆そうでしょうが、実際のデータがないとなかなか考察をすることは難しいので、可能であれば、いろんなデータをお示しいただきたいと思っています。

防毒マスクと空気呼吸器の配備は是非欲しいと思うのですが>>東京都
あと、避難のための計画はちゃんと練ってあるんでしょうね?>>東京都

[130.34.31.136][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]
6072. 2000年10月21日 11時36分49秒  投稿:前田@神津島 
神津島と三宅島は、緯度的にはあまり変わりませんから、神津島の気象で言いますと
ここいら辺では、冬場に北風はあまり吹きません、吹くのは西風です。

三宅島の、風向風速がリアルタイム(無人)で、公開できれば、防災にも結びつくと思うのですが
あと、七島にガス検知機なども設置すれば良いのに・・・(自動の)

今日、10時前後に、匂ってました今現在は、ほとんどなくなりました、

[203.141.116.208][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]
6074. 2000年10月21日 13時31分16秒  投稿:たかやま 
#6072 前田さま

 神津島・三宅島あたりは、北西というより西風が吹きやすいのですね。北西の風は、中部地方の山でせき止められてしまいますからね。

 それと、風向風速はリアルタイムでなくても、翌日くらいだったら数値予報の値でもかなり合っていると思います。数値予報のいいところは、上空の風もわかるということです。上空の風をリアルタイムで測るとなると、かなり大がかりになってしまいます。

[211.0.138.62][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]
6082. 2000年10月21日 23時11分36秒  投稿:さの 
この1年(99年9月〜00年9月)の三宅島アメダス測候所データ(1時間値)より、風向の月別頻度を
集計してみました↓。
+-----+--------------------------------------------------+----+
|   |    月  別  風  向  頻  度  (%) | 欠 |
|   +--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+ 測 |
|年/月|無| |北|北|東| |東|南|南| |南|南|西| |西|北|北| 時 |
|   | |北|北| |北|東|南| |南|南|南| |南|西|北| |北| 間 |
|   |風| |東|東|東| |東|東|東| |西|西|西| |西|西|西| 数 |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+----+
|99/ 9| 1| 8|12| 4|12| 7| 5| 3| 3| 8|20|17| 0| 0| 0| 1| 1| 1 |
|99/10| 1|11|26|10| 6| 5| 6| 5| 3| 3| 5|15| 2| 3| -| 1| 2| 1 |
|99/11| 0|10|12| 4| 6| 4| 7| 8| 6| 4| 3|16| 9| 5| 2| 1| 2| 0 |
|99/12| -| 5| 4| 1| 1| 1| 2| 2| 2| 2| 4|31|21|20| 1| 2| 2| 5 |
|00/ 1| -|12|11| 5| 8| 5| 5| 4| 5| 3| 4|20| 8| 7| 1| 1| 2| 13 |
|00/ 2| -| 3| 2| 2| 2| 2| 2| 2| 2| 4| 5|19|27|23| 3| 1| 2| 0 |
|00/ 3| -| 5| 2| 1| 3| 1| 4| 3| 9| 8| 6|21|19|12| 1| 0| 2| 8 |
|00/ 4| -| 7| 4| 2| 5| 7| 6| 3| 4| 4|16|28| 4| 4| 0| 2| 1| 5 |
|00/ 5| -| 8| 8| 3| 8| 7| 4| 4| 8|14|19| 9| 2| 2| 0| 1| 2| 0 |
|00/ 6| 0| 9|12| 4| 6| 6| 2| 2| 5|15|24| 5| 1| 3| 1| 2| 3| 7 |
|00/ 7| 0| 1| 2| 3| 4| 4| 2| 1| 4|18|50| 5| 1| 1| 1| 1| 2| 2 |
|00/ 8| 0| 5| 6| 7| 9| 9| 3| 6| 9|12|19| 8| 1| 1| 1| 1| 1| 0 |
|00/ 9| -| 5| 7| 3| 5|14|19| 7| 9| 7|14| 3| 1| 1| 1| 1| 2|330 |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+----+
|99/9-| | | | | | | | | | | | | | | | | |  |
| 00/8| 0| 7| 8| 4| 6| 5| 4| 4| 5| 8|15|16| 8| 7| 1| 1| 2| 42 |
+-----+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+----+
| 風 | |  太  |潮 尾 神 新 大 鎌 館 銚|   太  |御|  |
| 下 | |  平  |岬 鷲 津 島 島 倉 山 子|   平  |蔵|  |
| 方 | |  洋  |   島 ・ ・ ・ ・  |   洋  |島|  |
| 向 | |  上  |   ・ 静 熱 東 千  |   上  |・|  |
|   | |    |   名 岡 海 京 葉  |      |八|  |
|   | |    |   古    区   |      |丈|  |
|   | |    |   屋    部   |      |島|  |
+-----+--+--------+-----------------------+-----------+--+----+
また、月別風向別の平均風速も計算してみました↓。
+-----+-------------------------------------------------------------------------------+
|   |     月  別  風  向  別  平  均  風  速  (m/s)     |
|   +----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+
|年/月|   | 北 | 北 | 東 |   | 東 | 南 | 南 |   | 南 | 南 | 西 |   | 西 | 北 | 北 |
|   | 北 | 北 |   | 北 | 東 | 南 |   | 南 | 南 | 南 |   | 南 | 西 | 北 |   | 北 |
|   |   | 東 | 東 | 東 |   | 東 | 東 | 東 |   | 西 | 西 | 西 |   | 西 | 西 | 西 |
+-----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+
|99/ 9| 7.9| 6.0| 3.5| 4.1| 3.9| 4.1| 2.3| 3.0| 4.4| 4.7| 6.0| 2.0| 1.0| 4.0| 1.3| 3.0|
|99/10| 7.6| 7.5| 4.1| 4.4| 4.7| 3.2| 3.0| 3.2| 3.7| 4.2| 6.3| 4.7| 5.7|  -| 3.3| 3.2|
|99/11| 6.7| 6.2| 3.7| 3.8| 4.5| 3.4| 3.1| 3.6| 4.1| 4.8| 6.7| 5.7| 7.0| 3.0| 2.7| 3.9|
|99/12| 7.3| 5.3| 3.7| 3.1| 3.5| 3.3| 3.0| 3.1| 3.1| 3.7| 6.5| 6.4| 8.1| 3.3| 2.2| 3.2|
|00/ 1| 8.2| 6.0| 3.2| 3.2| 4.1| 3.6| 3.5| 3.5| 4.0| 5.0| 6.4| 6.7| 9.1| 6.0| 3.8| 3.2|
|00/ 2| 9.2| 3.4| 2.7| 2.9| 2.5| 2.7| 2.5| 2.6| 3.0| 3.4| 6.4| 7.3|10.9| 5.1| 3.3| 4.8|
|00/ 3| 7.8| 4.3| 3.0| 3.5| 3.7| 4.2| 3.9| 4.7| 4.0| 4.2| 7.6| 8.0|11.5| 4.4| 3.0| 3.9|
|00/ 4|10.6| 8.2| 4.3| 4.9| 6.0| 5.0| 5.2| 3.0| 4.3| 5.4| 8.0| 4.9| 6.7| 4.3| 2.9| 4.6|
|00/ 5| 7.8| 5.3| 2.4| 4.1| 4.5| 3.0| 2.8| 3.3| 3.9| 5.4| 4.8| 2.3| 2.9| 1.3| 1.3| 2.9|
|00/ 6| 6.9| 5.9| 2.1| 3.1| 3.3| 2.5| 2.3| 3.1| 6.2| 4.9| 4.7| 1.9| 3.5| 1.5| 1.4| 2.1|
|00/ 7| 5.0| 3.0| 4.1| 3.7| 3.1| 2.0| 2.3| 3.2| 4.9| 6.1| 4.5| 2.7| 2.6| 4.0| 2.4| 4.1|
|00/ 8| 7.6| 3.0| 2.4| 2.9| 2.7| 2.8| 2.0| 2.3| 3.0| 3.9| 4.2| 2.1| 2.0| 1.7| 1.0| 2.3|
|00/ 9|10.4| 8.6| 3.6| 3.7| 3.5| 3.9| 2.9| 3.6| 4.3| 6.7| 2.8| 2.0| 1.8| 1.0| 1.7| 3.0|
+-----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+
|99/9-|  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |
| 00/8| 7.8| 6.1| 3.3| 3.7| 4.0| 3.5| 3.0| 3.3| 4.3| 5.1| 6.5| 6.6| 8.8| 3.7| 2.4| 3.4|
+-----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+----+

注)2000年9月17日未明以降は、ほとんど欠測となっています。

上記データより三宅島の火山ガスのリスクを考察する際の留意点は次のとおりです。

・地上風向・風速は、周辺地形の影響を受ける。三宅島アメダス測候所は神着にあり、
 島北端部のクセがデータに反映している。
・火山ガスの移流に係わる上空(1000m以上)の風系は、地上の風系と異なる。
 (三宅島に最も近い上空風の観測点(高層気象観測点)は八丈島にある。そこの上空風の
  月別統計は、5741 松島 さま が紹介しているが、年間を通して西南西〜西北西の風向が
  卓越している。ただし、元データは1時間データではないことに注意。)
・直近1年間の統計である(平年値は30年間の平均であり、10年ごとに更新される)。
・月間1%の頻度は時間数でいうと約7時間にあたる。

上記データで注目した所と少し考えた所。

・99/9-99/10に、北北東と南西の2つの風向頻度ピークがあり、その風向での風速が6-7m/s
 と比較的大きいこと。
・00/09(1-16日)の風向頻度ピークが東-東南東と、南南西にあるが、その風下側での異臭
 騒ぎの説明に整合的であること(時間があれば1時間レベルで、この掲示板のログとの突き
 合わせをやりたいが...。どなたかやられる方がいらしゃっれば1時間値を送ります)。
 また、00/09の東-東南東の風向ピークは、99/09にはみられない。
・三宅島の直近の地上風系から考える限り、近隣諸島がまともに火山ガスの直撃を受ける
 確率は余り高くないが、これからの秋期で神津島で5%程度(30-40時間/月)、御蔵島で2%
 程度(10-20時間/月)の時間確率で直撃を受けるリスクを考えておきたい。
・上記の確率が余り高くないことが油断を生んでいるのではないか。
・これからの季節では、神津島の直撃リスクは御蔵島よりも低くなると思っていたが、
 そうではなさそうである。

これらの点を踏まえた上で、5771 さの の補充繰り返し >>> 東京都 どの

・三宅島近隣の島々、特に、神津島、御蔵島の住民に対する火山ガス対策を強化してください。

・1.神津島 2.御蔵島 3.新島 4.大島・八丈島 にに大気汚染常時監視局に準じる機能をもつ
 SO2濃度臨時監視局を設置して、測定値をオンラインで(が高望みならばなるべく早く分
 かりやすく)公開してください。設置の優先度は番号順です。この期に及んでまともな
 連続測定値がないというのは、未必の故意すら感じます。

・神津島、御蔵島の住民の方々に対して、現在三宅島で作業を行っている方々に対する火山ガス
 対策に準ずる対策を講じてください。また、住民の健康管理体制を強化してください。

[210.165.70.194][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]
6090. 2000年10月22日 12時15分54秒  投稿:前田@神津島 
七島にガス検知器を設置すれば、本土に及ぼす影響などが少しぐらいはわかると思うのですが
スパコンで、気象を予想しようとしているのですから。外洋の風向きのほうが
予想しやすいように思います。(自分は気象庁が発表した、天気図しか見れませんが)

神津島は周囲は海で、小さい島、かつ、流れてきた空気が澱むことも無いでしょうね・・背景を山に囲まれている
東京、大阪、名古屋、などのほうが、危機感を持ったほうが良いのではと思います。
 

[203.141.116.244][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows NT 5.0)]

6100. 2000年10月23日 10時16分00秒 投稿:なや 
 [http://www.geocities.co.jp/NatureLand/1271/Mikura/miyake20001020.jpg]
先週末に御蔵島へ行ってきました。
20日に新島からえびね丸で御蔵島へ行く途中、三宅島の火山ガスが流れている下を
通過し、硫化水素臭を感じました。
↑の写真は、それからしばらくしてから撮影したものです。(20日 10:37)

20日の夜に低気圧が通りすぎ、21日は北東風が強くなって
三宅島の火山ガスが御蔵島の方に流れてきていました。
21日9時ごろ、ドルフィンスイムの船で沖に出ていたときに、その真下を通りましたが、
硫化水素臭が感じられました。

[211.10.164.84][Mozilla/4.72 [ja] (Windows NT 5.0; U)]

6116. 2000年10月23日 23時13分06秒 投稿:Cauli. 
そらまめ君より、綾瀬市役所(神奈川県)の23日0時-21時の経時変化図

二酸化硫黄70ppb(0.07ppm)突破、結構濃いじゃん、と一瞬思うけど、実は御所見小学校(藤沢市)をはじめ、隣接の観測値はほとんど動いていない。これは、(三宅島とは関係ない)ローカルな汚染源によるものか、測器の不具合と解するのが妥当だろう。

実は、これと同じような例がそらまめ君がカバーしている関東地域以外でも時たまあるのだけど、過去データと地図を備えていないので、的確な判断が難しいのだ。危ないか危なくないかは当該県の発表に頼らざるを得ないこともある。的確に発表してくれるといいんだけど。

[211.2.44.93][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

6117. 2000年10月23日 23時16分10秒 投稿:Cauli. 
 [http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/taiki/frtipk.htm]
神奈川県環境センター↑では、綾瀬市役所は欠測扱いにしています(23時現在)。
[211.2.44.93][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

6126. 2000年10月24日 12時05分35秒 投稿:すみれ 
6111池田さん
>けれどその情報を生かすことがわたしには殆どできません。
>困っています。

素人考えですので、村松さん等の御意見も伺いたいのですが、
池田さんは前に、濡れタオルを下げておく。とか書かれていましたね?
二酸化硫黄SO2が水に溶けやすいということですので、この方法は室内のSO2濃度を下げるのに
有効ではないかと私も思います。もっと積極的に水槽を置いたり、(もし、そういうオモチャがあれば)
水槽の中に、ミニ噴水とか、ミニ水車を回すとかして、水と空気の接触を増やすとか・・・。
冬の風邪の予防に濡れたマスクをする方もいると聞きました。
どのようにするのか、分かりませんが、(濡れガーゼを入れるのかな?)試す価値はあるのではないか?と思います。

[133.205.224.12][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

6132. 2000年10月24日 16時54分32秒 投稿:すみれ 
前に書き込み依頼のお手紙をさしあげたお医者さんから返事をいただきました。
「パソコンは使っているが、メールはいまだに拒んでいる…」とのことで、
この掲示板への直接的な「書き込み作業は不可能」とのことでした。
ただし、文書による質問には「可能な範囲で」答えようと言われています。
まもなくカンヅメ状態になる作業が始まるので、連絡が遅れることを了解して欲しいとのことでした。
よろしければ、連絡の役を務めさせていただきたいと思います。
ただ、私自身さほどアレルギー、ぜんそくに詳しくないため、皆さんの方から、適当な質問を挙げていただければ・・と思います。
直接診察するわけでないので、あまりに個別的な、特殊な事柄は避けた方が良いかなと
今は思いますが・・・。(でもそんなこと言ったら、何も無くなっちゃう?)
始めてみなければわかりませんが、ご返事を載せられるまでに、1ヶ月とか、
かかることもあるかもしれません。気長にお願いします。
[133.205.224.216][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

6133. 2000年10月24日 17時01分17秒 投稿:たかやま 
 数値予報によると、明日の午前は関東の南海上で南東から次第に南西になる強い風が吹きます。雄山から放出されている硫黄を含むガスが、関東地方にやってきそうです。
[160.202.2.10][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

6134. 2000年10月24日 17時08分01秒 投稿:早川 
 [http://www.asahi.com/1024/news/national24006.html]
6133たかやまさんへ,疑問提出です.

同様の予測がちかい過去に何回か出されましたが,じっさいは関東地方で二酸化硫黄などの濃度上昇がほとんどありませんでした.

明日の午前の大気状態は,これまでと決定的にちがうなにか特徴があるのですか?
もしなければ,「硫黄を含むガスが、関東地方にやってきそう」だとはいえないと思います.

[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

6136. 2000年10月24日 17時20分35秒 投稿:たかやま 
 ここ何度かの気圧の谷の通過は、低気圧が関東の南側を通りました。その場合は、あまり強い南風になりません。明日は、低気圧の主力は関東というか日本海を通りそうです。すると、関東ではあまり雨が降らず、南風になりそうなので書いたわけです。
[160.202.2.10][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

6137. 2000年10月24日 17時27分29秒 投稿:たかやま 
 追加です。私がいつも数値予報を見るのにつかっていた日本海洋気象情報のページが今日は見ることができません。他に数値予報を見ることができるところを私は知りません。
[160.202.2.10][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

6138. 2000年10月24日 18時10分11秒 投稿:ポチ 
 [http://www.kodomo.co.jp/medneti/index.htm]
↑メディカル・ネチケット
[211.120.76.208][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

6139. 2000年10月24日 18時48分28秒 投稿:Cauli. 
6128早川さん>
早川さん、東京都災害情報読んでませんね(←単に#6128と平仄を合わせただけです。読めとは言ってません。最近は読む価値のある情報があまり出てこないのも事実)。その件は第200報として昨日発表されています。
 

6132すみれさん>
あたしの発言#5996を、そのまま質問として提出します。
 

6135早川さん>
医師は医師法のプロであると判断します。その医師に、すみれさんがやることを正確に説明して協力が得られるのであれば、医師法上の問題はないものと理解します。
 

6137たかやまさん>
確か、新日本気象海洋株式会社は国土環境株式会社に社名変更するとWeb上に載せてましたが、ドメイン名に変更はなかったと思いますので、見えない理由は不詳です。

[211.128.226.198][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

6145. 2000年10月24日 22時21分21秒 投稿:すみれ 
メディカル・ネチケットによれば、その医療情報によって被った不利益の責任を問わない というのがありました。
私を介したその医師からの情報(質問・相談に対する答え)により不利益を被っても責任を持てません。(と宣言してもいいですね?)
医師法で何かひっかかりそうなものがありましたら、どなたか教えてください。

何日か質問をここで待ちたいと思います。Cauliさんありがとうございます。
医師のお名前を公表しても良いかどうかは、その質問状を出す際に、一緒に伺ってみます。

もしかすると難しいことになるのかもしれませんが、
その医師が面倒な事柄にもかかわらず快諾してくれたことを嬉しく思っています。

[133.205.224.203][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

6147. 2000年10月24日 23時05分48秒 投稿:さの 
■6133 6136 6137 たかやま さま

同じ心配をしています。しばらく低気圧が日本海で発達するパターンはなかったですからね。
明日は雨も来そうなので、庭で採雨してpHも測ってみようと思います(子供のおもちゃ
ですが)。

私は新日本気象海洋(株)のHPで500,700,850hPaの極東予想(12,24,36,48,72hr)FAXを見ています。

関東地方で実際にSO2濃度が上がるかどうかは、発生源側の条件や大気の混合の
条件などの不確定要因が多いので何とも言い難いんでしょうが、関東地方で喘息等の
呼吸器疾病のある方は、Cauliさんが作ってくれたリンク集の大気汚染状況提供機関/提供サイト
SO2濃度をチェックして、もし身近な測定点で環境基準を超すようであれば、
次の対応を採られるとよいでしょう。

なお、5771さの で紹介した環境庁の大気汚染と喘息の関係等に関する疫学調査の平成10年の
結果が発表になっています(平成10年度大気汚染に係る環境保健サーベイランス調査報告について)。

[210.165.70.119][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

6153. 2000年10月25日 04時32分42秒 投稿:たかやま 
#6147 さのさま

 フォローありがとうございます。さっき、新日本気象海洋情報に行ったらアクセスできました。昨日の昼は、お休みだったのですね。

 それと、つくばでは、昨日の夕方東風が吹いていました。今日は低気圧が北を通るので、東→南→西と変わります。今日は、上空1500m付近でも、南風になるようですね。
 

[211.0.138.62][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

6157. 2000年10月26日 05時27分41秒 投稿:たかやま 
やはり、三宅島の硫黄を含む火山ガスは、関東には来ませんでした。私なりに理由を考えると
 
 
・南風になったのは地表付近だけで、火山ガスが雄山から流れ出してる900hPa付近は南風の継続時間が短かった。
・天気が悪く対流が活発でなかったため、900hPa付近の濃い層が地表付近に降りてこなかった。
・雨で硫黄分が洗い流された。


あたりです。

 いずれにしろ、これから来年の梅雨頃まで、硫黄を含むガスが関東にやってくることはほとんど無さそうですね。

[211.0.138.62][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

6165. 2000年10月26日 20時11分25秒 投稿:松島 
6157 たかやまさん

国際気象海洋の850hPaや700hPaの高層天気図を見ると,
25日21時から上空ではずっと西風が吹いていたようです。 八丈島の風の矢羽も西の風になっています。

[130.34.125.208][Mozilla/4.75 [ja] (Windows NT 5.0; U)]

6168. 2000年10月27日 04時07分14秒 投稿:たかやま 
#6165 松島さん

 私が見た3時間毎の風の予報では、21時と9時の間に850でも南東〜南になっていました。それもあって、ここに書き込んだわけです。早く、ウインドプロファイラが展開されるといいのですが。

[211.0.138.62][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

6208. 2000年10月30日 16時20分08秒 投稿:たかやま 
 明日31日の朝くらいから、南風が吹くようになります。850hPaの予想でも南から南東になります。

 火山ガスが関東にやってこなかった#6133の時との違いは、南シナ海に台風20号があることと、夏に近い気圧配置になることです。台風が東海上に抜けるまで、850hPaで南風が吹きやすい気圧配置が続きそうです。

[160.202.2.10][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

6209. 2000年10月30日 18時38分52秒 投稿:Cauli. 
6196早川さん>
火山学者ではないのですが、危機管理に従事した経験も一応あるので、自分なりの考えを書いてみます。

《二酸化硫黄以外のガスへの留意》
 二酸化硫黄が減っても、他の有毒ガスが多ければ帰島は難しいと思います。具体的には硫化水素を懸念しています。温度が下がって硫黄が十分酸化されずに出てくるとなると、SO2/H2S比が減って二酸化硫黄の放出量は減少しても硫化水素は減らないかもしれない。COSPECで観測できないからといって他のガスを軽視すべきではないでしょう。

《観測体制の充実》
 数千トン/日レベルといえば9月初めくらいの数値で(8月28日二酸化硫黄関東来襲時に雄山が何をしたのか不詳なので、それはひとまず置きます)、風向きによっては決して安心できる数値ではないでしょう。島での生活再開の前にまずは一時帰島を目指すことになるかと思いますが、その前に火山ガスの常時観測点を何か所か整備し、雄山に不穏な動きがあったときはすみやかに避難指示ができる体制が必要だと思います。6168でたかやまさんが指摘されたように、ウインドプロファイラレーダーを(できれば複数台)置けるともっといいのですが。

《避難体制の確保》
 三宅島に発着する東海汽船は、波浪を避けて風下となる港に接岸するのが通常の運航ですが、火山ガス来襲時の避難体制としてはまったく不適当です。かとれあ丸接岸強行事件(9月20日)の報を聞いたときは、島に人を置いてなかったことにほっとしました。補助汽船(タグボート)の力を借りればかとれあ丸クラスの船でも接岸できるのか、別の船(もっと小型の船?)を使えばいいのかはわかりませんが、風下以外の港から避難できる体制が必要です。小型船利用の場合は、阿古・錆ヶ浜以外の港の利用も考慮できます。

[211.128.227.51][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

6211. 2000年10月30日 20時25分06秒 投稿:M3 
>6210
>>>
水タオルは呼吸して気体を通過させることによって吸収させてますから、そういう動的なものを取り入れないと、SO2は簡単には水には吸収されないでしょうね。
って、そういう話でしたっけ?
<<<
 水の蒸発熱で室内を冷やす、冷風機?器?(冷風扇?)というものが
あったように記憶していますけど(?マークだらけでごめんなさい)。
構造的には濡れタオルのようなものに室内空気を透過させるんでしたか。
 これで、SO2吸収の効果は期待できるでしょうか?
[202.219.203.47][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)]

6218. 2000年10月31日 02時01分10秒 投稿:Cauli. 
#6205自己フォロー。

新宿の、名の知られている大書店に寄って、どんな本がいいか目をつけてきました。店内の「車・星」という表示(そんな無茶な)に従いそこに行ったものの、天文と気象に関する本はあっても火山に関する本はなく、結局はそこからかなり離れた「地理」の表示の下で見つけたのですが、とりあえず3冊。

(1)宇井忠英編「火山噴火と災害」東京大学出版会3700円+税
(2)兼岡一郎・井田喜明著「火山とマグマ」東京大学出版会3400円+税
(3)下鶴大輔著「火山のはなし」朝倉書店2900円+税

さて、ここから火山学者には書けないことを書きます。あたしがこの3冊の中でどれが良いかと問われれば、どれでもいいと答えます。敢えて選べば、安くて薄い(読了に時間が掛からない)、かつ今夏出たばかりで平積み在庫がある(3)がおすすめ。

そんな無茶な、と職業火山学者には言われるかもしれないけど、どの本にもひと通りの火山災害に関する情報は載っていると思います。いま問題となっている火山ガスの発生メカニズムについては(2)がやや詳しいけれど、どうせ三宅島は史上例のない量のガスを出しているのだから、必ずしも過去のメカニズムがあてはまるかどうかわからないし、そこまで知っている必要もなさそう。(1)も社会科学的分野の記述が詳しいけれど、マスコミならともかく住民の立場では知らなくてもよさそう。ということで、(3)は薄いからといって情報が足りないわけではないと判断しました。

[211.2.44.112][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

6221. 2000年10月31日 06時16分56秒 投稿:いけだ 
いしざきさん6187>飛鳥明日香(とぶとりのあすか)→飛鳥(あすか)
          斗=大量に=早く
昔の話題を蒸し返すので、かなり心苦しいのですが、飛鳥明日香と書かれた出典を教えていただくと大変嬉しく思います。
飛鳥の安宿(飛ぶ鳥も安らげる土地)→飛鳥と書いてあすかと読む→かな書きで明日香と書く。
わたしはこのような順番だったと理解していたので飛鳥明日香という用例を知りません。この掲示板に地名マニアとしてデビューした経歴を持つわたしとしては大変興味があります。

同様に『斗=大量に=早く』の用例を知りたい。少量の、取るに足らない、という意味で使われている例ならばわたしも出会ったことがあります。
10升=1斗の単位としての用例は斗のよみと形が十に似ていることから来ています。
「とます」という部首名や北斗七星を出すと分かり易いと思いますが「斗」は酒などを酌む柄のついた容器、ひしゃくなどを指しそこから升や壺など、液体を入れる容器の意味で使われることが多く漏斗の場合もその意味と考えて差し支えない。とわたしは判断しています。

すみれさん6213>濡れタオル
経験的には枕元に掛けておいても余り効果はありませんでした。風邪の予防にはなったかもしれません。
外からの風の入口、窓辺や玄関先に風の方向と平行に幾つかタオルを掛けるやり方が最も効果があったような気がします。気がするというのはその日がたまたま余りガスが来ていなかった可能性も否定できないので。
とはいえやはりわたしにはヨモギ枕が楽にしてくれたという思いの方が強い。

[210.166.226.27][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)]

6225. 2000年10月31日 07時19分20秒 投稿:早川 
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/volcanology/content.html]
6218Cauli.さんに対抗して宣伝します.

↑なら,ただで読めます.
ただし図表は,買ってお読みください.

[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

6229. 2000年10月31日 10時25分45秒 投稿:ちば 
 [http://www.moritadenko.co.jp/mwc390.htm]
6211,6212M3 さん>

私の理解では
「冷風扇」は水に浸したタオルに後ろから扇風機で風を送って
部屋を冷やすという、強力な加湿器のようなものです。

外気との熱交換のための管もなければ、モーターの発熱を逃がす
ための何らかの手段も講じられていない代物です。

結果的に気化した分だけ部屋の湿度が上がってしまうので
閉め切った部屋の中は、水蒸気で飽和し、カビだらけになるだけ

これは買ってしまって困った人から聞いた話です
(部屋を締め切っていなければ、多少冷えるのかもしれませんが)
とても体によいという気はしません

[202.32.150.2][Mozilla/4.7 [ja] (Macintosh; I; PPC)]

6233. 2000年10月31日 13時19分12秒 投稿:村松@東北大 
#超多忙でメルトダウン進行中 (;_;)
6213すみれさん:
液体への気体の溶解速度は結構遅いので、濡れタオルよりも、吸着剤の方が100倍も(←全く理論的根拠なしの数字)効き目がありまっせ。吸着速度は結構速いので。
家庭でどうするか。
エアコンや扇風機の吸い込み口のところに、吸着剤の入ったずたぶくろを下げておくとか、でしょうか。なんか良いアイデアはないでしょうか。
[130.34.31.136][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

6239. 2000年10月31日 18時56分55秒 投稿:ちば 
 [http://www.med.nagoya-cu.ac.jp/isotope.dir/kou1]
ガスをどうやって無害化するかですが、
実験室にあるドラフトチェンバーのその先がどうなっているかが
参考になるのではないでしょうか。

昔のドラフトは、ただ、危険なガスを吸い込んで外に排出するだけで
実験作業者の安全確保のためには十分でしたが、
外に直接出すという点では、煙突や換気扇と何も違わなかったのです。
要するに、その分だけ屋外の大気(環境)を汚染していたわけです。

いまは、そんなことはとても許されないのでしょう。
最近のものはずいぶんと違うようです(参考写真)。
ドラフトの隣に大きな透明な箱があって
なかにシャワーがあって水がジャージャーと流れている。

どうやら吸い込んだガスをこのシャワーの中を通過させながら
無害化させているようです。
それだけなのかどうか、活性炭があるのか、その水をどうするのか
詳しい仕組みは知りませんが、
興味津々。

[202.32.150.2][Mozilla/4.7 [ja] (Macintosh; I; PPC)]

6241. 2000年10月31日 22時17分01秒 投稿:M3 
6229>>>
結果的に気化した分だけ部屋の湿度が上がってしまうので
閉め切った部屋の中は、水蒸気で飽和し、カビだらけになるだけ
<<<<
はい。冬期に密閉度の高い部屋で使うと悲惨なことになると思います。
でも、密閉度が高くないからガスの浸入が問題になるのだろうし、
これからの関東地方は、湿度が低くなるでしょうから、もしかして使
えるかなと思いました。

*

そろそろ来年の話をしても、良い頃?
海上保安庁水路部のホームページ
20世紀最後の日没情報・21世紀最初の初日の出情報

[202.248.12.105][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)]

6265. 2000年11月02日 20時41分11秒 投稿:M&M 
 [http://www.kishou.go.jp/press/0011/01a/miyake.html]
はやかわさん
気象庁↑に掲載されています.すでにお読みとおもいますが.ところで文中に触れられている「10月下旬に行った観測では、二酸化炭素の放出量も高いことが確認されています」のデータは未掲載のようです.
[133.11.109.247][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.5; Mac_PowerPC)]

6270. 2000年11月02日 22時03分59秒 投稿:みね 
 [http://volcanoes.usgs.gov/]
>6265.M&M さん
USGSのVolcanoesさんのHPにある、↑
Volcano-Monitoring Techniquesという小冊子から、

Measuring volcanic CO2 gas from the air with an infrared analyzer (LI-COR)のページをご紹介します。

Measuring volcanic SO2 gas from the air with a Correlation Spectrometerのページもご紹介します。

CO2は赤外線領域で観測し、SO2は紫外線領域で観測するようです。
飛行機の飛び方も違います。
観測後、「データ解析や入念な確認をされている」と、今のところ思っています。

[210.251.8.84][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; MSN 2.5; Windows 98)]

6290. 2000年11月04日 05時31分27秒 投稿:たかやま 
#6208のフォローです。

 結局、関東には、三宅島の硫黄を含むガスはやってきませんでした。850hPaでかなり強い南風になったときもあったのですが、その時地上付近では東風が吹いていたりしました。そうしたことも来なかった原因の一つかと思います。

 関東の異臭騒ぎの頃を思い起こすと、安定した夏型で対流が弱く、なおかつ南風が吹くときでした。こうした条件が整わないと、関東に硫黄を含むガスはやってこないようです。

 してみると、来年の春先の春一番の南風でも、関東に硫黄を含むガスはやってきそうにありません。梅雨の後半、太平洋高気圧が強まるまで、異臭騒ぎは起こらないと思います。

 なお、御蔵島などの伊豆諸島は、この限りではありません。

[211.0.138.62][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

6291. 2000年11月04日 07時14分19秒 投稿:ある読者 
 [http://www.k-erc.pref.kanagawa.jp/taiki/frtipk.htm]
6290 たかやまさんへ
11月2日のことですが、横須賀市中心部のバス停で硫黄臭を感じています。8月末の時のほどではありませんが、かなりハッキリとしたものです。すぐにバスに乗り込んでしまいましたのでどれくらいの間、においがしていたかは分かりません。横須賀市郊外(海より)でバスを降りましたが、その時には何でもありませんでしたが、30分後ぐらいに少しの間、弱い硫黄臭がありました。上記の神奈川県大気速報で確認しましたがデータには表れなかったようです。短時間だったり場所によってはモレもあるのだと認識しました。個人として解る範囲で情報を得、周りのものの安全に役立てています。こちらのサイトにも感謝しています。
[63.12.185.105][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 95)]

6293. 2000年11月04日 22時59分58秒 投稿:さの 
6290 たかやまさま

東京都が三宅近隣諸島にSO2等常時観測をせず、また、気象予報の中で三宅島の火山ガスの
情報が全く取り上げられない(神奈川県の環境当局は別)中で、狼少年効果を恐れず火山
ガスの拡散見通しをここにアップされることに敬意を表します。他にろくな情報がないです
もんね。

関東平野や濃尾平野はさておき、神津島や御蔵島において、今も硫黄酸化物や浮遊粒子状
物質により島民の健康がじわじわと蝕まれているのではないかと心配し続けています。

三宅近隣諸島でのSO2等の常時モニタリングデータは、三宅島への住民復帰のための極めて
重要な客観データとなるはずですが、何としたものか!

ところで、6290で「安定した夏型で対流が弱く」とありますが、逆に最近対流が弱くなった
ので、1500-2000m付近の火山ガス流が着地しにくくなったんじゃないかと思うんですが。
強風山岳流的流下のケースを別として、内陸に向かって日射により成長する大気混合層の厚
みが、火山ガスの着地を支配しているように思えますが、いかがでしょうか。

[210.165.70.240][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

6295. 2000年11月04日 23時42分25秒 投稿:へちゃ 
6293さのさん.お久しぶりです.
>ところで、6290で「安定した夏型で対流が弱く」とありますが、逆に最近対流が弱くなったので、1500-2000m付近の火山ガス流が着地しにくくなったんじゃないかと思うんですが。

ちょっと気になる表現なので乱入させて下さい.たかやまさんの仰る状況は、静的安定度が高い状況を述べているのだと思います.この際,ガスの密度もしくはガスを含む大気の密度が大きくなったときだけ,静かな下降流が卓越し,地表面に濃いガスが到達したということでしょう.絶対不安定で,雷雲が多発するようなときは,対流が活発に起きていて,ガスの濃度が薄められてしまうということではないでしょうか?

強い擾乱の通過時(例えば日本海低気圧)の鉛直混合は,静的安定場に比べると,地面までガスが下りて来にくいのか,それ以前に拡散するかのことだと思います.

[210.236.130.19][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

6296. 2000年11月05日 01時48分20秒 投稿:たかやま 
さのさま、へちゃさま

 気象については、大学校時代の頃に学んだことと、予報士の試験を受けるために勉強しただけですので、いろいろ指摘して下さい。

 で、私の持っているイメージは、総観規模の擾乱の場合、圏界面まで全層で不安定になるため、硫黄を含むガスが拡散してしまうため、濃度が高くならないのではと思っています。へちゃさまがご指摘のような、夏の雷を発生させるような気圧配置もそうだと思います。

 夏の比較的安定した状況では、硫黄を含むガスが下層に閉じこめられます。そして、さのさま・へちゃさまがご指摘のように、海陸風かなんかの対流で硫黄を含むガスが引き下ろされ、異臭騒ぎが起きたのではと思っています。

 さらにいえば、海霧が発生するような強い逆転層があれば、もっと悲惨なことが起こるのではと思っています。三宅島では、ありえないですが。

[211.0.138.62][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

6321. 2000年11月06日 16時09分26秒 投稿:松島 
他にもコメントしたいことがありますが、時間がないのでこれだけ。

6290 たかやまさん
>来年の春先の春一番の南風でも、関東に硫黄を含むガスはやってきそうにありません。梅雨の後半、太平洋高気圧が強まるまで、異臭騒ぎは起こらないと思います。

春一番のように南から暖かい風がやってくる場合、陸上に冷気が溜まっていて暖かい空気がその冷気に乗り上げてしまうようなときは大丈夫でしょう.
でも、温風が陸上の冷気をさらってしまうような時は要注意だと思います.風速も大きいので対流混合が盛んになると思います.
それから、春には地上が強い日射で温まった時に、上空に寒気が入ってとても大気が不安定になることがあります。当然,対流混合が強くなります。
にわか雨や雷雨、ときにはひょうが降る場合がこれに当たります.
春の関東地方ではこういうことが多いので要注意だと思います.

[130.34.125.208][Mozilla/4.75 [ja] (Windows NT 5.0; U)]

6342. 2000年11月08日 05時03分17秒 投稿:たかやま 
#6336 Cauliさま #6337 Asaさま

 昨日(7日)の関東は、午前中雨が降っていました。それも、気象衛星の赤外画像でやっとわかるような低い雲で降っていました。つまり、地上付近だけ対流があって、その上は安定していたと考えられます。
 また、850hPaの風は、9時も21時も弱いながら西風で、途中南になりそうな気圧配置でもありません。地上付近では、東風が吹いていました。

 そうしたことを考慮すると、三宅島から放出された亜硫酸ガスが、主力は東に流れていったが一部が地上付近に拡散し、地上付近の南東の風に乗ってやってきたのではないでしょうか。主力でなかったため、異臭事件には至らなかったのでしょう。
 

#6321 松島さま
 昨日は、居室が掃除のため使えない時間があり、冬から春にかけての天気図を眺めてみました。最新が1995年だったので、この年見てみました。春一番の時は、850hPaの風は南西になってしまい、おそらく関東に硫黄を含むガスはやってこないでしょう。南から南東になるのは、日本の上もしくは日本を挟んで低気圧が通るときです。こうしたときは、関東でも雨が降り、また南風の継続時間が短く、やはりやってきそうにありません。
 ただ、日本付近に寒冷低気圧が居座ると、南風が続きます。唯一、2日続けて南風となっていました。こうした気圧配置はめったにないです(私が見た範囲では1回だけ)。

[211.0.138.62][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

6343. 2000年11月08日 06時20分52秒 投稿:さの 
 [http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/SAITAI/HISAI/MIYAK309.HTM]
都災対本部第209報↑で、10/16-10/28の三宅島のSO2測定値の集計結果が発表されています。測定方法は、1)期間平均値の測定方法:分子拡散式サンプラー・イオンクロマト法、
2)期間最大値の測定方法:携帯式ガス検知器、となっています。
測定値にどのくらいの時空間代表性があるのか考えるために、より詳しいデータを出して
欲しい。
[210.165.70.107][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]
6467. 2000年11月16日 19時15分49秒  投稿:Cauli. 
 [http://www.kishou.go.jp/miyake/jyoukyo/1116.pdf]
三宅島火山観測情報第357号↑。添付資料では「上層で拡散した火山ガスの影響を受け、過大評価となっている可能性が高い」の注釈付きながら二酸化硫黄放出量は64000〜83000トン/日。

雄山上空約1000mの風の予想:今夜東の風13〜15m/s、明日南東の風11〜13m/s昼前から南西の風12〜18m/s。
 

6420自己フォロー。今年の富士山の初冠雪について。

山梨日日新聞によると、富士山測候所が観測した初雪は9月4日。甲府地方気象台が観測した初冠雪も9月4日。この日、河口湖測候所では天気が悪く初冠雪を観測できなかった。
中日新聞によると、三島測候所による初冠雪は9月27日。河口湖測候所も同日。その中日新聞で気になるのは「山頂の雪化粧は五日早朝に富士山測候所御殿場基地事務所が確認した」で、御殿場基地事務所は富士山測候所の兵站基地であっても測候所の観測点は山頂だから気象官署のうちに数えないのか、と思ってみたが、「NHK最新気象用語ハンドブック」(昭61)には河口湖、三島、甲府と並び御殿場からの初冠雪の平年日も載っている。その後気象庁が御殿場での観測をやめたのか、中日新聞が自社エリアたる静岡県での初冠雪記事を載せ損なったことを糊塗したかったのか。

[202.233.211.236][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]
6475. 2000年11月18日 00時38分37秒  投稿:Cauli. 
 [http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/SAITAI/HISAI/MIYAK322.HTM]
都の第2回三宅島火山活動検討委員会報告↑。

火山ガス、「危険なときは高い方に対する必要がある」の認識で大丈夫かなぁ。「ガスが来ない方に退避する(それが判る測定機を携帯する)」の方が安全ではないか。

[211.2.44.66][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

6488. 2000年11月20日 23時11分17秒 投稿:さの 
 [http://www-aeros.nies.go.jp/]
国会中継を見ていて目を離していましたが、そらまめ君↑22時現在では、横浜−千葉を結ぶ
線まで南より風系が達している模様です。神奈川県中部で若干SO2濃度の上昇が見られます。
これから明け方の寒冷前線通過までに、強い南風系が関東平野内奥まで達するでしょう。
夜間で日射による大気混合が強くないので、8月下旬から9月上旬にしばしば見られたような
広範なSO2濃度上昇にはならないのではないかなと思いますが、SO2に弱い方は明け方まで
要警戒でしょう。神津島は大丈夫だろうか?
[210.165.70.248][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

6489. 2000年11月21日 00時09分44秒 投稿:Cauli. 
 [http://www-aeros.nies.go.jp/cgi-bin/fig3-4.cgi?point2=14&year=00&month=11&date=20&time=23&select=SO2&saisin=&point=14111020]
そらまめ君より横浜市港南区野庭中学校の時系列図↑。本日21時から急激に二酸化硫黄が急激に増加し、23時には106ppb(0.106ppm)に

神奈川県環境科学センター神奈川県内における大気の常時監視測定は依然ダウン中の模様。

[211.2.44.67][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

6493. 2000年11月21日 05時45分44秒 投稿:さの 
起きてみたらそらまめ君の0時以降の南関東の集信が止まっている?みたい。
生きている東京都を見ると、6789 Cauliさんご指摘のSO2高濃度ピークは、
東京都区部を0時〜1時くらいに風系に乗って南から北に通過していったように見えますね。
SO2濃度のピーク値は20ppb程度だったようです。
[210.165.70.30][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

6495. 2000年11月21日 15時59分13秒 投稿:松島 
 [http://homepage1.nifty.com/telemeter/menu.htm]
宮城県でも20日深夜から21日未明にかけて強い南よりの風が一時的に吹きました。
問題になるような濃度ではないですが、21日未明に通常は起こらないようなSO2濃度の上昇が起きています。
風向が南よりから西寄りに変化するとともに濃度が減少しています。
なお、上のホームページでは風向は「WD」、風速は「WV」で表示されています。
[130.34.125.208][Mozilla/4.75 [ja] (Windows NT 5.0; U)]
6522. 2000年11月24日 20時20分08秒  投稿:hotahota 
 [http://www.glocomnet.or.jp/criepi/147/147.main.html]
ほたほたです.
誰かすでに発言したかもしれませんが,日本全体の二酸化硫黄の排出量は
80万トン/年くらいなのですね.三宅島はこれを一か月たらずで出しています.
中国が1190万トン/年です.これは三宅島の1年分に匹敵します.
長期間続くと酸性雨被害が増えそうですね.
[158.215.75.11][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)]
6525. 2000年11月24日 21時47分01秒  投稿:ちば 
 [http://www.koe.gr.jp/miyake-gas/]
ほたほたさん>
 まったく、同感です。
 二酸化硫黄(亜硫酸ガス)による被害についての資料は
昭和40年代の公害関連の文献に詳しく載っていると
思います。その当時は、酸性雨という話はありませんでしたが、
きっと、降っていたんでしょうねぇ。
 ただそのころの情報は、インターネットの検索には
かかりにくいかもしれないですね。
(IT革命は、インフラだけでなく、コンテンツをもっと)
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6526. 2000年11月24日 23時52分41秒  投稿:村松 
6525ちばさん:
硫黄酸化物は、石炭からだとたくさん出ますが、中国のはそれが原因です。日本の場合、以前にも述べましたが、四日市喘息の原因物質として有名になりました。でも、石炭化学華やかなりし頃は、日本全体で結構出ていたはずですが、観測されていなかったのでわからなかった、というのもあるでしょうね。
特定の症状と、いわゆる“公害”が結びついた例は、それほど多くないことに、言いしれぬ恐怖を感じます。我々化学屋は、足尾銅山のことを忘れてはいけない、と思っています。
田中正造になれ、とは言わないまでも、どんな研究の中にも、生命の大切さを常に考えていかないといけない、と思っています。

#今晩は「一の蔵」純米で4合目。。。。 (_ _;)

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6527. 2000年11月25日 00時12分04秒  投稿:村松 
6526への補足:
硫黄酸化物と足尾銅山、それだけではわからないシトへ
松木村 というキーワードで、結びつきます。
実は最近の三宅島雄山の近くを見たとき、これを思い出したのでした。

#5合目突入。。。 (_ _;)

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6528. 2000年11月25日 00時35分34秒  投稿:Hal.T 
 [http://www.madlabo.com/mad/product/3dscan/asio199902/ASIO5.jpg]
↑今の松木川。この谷あいに精錬ガスが充満した昭和初期の写真が有名だが、植生の壊滅そのものは山火事と言われています。

日光の中禅寺湖から尾根ひとつ挟んだ南側を西から東に流れ、渡良瀬川、利根川へそそぎます。
私が土石流の研究で2週間に1度行くところです。

 

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6530. 2000年11月25日 01時29分53秒  投稿:なや 
 [http://www.net-ibaraki.ne.jp/kintaro/sub1.htm]
日立銅山も、銅山と硫黄酸化物公害の問題が大きかったところですね。
↑のページにある 日立鉱山によれば、植生にも甚大な影響があったようです。
ただ、その当時としては公害対策に真剣に取り組んだということは、新田次郎著の「ある町の高い煙突」の物語にもなっています。
[210.170.173.27][Mozilla/4.72 [ja]C-NSCPCD (Win98; U)]
6531. 2000年11月25日 22時54分06秒  投稿:吉野@千葉県 
久しぶりに書き込みます。このところSO2の話題が復活してきているようです。

実は、本日午後、14時ごろから千葉県の各地で大気中の二酸化硫黄の値が高くなりました。
15時ごろが千葉県内ではピークで、市川市、浦安市の観測点で0.1ppmを越えたようです。この時点の風向きは北東からの風(強風ではなかった)です。私も注意してきましたが、基準値を超えたのは9月以来初めてかと思います。

16時ごろからは、神奈川県(横浜市、横須賀市方面)の濃度が高まったようです。18時ごろに、ほぼ終息した。この時点でも南風ではありませんでした。

このボードの書き込みでは、冬場は南風から、北西風、北東風に変わるから、三宅島からの二酸化硫黄は首都圏には到達しないだろうとのことでした。そうした中で、三宅島・雄山からの二酸化硫黄の排出が一日あたり9〜10月ごろの3万トン/日から、やがて6万トン/日、8万トン/日といわれ、北東風の日でも千葉県の市川市あたりで基準値を超えるとなると、今後どうなるのでしょうか? 改めてご専門の方々の見解を聞かせていただければと思います。
 

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6533. 2000年11月26日 01時27分42秒  投稿:Cauli. 
6531吉野さん>
そらまめ君の風向風速表示は地上付近の風であることに留意する必要があります。地上が北風でも上空が南風なら、雄山が放出した火山ガスは本州上空に到達することがあります。

気象庁は火山観測情報第374号(25日9:45)において、25日の雄山上空約1000mでは南東の風4〜6m/sと予想していました。実はこの情報がWebに載ったのは夕方になってからの上、24日発表の火山観測情報では、第372号(9:30)で「南東のち東3m/s前後」と予想していたのに第373号(16:30)で「北東5〜8m/s」に変更したので、これらの情報により我々一般市民が火山ガス来襲に備えるにはまったく不十分だったわけです。

さらに、25日15時の地上天気図(新日本気象海洋(株)へのリンクですがURLは変更されるかもしれない)を見ると、本州中部に弱い気圧の尾根が認められます。つまり、上空の南寄りの風により本州上空まで運ばれてきていた火山ガスが、この気圧の尾根による下降気流により地表にまで吹き降ろされたというのが25日の二酸化硫黄濃度上昇の原因だったとわたしは考えます。

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6534. 2000年11月26日 06時17分22秒  投稿:さの 
昨日(25日)の三宅島から関東平野にかけての上空(10000-2000m)風は南西だった
ようです。三宅島の火山ガスはこの上空風にのって、正午位には千葉県北部上空に達した
ようです。午後になると、小春日和の日射で大気混合層が発達し、次第に火山ガスは対流
で地上に引き下ろされる状況となりました。このとき、関東地方の地上の風系は、埼玉・
群馬県境、茨城・栃木県境付近を境にして、それより北では南より、南では、北−北東で
弱いものでした。

こうして地上に舞い降りてくた火山ガスは、千葉県北部あたりから北−北東系の地上風に
かき寄せられるようにして、上空とは逆に南−南西方向に動いていき、14時頃には京葉
工業地帯付近、16-17時頃に横浜市付近でSO2濃度のピーク(約100ppb)を生じさせ、
薄まりながらさらに南−南西方向に去っていったと思われます。なお、午後には東京で
「煙霧」が観測されています。

一方、上空で千葉県北部を通り、さらに北進していった火山ガスは、茨城県北部あたりか
ら大気混合層の対流で地上付近に降下し始め、地上の南より風系に乗って北進し、午後に
栃木県の北部あたりまで達したようです(黒磯で12時から16時に40ppb程度のSO2濃度ピーク
がでています)。

本日(26日)も、昨日と同じような気象状況が続くので、上記と似たようなことが起きるの
ではないかと思います。ただし、本日は、日本海北部を低気圧がやや発達しながら東進し、
関東地方の地上風系は、午前中にも南よりとなるでしょうから(昨日の南関東地上風系は
午後でも北よりであった)、SO濃度の高いところが出ても、昨日よりその範囲は広がるも
のの、ピーク値は低くなる(広く薄くなる)のではないかなと思います。

以上参考資料
そらまめ君
関東甲信地方府県天気予報文(11月26日5時気象庁発表)(国際気象海洋(株)HP) など

[210.165.70.106][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]
6535. 2000年11月26日 07時18分25秒  投稿:吉野@千葉県 
 [http://www.koe.gr.jp/chiba-report/]
6533 Cauliさん>
6534 さのさん>

早速のレス、ありがとうございました。

なるほど、上空の風向きに要注意なのですね。

三宅島の火山活動がいつまで続くのか不明な現在ですが、それだけにマスコミ各社は自らの紙面、画面に、一段扱いで結構ですから三宅島関連のコーナーを設け「上空の風向き予報」を発信して、首都圏に住む人々へ伝えてほしい。また、そうした社会的使命を是非とも果たしてほしいと期待します。

[202.238.121.28][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]
6538. 2000年11月27日 00時41分47秒  投稿:Cauli. 
 [http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/topics/MIYAKE/miyake001126.html]
6533自己フォロー。
笹井さんの報告@東大地震研↑によると、24・25日の両日、島内ではガスに悩まされることなく済んだそうです。「ある町の高い煙突」的に、山頂が逆転層の上に出ていると島内には降りて来ずに遠方まで流れていく、との仮説を立ててみたのですが、もとよりそれを証明するデータは持ち合わせていません。

#やはり島へのウインドプロファイラ設置が望まれる。

[211.2.44.68][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]
6540. 2000年11月27日 07時19分18秒  投稿:Cauli. 
 [http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/topics/MIYAKE/miyake001126.html]
6538つづき:
笹井さんの報告@東大地震研↑を読み返して思ったのですが、現地災対が火砕流の恐れはほとんどないことを認めて(予知連・気象庁は先月からそう主張している)、耐熱消防車同伴の必要なしと判断し、一方ウインドプロファイラによる観測で火山ガスが島内に降りて来ない気象条件であることがリアルタイムに把握できれば、雄山が今のペースでガスを放出していても島民(既に行われている家屋調査の結果泥流被害を受けているorその危険が高い世帯優先)の一時帰島はできませんかねぇ。

もちろん、そういう気象条件がどの程度あるか、(海路を使うなら)海況も含め神津や御蔵でどの程度待機が必要かも検討しなければならないわけで、今すぐ結論を出すわけにはいかないと思いますけど。

[211.2.44.135][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]
6543. 2000年11月27日 09時35分31秒  投稿:M&M 
 [http://www.asahi.com/paper/nie/syasin/kiji16.html]
6542ちばさん>
ウインドプロファイラについては↑がくわしいかも.
自分は詳しくないのですが,要するに3次元観測が可能なレーダーで,高層の層準に対する観測が可能なはずです.しかもリアルタイムで観測出来ます.時間経過を見れば気流の移動速度や拡散速度も観測出来ると思います.詳しい方フォローして下さい.

たしか最近ニュースで来年度の予算要求の中にウインドプロファイラの設置が何カ所か認められた?(る予定),との報道が有りましたが,検索にかからず断念しました.
 

[133.11.109.247][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.5; Mac_PowerPC)]
6547. 2000年11月27日 12時00分35秒  投稿:Cauli. 
6543M&Mさん>
24日の朝日新聞朝刊2面(早版では1面だった)によると、ウインドプロファイラの全国展開は始まっており、来年4月から稼動とのこと。
同紙を見る限り、現在ゾンデで高層観測を実施している八丈島を含め伊豆諸島への設置予定はないようです。

6544早川さん>
確かに1本のビームでは測れないのですが、複数のビームによる測定結果を合成することで風速の鉛直方向成分も測れます。
通信総合研究所のサイトには記述はないけれど、5年ほど前の同研究所の一般公開展示では温度も測れるとありました(ただし当時の研究レベルででしょう)。上空に向け音波を発射して、温度による音速の変化により波長が変化するのを捉えるとのこと。NOAAが「RASS(Radio Acoustic Sounding System)」と呼んでいるもののようです。

[211.2.44.126][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]
 
6589. 2000年12月02日 19時10分04秒 投稿:すみれ 
こんばんは  御無沙汰しています。 
以前ご紹介した先生にCauliさん5996(10月17日)からの質問ほか、若干の質問をさせていただきました。お返事が届きましたのでご紹介します。なるべく短く書きたいですが、内容が変わってしまうといけないので、長くなりますが御了承ください。

まず、以前にも書きましたが、これから載せる情報によって不利益が生じても、それについては責任を負えないということを再確認させてください。それぞれの御自分の責任で参考になさってください。
それから名前の公表は希望されていませんので、この点も御了承ください。とりあえずA医師としましょう。

A医師からのCauliさんの質問への回答についてですが、Cauliさんの病歴や現在の状況など肝心な情報がないまま回答するという、診察室でのように、医師が患者さんにいろいろたずねることが無い状態での回答ということで、限界があることも御承知くださいとのことです。

1.Cauli氏からのもの
 まず普通の環境にいる場合と二硫化硫黄(ママ たぶん二酸化硫黄のことか?)などが多く含まれている環境とでは、話が全くちがってくることを知っておいてください。大気汚染がかなりひどいといっても、現在の状況は、かつての四日市ゼンソクのような劣悪な汚染状況とはちがいます。
 このような環境で生活している場合、基本になる治療は吸入剤(吸入ステロイド)の持続使用により気道の安定を保つことです。それでも不充分なケースが半数ちかくいますので、その場合は別の吸入剤・経口剤(気管支拡張剤・交感神経刺激剤)を追加してコントロールすることになります。
 但し、ゼンソクの歴史が長い人(というより、有効な治療が行われないままで来たひと)では、気管支に形態学的な変化がきていますので、どうしても発作が抑えられないというケースがあります。
 こうした例では、修復されていない剥き出しのまま知覚神経が刺激されて重い発作を起こすわけです。刺激となるものは排ガスなどに汚染された空気、線香の煙、ある種の香料、ナフタリン臭など、通常のひとには無害の因子です。
 これに対して、二硫化硫黄(ママ)のようなものは、基本的に「有害性」を持った因子です。それともうひとつ、このようなガスが混合されている空気は、普通の空気に較べて酸素濃度が低下している場合があることを考えておく必要があるでしょう。
 ここでいう「無害」の因子と「有害」の因子の差は、前者が「ある特定のひと」だけに症状が出る場合をいい、後者は「ほとんどすべてのひと」に症状が出る場合であると限定して解釈してください。とりわけ後者では、高濃度で不可逆的な変化をもたらす危険があります。
 低酸素状態での酸素ボンベ使用は「可」ですが、中から大発作が生じていて血中の二酸化炭素分圧が上昇している場合ですと、酸素ボンベの使用は「不可」です。

2.濡れタオル云々について
 この内容は、まさにケースバイケースですので、コメントできません。
但し、冬季の室内ということでは、湿度を上げすぎるのは却って逆効果であることが多いです。経験的には、むしろ乾燥傾向に保ったほうが安定しています。乾燥→風邪→ゼンソク悪化という構図を想定しているのでしょうが、冬季に安定しないケースは、じとじとした部屋で生活している例が圧倒的に多いという印象をもっています。
 空気清浄器の使用はいいですが、加湿器の使用は好ましくないでしょう。

なお、今回はお返事をいただくまでに約1ヶ月近くかかりましたが、A医師は現在多忙のため、半年もかかることがあるかもしれないとのことですので、御了承ください。

[133.205.224.142][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]
 
6591. 2000年12月03日 01時10分48秒 投稿:Cauli. 
6589すみれさん>
> このような環境で生活している場合、基本になる治療は吸入剤(吸入ステロイド)
>の持続使用により気道の安定を保つことです。それでも不充分なケースが半数ちかく
>いますので、その場合は別の吸入剤・経口剤(気管支拡張剤・交感神経刺激剤)を追
>加してコントロールすることになります。

「このような環境」は普通の環境でなく、かといって「かつての四日市ゼンソクのような劣悪な汚染状況」でもなく、「大気汚染がかなりひどいといっても、現在の状況」すなわち二酸化硫黄が多くても環境基準(1時間値0.1ppm/日平均値0.04ppm)の数倍程度の環境のことですよね。
 

> 但し、ゼンソクの歴史が長い人(というより、有効な治療が行われないままで来た
>ひと)では、気管支に形態学的な変化がきていますので、どうしても発作が抑えられ
>ないというケースがあります。

あたしはこれ↑には該当しないから、とりあえずは通常の対応(普段は何もしない、ごく稀に発作が起きたときだけ薬を使う)で大丈夫そう。それでもひどくなる一方だったら、それこそ救急車呼んででも病院に走りますけど。

[211.2.44.132][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]
 
6592. 2000年12月03日 10時54分35秒 投稿:すみれ 
6591Cauliさん
「このような環境」が何を指しているのか、私も何度か読み返しましたが、
Cauliさんの仰るように、「かつての四日市ゼンソクのような劣悪な汚染状況」でもなく、
「大気汚染がかなりひどいといっても、現在の状況」
を指すと思います。
[133.205.224.220][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

6601. 2000年12月04日 02時46分25秒 投稿:Ao 
千葉さん御無沙汰です
11・29に三宅に上陸しました。あまり報告されない内容を。

天気、晴れ後くもり。9:45〜14:40 坪田漁港〜三宅高校。
坪田ではガス検知されず、P3Cの旋回を待って上陸OKとなる。
噴煙は相変わらず勢いがある、三本と御蔵の間を海上はるかに流され伸びていた。
漁船で突っ切る時は、強い硫黄臭で温泉場にいるよう、南西斜面に青白い煙がまとわりついている。阿古に上陸した班は一時、ガス検知警告のブザーがなったようだ。
坪田漁港周辺はかなり沈降しているのを再確認、干潮時にも普通みられた岩礁が波の下になっている。船が着くとカラスとネコが集まってくるのは聞いたとおり。ちなみにえさをやる当番と場所を示す表が本部に張ってあった。咲いていた花はアロエとさざんか、ほっとする。中腹の杉の植林は茶色に変色、下部のヤシャブシとスダジイは健全に見えた。温室の植物は水切れで壊滅に近い、サボテンは元気。
道中に(短時間で)目撃した野鳥は、カラス、ウミネコ、トビ、モズ、キジ、ヒヨドリ、キジバト、イソヒヨドリ、カラスバト(声)。アカコッコとは出会えず。

[202.219.163.37][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 95)]
6648. 2000年12月10日 21時29分26秒  投稿:Cauli. 
 [http://www.jhd.go.jp/cue/TUHO/tuho_db/skat/late.cgi?0&2&03000208]
12月8日19時発表の三管区航行警報00-0208 により、三宅島島内作業のための船舶に対する規制が通報されました。なお、付近を航行する船舶に対しては「注意」に留まっています。

なお、従前の三管区航行警報00-0143(9月20日19時;三宅島付近海域への火砕流、噴火物落下及び火山性ガスのおそれあり注意)、日本航行警報00-1067(9月20日21時;同旨)、三管区航行警報00-0161(10月5日22時;三宅島周辺2kmの海域への漁船操業自粛海域設定)等は引き続き有効です。

[211.2.44.101][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]
6649. 2000年12月10日 21時50分17秒  投稿:Cauli. 
 [http://www.metro.tokyo.jp/INET/ETC/SAITAI/HISAI/MIYA3312.HTM]
#6648を書きながら『なお、付近を航行する船舶に対しては「注意」に留まっています』に疑問を感じたので、都本部対応第231報別添のカテゴリー区分↑を再確認してみました。

>(4)C4
>  1) 区域 三宅島の海岸から約4kmの海域
>  2) 規制 島内作業のための船舶については、予め現地対策本部に登録した船舶のみ
        入域可。(後略)

やはり、島内作業と関係ない船舶については規制は及ばないらしい。漁労(例の2km以内自粛はあり)とか、上陸するつもりはないが海上から我が家の現状を眺めたいという目的の船は登録せずともよいらしい。巡視船に制止されそうではあるが。

[211.2.44.83][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]