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ある火山学者のひとりごと


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19589. 2014年10月03日 21時24分55秒  投稿:多十郎 
全くの専門外の者(日本品質管理学会会員)ですが、日本の火山噴火についていろいろ推論してみたものです。取るに足らない推論かも知れませんが、少しでも噴火予知に役立てればと思い、以下投稿するものです。

**
日本の火山の噴火の大半は、丁度生暖かいビールを振って栓を抜くようなものと思う。誰が振っているかというとそれは月で、地下の上昇したマグマが地下の水脈を温めて、水蒸気爆発が起きるなんて単純なものじゃないと思う。(地下水の影響が全くないとは言わないが・・。)

そもそも地下深く潜り込んだプレート上にできたマグマ溜まりは、大量の高圧の水蒸気分を含み、それがマグマを流動化させ上昇しやすい状態にする。更に上昇するにつれ流動化を増し、月の引力の影響を受けやすくなり、地表近くではマグマ周囲の岩石の水蒸気分を取り込み、月の引力で一日2回揺さぶられ、丁度ビールを揺さぶった様な状態になる。大潮の時にはもっとも強く揺さぶられ、更に流動化し、蒸気圧が上がり、狭い岩の隙間を上昇する。出口を見つけると減圧され一気に爆発的に噴出する。過去、大きな噴火は満潮の日前後に多いという記録があるが、それで説明がつくと思う。
単に地下水が温まって水蒸気爆発・噴火にいたることはないと思う。

以上は初めてここに発表しますが、こうした仮説を元に観測をし続ければ、噴火の予知も少しは精度が上がるのではないかと思い、投稿しました。

19588. 2014年10月02日 21時47分55秒  投稿:KAWA 
亡くなった方々のご冥福をお祈り申し上げます。噴石の量と速度を考えると、戦場で機銃掃射にあったような状況にすら思えます。恐ろしいという感覚を飛び越して何が何だか分からないうちに被害にあわれたのだと思います。御嶽山については、アルプス山系にあるためか
火山という印象はない(私だけかも知れませんが)ですが3000M以上という立派な山体を持った火山です。ということは、噴火活動が79年から再開したということは、今後大きな噴火を伴うこともあるのだと思います。この点、メディアは危機意識が低いように思えます。

19587. 2014年10月01日 20時27分52秒  投稿:ちば 
TOKOさん>
 難しい問題ですね

「水蒸気爆発」という言葉は、バーンと1回だけで終わるという感じを受けますよね。
圧力が高まってきて、ついに爆発する。
ほどなく終息する。

澄川地すべりにともなう水蒸気爆発は、ほぼ1回の爆発で終わったと記憶しています。
あれは、活火山総覧に掲載するときに、水蒸気噴火として含めるのか
という議論もあったように記憶しています

 だから、今回の御嶽のように、何日も続くのは、水蒸気噴火で、
その最初の開始の時に、大きな爆発を伴ったといニュアンスではないでしょうか。

鬼首は事故と聞いています。邪魔な位置に噴気孔ができたので重機で埋めたら爆発。
たしか、事故調査報告書があったはずです。

19586. 2014年10月01日 18時59分44秒  投稿:TAKO@塩釜 
「水蒸気爆発」
「水蒸気噴火」
あれ?確かにずっと「水蒸気爆発」と言ってきたのに、自分まで「水蒸気噴火」と言っている。
言葉というのは、聞いたり読んだりするなかで影響を受けて、変わってしまうのかと思わされます。

さて、やはり術語としては「水蒸気爆発」がふさわしいように私には思えます。
世の中の人々は爆発というと「危険」というイメージを持たれます。
そして、水蒸気爆発は、火山活動のなかでは本質物質がでてこない、いわば二次的な現象とすら思えるわけですが(むろん水蒸気爆発からマグマ水蒸気爆発、そしてマグマ噴火へと移行することだってあるわけですけれども)、
今回のように火口付近近傍の人間や家屋・施設には甚大な被害をもたらすこともあるわけで、
「水蒸気噴火であって、噴火としては規模がちいさいものです。」と専門家の方が発信されると、
被害が出ない、比較的安全な現象だ、と「正常性バイアス」もかかって、油断を惹起してしまいそうです。

たとえば破局噴火、プリニー式噴火などと比べれば、はるかに小さい規模の活動であるにもかかわらず、なお、人間には甚大な影響、被害を与えうる、この現象については、危険を知らしめるためにも、水蒸気爆発、という言葉をもって当てたいです。

桜島の観測記録では「○月、爆発は○回」などと報告され、むろん噴火はずっと継続していても爆発現象は特だしで報告・記録されますが、水蒸気爆発は、まさに爆発的噴火ではあるわけですから。

蛇足ですが、鬼首地熱発電所で数年前に水蒸気爆発が生じました。事故か自然現象か、わたしは寡聞にして知らないのですが、あれは「水蒸気噴火」と表記したほうが、鬼首が火山であることを一般の方に周知できたかもしれません。言葉はむずかしいものです。

19585. 2014年10月01日 14時13分20秒  投稿:ふじた 
 [http://www.cbr.mlit.go.jp/saigai/NEWS/MAIN/140929御嶽山の噴火に関する現地調査結果.pdf]
中部地整が行った、泥流に関する調査結果が↑のURLにまとめられています。

19584. 2014年10月01日 13時01分05秒  投稿:ふじた 
19573>
ちばさま。

同感です。

毎日新聞のHPに掲載されている噴火直後に撮影された写真のうち、
http://mainichi.jp/graph/2014/09/27/20140927k0000e040267000c/026.html
http://mainichi.jp/graph/2014/09/27/20140927k0000e040267000c/027.html
http://mainichi.jp/graph/2014/09/27/20140927k0000e040267000c/028.html
を比較すると

27枚目(027.html)の写真では、正面にみよる一ノ池火砕丘の北斜面から
噴煙が上昇しているがわかります。
その後、上昇している火山灰が移動したあとの場所を見ると
噴煙が上がっていた箇所だけに白い堆積物が確認できます。
上空から降ってきたにしては、白い堆積物の分布範囲がシャープなので
27枚の噴煙下端で物が運ばれてきたと考えるほうがいいのではないかと思います。

北西方向への火砕流もあったようですが、北へも900mぐらいは
走ってるのではないでしょうか。

19583. 2014年09月30日 09時05分28秒  投稿:ちば 
 [http://www.wired.com/2014/09/30-hikers-die-ontake-eruption-japan-happened/]
衛星写真で噴煙の様子がよくわかります

19582. 2014年09月29日 23時17分25秒  投稿:ひろ 
 [http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20140929-00000026-ann-soci]
テレビA系列のニュース番組で盛んに言っていたので、気になった次第です。

19581. 2014年09月29日 22時34分16秒  投稿:ちば 
 [http://www.wired.com/2014/09/30-hikers-die-ontake-eruption-japan-happened/]
ひろさん>

わたしも 最初 は抵抗がありました
 違和感としては 水蒸気爆発ではない 水蒸気噴火 があるのか ということか
 あるいは 噴火の 火 と水蒸気の 水 が並ぶ点かも 

まあ、水蒸気爆発ならば工場の事故とかもありえますしね 
噴火の一種なんだから、用語として「噴火」をつけるのは いいのではないかと

最近 ようやく 違和感が なくなったかんじです

19580. 2014年09月29日 22時31分05秒  投稿:ひろ 
ニュースを聞いていて気がついたのですが、「水蒸気爆発」ではなく、「水蒸気噴火」と言っています。
マグマ噴火と対比するために、水蒸気噴火と言っているのでしょうか?
ずっと「水蒸気爆発」と言ってきたので、「水蒸気噴火」がどうも馴染めません。

19579. 2014年09月29日 20時26分49秒  投稿:ちば 
 [http://weathernews.com/ja/nc/press/2014/pdf/20140929.pdf]
ウエザーニューズによる御嶽山噴火に関する報告

19578. 2014年09月29日 20時24分02秒  投稿:ちば 
 [http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/20140929ontakesan/]
東大地震研のページに 降下火山灰の顕微鏡写真と
アイソパックマップが掲載されました


19577. 2014年09月29日 19時03分07秒  投稿:ちば 
 [https://www.gsj.jp/hazards/volcano/ontake2014/index.html]
産総研の御嶽火山噴火関連のページ

19576. 2014年09月29日 18時58分24秒  投稿:ちば 
 [http://www.ajiko.co.jp/article/detail/ID5063VS69D/]
斜め写真の判読を進め
御嶽山噴火の火口のある地獄谷の下流で
灰色の泥流状物質が流下しているのを確認しました
あさのニュースでやっていた 
濁川の白濁はこれの影響かと思われます



19575. 2014年09月28日 22時37分33秒  投稿:TAKO@塩竈 
千葉先生こんばんは。
今回の昨日の国交省監視カメラ画像をみれば、誰だって火砕流と思いますし、
噴出口の分布範囲の広さというか長さが79年より規模が大きい、ということは、昨日のうちに判明していました。
しかも今回は多数の登山者が被災していて、なお、
気象庁は「火砕流」という言葉を、本日夜まで用いず、
噴火の規模は「小さい」というニュアンスでアナウンス。

それは、たとえば破局噴火とかと比べたら微少な噴火ですし、その際の大規模全方位火砕流とは比べるのも空しいほどの小さい規模。しかし・・・・。

少なくとも救助関係者などには、火砕流の危険の周知が成されていて欲しいですが、どうだったのでしょうか?と思わずにおれない一日でした。

今晩の、気象庁の火山課長さんの会見で、早口で火砕流が発生していたことが述べられましたが、
その早口の口ぶりに、なにか庁内で複雑な議論があったのかと、やはり、思わされたのでした。
行政はむずかしいですね。でも、そんなことを入っている場合じゃなくて、
これからの噴火シナリオを考える上でも、火山灰の粒子の外を覆っている微細な膜状のものの調査、してただけるといいですね。

19574. 2014年09月28日 20時38分46秒  投稿:KAWA 
被害レベルかは別として、「火砕流」の有無について行政的な杓子を感じるのですが、火砕流と判断すると何か問題になるのでしょうか?、

19573. 2014年09月28日 20時20分11秒  投稿:ちば 
 [http://www.ajiko.co.jp/article/detail/ID5063VS69D/]
アジア航測では 御嶽山噴火についての緊急撮影を行い webページ公開しました

今回の御嶽山の噴火は 水蒸気噴火というが、
それにしては 規模があまりにも大きい感じがする
1979年の水蒸気爆発のときよりも、
火口周辺の噴石の飛散範囲が広いように思う

あっというまに人が埋まったというのは
山頂付近で反対方向に向かった
低温火砕流に巻き込まれたのではないのか

いろいろな映像を見て、有珠山の2000年3月31日の最初の爆発や
三宅島の2000年8月29日の低温火砕流と似ていると思うようになってきた
とすると、マグマ水蒸気爆発的ではないのか
いまのところ、本質物質は未確認のようだけど

有珠山の3月31日の青灰色の細粒火山灰は
洗ってみたらいろんな色の粒子が出てきて驚いた
露頭でも、けずりたての面は灰色なんだけど
長い間(2000年11月の巡検のときまでの)雨で洗われた露頭面の粒子の色が
ずいぶんカラフルで驚いた記憶がある
そこで、乱さないサンプルを大野さんが苦労して東京まで
持ってきた物、アクリルモノマー含浸固化して薄片を作ってみたら 
すべての粒子が薄く細粒の火山灰できれいにコーティングされているものだった
そのとき、考えたのは
団粒の核になるものは 何かは あまり本質的ではなく
まわりに コーティングしているものが 
大事なんだろうと思った

19572. 2014年09月28日 19時12分44秒  投稿:ちば 
ある年、大学関係の火山観測予算がバッサリ削られた。
そのため、御嶽山の火山観測体制は急速に弱体化。
御嶽山でマグマの上昇と超低周波地震があり、ごく小規模の噴火があって
緊張が高まったその翌年に削ったのでびっくりしたが、
やはり、あれはまずかった。
大学には大学にしかできないことがある。

19571. 2014年09月28日 15時49分46秒  投稿:ちば 
 [http://www.nhk.or.jp/tokai-news/20140928/4930051.html]
こちらは きちんと伝わる 

よくないダイジェストは 不要ですね

19570. 2014年09月28日 15時01分53秒  投稿:ちば 
 [http://www.nikkei.com/article/DGXLASFD28H03_Y4A920C1000000/]
御嶽山噴火、火砕流の発生認められない 国交省など見解  土石流の危険性上がる降灰量確認できず
国土交通省中部整備局は28日午前、噴火した御嶽山の降灰状況などを上空から調査した。名古屋市内で記者会見した国土技術政策総合研究所の國友優・土砂災害研究室室長は「今のところ、土石流は起こりやすくはなっていない」との見通しを示した。
 また、気象庁の宮下誠火山防災官は、噴煙が上がった火口付近について「樹木が燃えた痕跡は見当たらない」と指摘。「上空からの調査では、火砕流が発生したとは認められない」との見方を示した。」


樹木に燃えた痕跡は無いので、いわゆる高温の「火砕流」ではないと言う説明であったと信じたい。
監視カメラに映っていた噴煙の這い降りるような流れは、明らかに火砕流だったので、木が燃えるほどの高温ではなかったということで、三宅島の2000年8月29日の朝の火砕流と同じ現象になるのでしょう。このような「噴煙柱崩壊型低温火砕流」は、小林武彦先生によれば1979年の水蒸気噴火の際にも発生しているということで、決定的という写真を見せていただいたことがあります。


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