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ある火山学者のひとりごと 10800-10899


10899. 2003年06月15日 18時34分44秒 投稿:ちば 
みやぎさん>
 検索にひっかかた、最近の富士五湖水収支関係の論文です。
この辺をあたれば、水位変化のメカニズムや
1983年の水位についてのきちんとした情報があると思います。
(まだ、ネット上の情報だけではやはり限界がありますね)

堀内清司(1984)湖の水収支,月刊地球,6,8,507-513,(海洋出版)
薄栄幸・田場穣(1994)富士五湖とその周辺地下水の関係について,
 日本大学理学部自然科学研究所研究紀要-応用地学,29,43-60
竹内邦良・他(1995)富士五湖の水位変動機構、水工学論文集 39,31-36.
[202.32.150.2][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.16; Mac_PowerPC)]

10898. 2003年06月15日 17時07分30秒 投稿:みやぎ 
 [http://staff.aist.go.jp/miyagi.iso14000/Works/Note/fuji5/kwgt730.jpg]
この↑グラフによれば、1982年と1983年にも西湖に増水が起きていたことが予想されます。しかし入手できた湖水位の実測データは1984年以降の分しかないので、検証できずにいます。「西湖 1983年 富士」というキーワードでネットを散策したのだけどいまいち(このページぐらい)。検索の上手な方、、、help me
[202.220.240.91][Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/74 (KHTML, like Gecko) Safari/74]

10897. 2003年06月15日 16時56分27秒 投稿:かもめ 
 [http://homepage.mac.com/yagi3856/5ko.gif]
あと、もし、気温のデータがあるなら、年平均気温のとの関係をみると良いですよ。ただ
し、冨士付近の降雨量には、太平洋の水面温度の変化がかなり強く影響してるでしょう。
風が吹けば桶屋が儲かる式に書けば、

 太陽磁気の反転 → 黒点(フレア) → 太陽定数の変動 → 
気温(海水面温度)の変化 → 海洋の蒸発量の変化 → 降雨量 → 水位の変化

のような、因果の鎖があると思います。気候変動監視レポート
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/monitor/2001/index2.html
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/monitor/2002/index2.html
に、世界および日本の「地上気温と降水量」の経年変化のグラフがあります。それと比較す
るといいかも。さらに、黒点変化は
http://www.geocities.co.jp/Athlete/1185/hitori/trend.gif
が詳しいです。「地上気温と降水量」を見ると、60〜70ころの黒点との対応があまり良く
ないことに気づきます。これは、60の黒点活動が近年最大級であるのに対し、70の活動が
低調なことに対応しているようです。北極寒気団の黒点数とは非常に顕著な相関があるそう
ですが
http://env01.cool.ne.jp/open/open01/f006.jpg
70年の時は、北極寒気団の勢力指数(なんだろ?)は中心値にやっと達っする程度だったよ
うです。各周期の黒点活動の強さによって、影響の度合いが違って来るのでしょう。黒点活
動が全般に丁重だった前世紀前半の「地上気温と降水量」を見ると、気温変化にはそれらし
いピークが見られますが、降水量ではあまりはっきりしません。それに対し、黒点活動の活
発な前世紀末は、かなり顕著な対応が見られます。次回、どうなるか? 2000の黒点ピー
クは前回よし少し低下してるようなので、この傾向を考慮する必要があるかも?

この手の相関を見る一つの方法として、例えば、横軸を太陽黒点、縦軸を気温にとって、経
年変化を折れ線で結んでやるといいかも。
[211.7.199.56][Mozilla/4.8 (Macintosh; U; PPC)]

10896. 2003年06月15日 16時09分43秒 投稿:みやぎ 
 [http://staff.aist.go.jp/miyagi.iso14000/Works/Note/fuji5/]
気象庁のサイトから河口湖の降水量データをゲットしてきました。1961年から2003年までの降水量データをそのままプロットしても、10〜11年周期はおろか、年周変動さえ、よく見えません。そこで、過去n日に降った雨を累積させてみました。たとえばn日累積させるとき、当日の雨はn/n倍(つまり1倍)、1日前の雨は(n-1)/n倍、2日前の雨は(n-2)/n倍、m日前の雨は(n-m)/n倍して積算します(但し、m<=n)。n日より前の雨は累積させません(このような累積方法は要改良ですが、前に降った雨が直線的に減衰するという仮定はそう悪くないと思っています)。結果は、nが180日のときのグラフは年周変動はみえるようになりましたが、長期変動は明瞭でありませんでした。しかしさらにnを730日にした場合は湖水位の実測データっぽい波形があらわれました。しかも10年ぐらいの周期でうねっています!!。
[202.220.240.91][Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/74 (KHTML, like Gecko) Safari/74]

10891. 2003年06月15日 00時29分33秒 投稿:なべ 
NHK教育「フォーラム」を何気なく点けてみたら、自然災害対策をやっています。
今、広井さんがハザードマップの説明中。
[219.192.193.16][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

10890. 2003年06月14日 23時52分55秒 投稿:やぎ 
 [http://homepage.mac.com/yagi3856/5ko.gif]
本栖湖、精進湖、西湖の水位変化パターンがほぼ同じというのが、これらの湖が同じ
地下水面を共有している証拠ですね。湖によってわずかにポテンシャルが異なるため、
西湖>精進湖>本栖湖と微妙に水位は異なっています。
あと気がつくのは、山中湖や河口湖は、降水量にほぼ比例して非常に敏感に水位が反応
しています。一方、残りの3湖は必ずしもそうでない。
このことは、山中湖、河口湖はもっぱら流入までの時間差が少ない地表水の影響が大きく、3湖は時間差が大きな地下の伏流水の影響が大きいことを示すと思います。
確か西湖の酸素、水素同位体組成を調べると、標高が高いところの天水起源だと言う話
を聞いたような。

ただ水位は、人工的な放水量にも左右されるので、そちらの影響も考慮する必要もあり
ますね。西湖は放水路下流の河口湖も増水したため、9月中旬以降の異常増水の時に放水
できなくなりましたが、本栖湖は放水路から緊急放水を行っていました。本栖湖の水位
ピークの形が、西湖、精進湖に比べてやや鈍いのは、この放水の影響なのかもしれません。



[221.113.24.198][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)]

10889. 2003年06月14日 20時33分19秒 投稿:みやぎ 
 [http://staff.aist.go.jp/miyagi.iso14000/Works/Note/fuji5/fuji5.gif]
10843:ちばさん> あのデータを全部くっつけてグラフにしちゃったんですね!!
はい、データは長期間そろえたほうが色々なものが見えると思いまして。

10873:かもめさん> 太陽の黒点と水位との相関の可能性...結構、はっきりした相関がありそうです。
ちょっとびっくりしています。もし↑このグラフが太陽黒点の周期で動いているとすると、次に西湖が増水するのは2008年ごろからの数年間ということになってしまいますね、、。
[150.29.139.146][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.1.4322)]

10888. 2003年06月14日 18時36分37秒 投稿:ちば 
 本栖湖の水没集落遺跡のことは、ボーリングの報告には
直接関係していませんので、考慮していませんが
本栖湖の水位上昇の事実は、大変興味深い話だと思います。

>噴火休止期の堆積物層が薄ければ高温の玄武岩溶岩が上に流れれば、溶けてしまって
>見かけ上、フローユニット間に噴火休止期を示す堆積物も挟まないように見えるだけ
>になるかもしれない可能性は考慮されたでしょうか?

 玄武岩質溶岩流の直下で土壌や古い堆積物が赤色酸化している事例は
多く見ていますが、溶けている事例を知りません。
もし、そのような事例があるのならばぜひ教えてください。

 ボーリングコアというのは、採取率が100%ではないのと
あくまでも、1地点の情報に過ぎないので、
試料の岩石学的な検討と化学組成の検討をあわせて行って、
総合的に判断しています。

[133.43.170.90][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)]

10887. 2003年06月14日 17時03分59秒 投稿:浅見真規 
 [http://earth.jtbcom.co.jp/session/pdf/v055/v055-p012.pdf]
[ 古代湖「せのうみ」ボーリング調査による富士山貞観噴火の推移と噴出量の再検討 ]↑で、

>西暦864年貞観噴火は、新富士火山の最新期で最も規模の大きい噴火として知られている。 
>この噴火で流出した溶岩流(青木ヶ原溶岩)は, 雁行する2列の噴火割れ目から噴出した
>複数のフローユニットからなることが知られている(鈴木ほか,2002,合同学会).青木ヶ原
>溶岩の一部は、噴火以前に存在した「せの湖(うみ)」と呼ばれる湖を埋め立て、現在の
>精進湖と西湖に2分した。
>・・・・・(中略)・・・・・
>深度135.00-135.05mで観察された珪藻土から2105+-35yBPの年代値が得られたことと、
>深度0-135.00mの溶岩流は岩質的に均質であり噴火休止期を示す堆積物も挟まない
>ことから、ボーリング地点における青木ヶ原溶岩の層厚は約135mと考えられる。
>・・・・・(後略)・・・・・


とされてますが、複数のフローユニット間に噴火休止期を示す堆積物も挟まないからといって、
全てが貞観6年噴火で出た溶岩だと帰結するのは、本栖湖で縄文時代から古墳時代初期にかけての
ムラ跡が発見された事実とも合わないように思われます。(毎日新聞HP記事↓参照)
http://www.mainichi.co.jp/eye/fuji/kanren/11.html
>また、土器の様相から水没は5世紀ごろと判断、本栖湖東岸の地質が溶岩で覆われている
>ことから、富士山の溶岩流が本栖湖へ流れ込み、水位が上がったことが主な原因と見ている。


噴火休止期の堆積物層が薄ければ高温の玄武岩溶岩が上に流れれば、溶けてしまって
見かけ上、フローユニット間に噴火休止期を示す堆積物も挟まないように見えるだけ
になるかもしれない可能性は考慮されたでしょうか?
[220.105.220.52][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705)]

10881. 2003年06月14日 15時08分06秒 投稿:ちば 
 [http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=5338153&x=-1&y=-1]
 ようやく授業が終わりました。下の地形図の赤い点が
青木ヶ原溶岩ボーリングサイトの位置です

この図の背景地形図は、国土地理院1/2.5万の地形図の一部を使用して、加工したものです
(大学のマシンからうまくftpが通らなかったので、画像掲示板を借りました。)
なお、緯度・経度の値の違いは、
旧測地系のせいと思いますが、もう一度確認しておきます。
[202.221.183.28][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.0; .NET CLR 1.0.3705)]

10873. 2003年06月14日 02時43分03秒 投稿:かもめ 
 [http://homepage.mac.com/yagi3856/5ko.gif]
ちばさん、やぎさんが作成したグラフを見ると、冬季の水位変化が、非常に興味深いですね。
11月末から3月末まで、3湖とも、ほとんど同じ割合で水位が減少しています。
この期間は、冬場で積雪になって、川からの流入が減少するためでしょう。
3月からは降雨と雪解けで、水位減少が鈍るようです。
冬季間の水位変化の様子から、ちばさんが述べているように
西湖 → 精進湖 → 本栖湖
への地下に水の流れが推測されます。さらに、水位低下が一定であることから、
おそらく、本栖湖周辺に伏流水?への水脈の入り口があり、常にほとんど一定の割
合で流れ出ていることが推測されます。水脈の入り口が水面近くだと、水位変化
の影響を受けて流量が変化しそうなので、おそらく、水脈の入り口は、比較的深い
ところにあるのでは?
http://www.wbs.ne.jp/cmt/fuji/fujikazan/suikei.html
によれば、駿河湾側への地下の流れがあるようです。

太陽の黒点と水位との相関の可能性については、
  水位と降水量・平均気温の相関
  世界の平均気温の経年変化と黒点数の相関
を調べてみると良いですよ。結構、はっきりした相関がありそうです。例えば、
http://env01.cool.ne.jp/open/open01/co2_01.htm
http://www.geocities.co.jp/Athlete/1185/hitori/warm.html
http://web.sfc.keio.ac.jp/~masudako/publ/geosci/liac/text.html
なぜ、黒点活動が気象現象に影響を与えるかは必ずしもよく分かっていないようですが
・太陽の放射量(太陽定数)自体の変化(0.2%程度)
・太陽活動の極大期の紫外線の増加による成層圏の温度上昇
などが気象への影響の引き金となってるようです。太陽定数の変化は無視できるほど
僅かのように見えますが、絶対温度で考えると、0.2%x273度=0.5度程度の温度変化に
相当しますが、これは、観測されている世界の平均気温の変動の半分程度です。実際
の変化にはCO2増加による温暖化の影響や火山噴火による寒冷化などの要因が重な
って、さらに変動が大きくなってるのでしょう。
[211.7.196.198][Mozilla/4.8 (Macintosh; U; PPC)]

10872. 2003年06月14日 01時44分19秒 投稿:みね 
先日、所要で日本橋にいきました。○善で、9冊平済み・・・1冊Get、ラッキー!!!。

結果論での反省として、近所の小さな本屋さんへの「取寄依頼」がベターなように思い直しました。
火山活動の、裾野への展開について、少し配慮が不足していました。少しだけ反省しています。
[210.251.15.149][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)]

10870. 2003年06月14日 01時29分26秒 投稿:やぎ 
 [http://homepage.mac.com/yagi3856/5ko.gif]
ちばさんが10812で作られた図に、河口湖測候所の1日降水量を重ねた図を作りました。

パルス的な水位の増加は、大量の降水があったときに見事に連動しています。
その一方で、雨が降らなくても増水が続き、水位のピークは降水のピークの約1ヶ月後
であることがわかります。もっとも降水レートが高い時期は水位のピークまで続いては
いるのですが。


[61.125.203.52][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)]

10867. 2003年06月13日 19時26分37秒 投稿:ちば 
 北陸のきれいな空気をたっぷり吸ったせいか
長かった副鼻腔炎もあっというまに軽快しました。
 「死都日本」、さきほど立ち寄った新宿小田急の三省堂では
平積み4冊の上に透明アクリルの書架?が立っていて、
表紙が表になるようにディスプレイされていました。
 さがしやすくなっていますよ>やまもとさん
[210.166.90.154][Mozilla/4.5 (Macintosh; I; PPC)]

10866. 2003年06月13日 18時42分27秒 投稿:アームチェア 
議論には中立な話ですが、

> 2105±35yBP(170-90calBC:PLD-1926)

calは較正年代の事ですが、いずれにせよ数値年代をそのまま実年代論として受け取るのは危険。それに、多分1σだと思うけど、これはおよそ2/3の確率の幅。普通は、お約束として、そんな頃の年代かな、という程度では。
PLDは多分○○○ラボのことかと思うけど、実際の測定機関は○○○大学かもしれない。1対1の対応関係が成り立つかどうかは分かりません。普通は、測定機関コードと測定番号の表記だけど、PLDは一種の受注番号に相当するかと。
[210.143.147.51][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)]

10865. 2003年06月13日 17時50分53秒 投稿:ほたほた 
やまもと様 ほたほたです。買うのが正解です。何度も読み返したくなりますしね。で、読み始める前にはお茶とお菓子を用意しておいた方が良い、という意見がありましたが、同感ですね。線を引くのに色鉛筆もあった方がよいと思います。
[158.215.75.13][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)]

10864. 2003年06月13日 14時56分59秒 投稿:Pochi 
買いなさい。
[61.213.73.221][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)]

10863. 2003年06月13日 14時40分29秒 投稿:やまもと 
こんにちは、やまもとです。

今日、近くの図書館へ出掛けまして「死都日本」を借りようとデーター検索を掛けたらなんと11冊全部借り出しになっていて、リクエストが7件も入っておりました。
ものすごい人気なのだと再確認。

いつ読めるのだろう...。(-_-;)
[219.110.69.249][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Q312461)]

10862. 2003年06月13日 13時59分35秒 投稿:ほたほた 
浅見さん:細かな話で恐縮ですが、1950年の2105年前は紀元前156年では?なぜなら、西暦1年の1年前は紀元前1年ですよね。
[158.215.75.13][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)]

10861. 2003年06月13日 12時42分06秒 投稿:ほたほた 
みやぎさん、かもめさん、ちばさん
>特に、湖水が沸点に達した後は、爆発的になるのでは? 水の沸点は
>圧力が大きいと高くなるので、水深が深いところでは100度以上に過熱
>されます。それが、対流で上昇すると、爆発的な沸騰を起こします。
ほたほたです。過熱水が爆発的沸騰を起こすには急激な減圧が必要です。
対流による上昇で爆発が起こるかどうかは、その上昇速度次第ですよね。
実際には、みやぎさんの紹介してくれた秋田県の石焼き料理の様に沸騰
するのではない
かなと思いますが・・・
[158.215.75.13][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)]

10857. 2003年06月13日 08時34分29秒 投稿:みやぎ 
 [http://www.media-akita.or.jp/akita-shoku/ishiyaki.html]
10853, 10856 ← こういう↑感じですかね (^^)?
[202.220.240.91][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)]

10856. 2003年06月13日 01時54分14秒 投稿:ちば 
かもめさん>
 なるほど、そうかもしれません。溶岩流の温度と流入速度と流量次第では
ありうる話でしょうねぇ。西湖や本栖湖は難しいかもしれませんが
精進湖なら、ありそうな気がします。
 少なくとも、津屋さんの文献にスッポンが茹だったという記載があったのは確かです。
[202.32.150.2][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.16; Mac_PowerPC)]

10853. 2003年06月13日 01時44分16秒 投稿:かもめ 
> 玄武岩質溶岩流の水中堆積機構については
常に冷水が供給される海の場合と、容量が有限な湖の場合とでは、同じに考えるべきでは
ないと思います。

確かに、マグマが湖水に流れ混み始めて初期には、海への流入と同様になるかと思います。
マグマに接しいている部分だけが、局所的に沸騰するだけで、それもすぐ回りの水に冷やさ
れてしまうため、水蒸気が大量に発生することはなく、比較的穏やかだなのでしょう。しか
し、水の温度が沸点に達した後は、ずっと爆発的になると思います。それに、せのうみのか
なりを埋め尽くしたほどのマグマだと、湖水は沸騰させ、最終的にはほとんど(すべて?)
なくなってしまったのではないでしょうか? (ちょっと計算したところ、1000度のマグマ
は、最大およそ同体積の水を気化させることができます。)

ただし、今回の件は、最初に湖底に達するマグマが問題であり、比較的初期の時期のことな
ので、海へのマグマの流入も、十分参考になると思います。それでも、湖の熱容量が小さい
分、温度上昇が早く、湖全体の対流はかなり激しものだったのではないでしょうか?

特に、湖水が沸点に達した後は、爆発的になるのでは? 水の沸点は圧力が大きいと高くな
るので、水深が深いところでは100度以上に過熱されます。それが、対流で上昇すると、爆
発的な沸騰を起こします。
[211.7.222.59][Mozilla/4.8 (Macintosh; U; PPC)]

10849. 2003年06月12日 23時58分51秒 投稿:ちば 
 [http://hvo.wr.usgs.gov/hazards/oceanentry/deltacollapse/]
青木ヶ原溶岩流基底部のコメント

10835、10386、10389、10340、10341>
 青木ヶ原ボーリング(N35°29'02",E138°38'36",標高963m)の
ボアホールスキャナーの映像をみると、134-136mにかけての
溶岩流の基底付近では、枕状溶岩が湖底堆積物にもぐりこんだのか
溶岩と粘土が混在している岩相が認められました。

 この粘土層はきわめて水に流されやすく採取率も低いなか、
深度135.00-135.05mで(幸運にも)状態のよい柱状粘土を採取できました。
これを分析したところ、湖沼浮遊生の珪藻遺骸が多数確認され、
かつ、2105+-35yBPの年代値が得られたので、
青木ヶ原溶岩流を抜いて湖底に達したものと判断しました。

 このボーリングは、その後160mまで掘り進められています。
このコアについて、幾つかの研究機関によって現在も分析が進行中です。

■玄武岩質溶岩流の水中堆積機構については
 上記のホームページが参考になると思います。

■wet sedimentsにもぐりこむpillow lavaの露頭写真は
 Peter Francis の"VOLCANOES"のfig-15.3がいい例です
[202.32.150.2][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)]

10843. 2003年06月12日 22時36分47秒 投稿:ちば 
 [http://staff.aist.go.jp/miyagi.iso14000/Works/Note/fuji5/fuji5.gif]
みやぎさん>
 あのデータを全部くっつけてグラフにしちゃったんですね!!
すばらしい。水位がいつも、西湖>精進湖>本栖湖の順となっているのは
川の水が上流から下流に流れるのと同じようなものではないのかな
と、思いました。
[202.32.150.2][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1)]

10841. 2003年06月12日 21時44分42秒 投稿:かもめ 
地層に時間的な不連続が見られることは普通にあることです。(時間順序が逆転したら、矛盾といえますが)

噴火の様子を、もう少し具体的にイメージしてみたら?

調査で分かったほどの大量のマグマが湖に流れ込んだとき、どのようなことが起きるか、想像して見ては如何
でしょうか? 大量の高温のマグマが湖水と接触すると、どのようなことが起きるか? マグマの量からして、
湖水は激しく対流し沸騰し、あるいは爆発を起こすのに十分だったでしょう。 湖底の若いまだ含水率の高い
柔らかな堆積物はどうなったか? 柔らかい堆積物は、どろどろにかき回され、より重いマグマに押し出され、
原形をとどめていないと思いますよ。 当時の若い堆積物が溶岩の下にそのまま発見されたとしたら、むしろ、
その方が奇跡と思います。 現物を見ていないので確かなことは言えませんが、溶岩下部で見つかった珪藻土
自体、湖底に堆積していた状態ではなく、一度、ぐしゃぐしゃにかき混ぜた状態のものではないかと、想像さ
れます。その中には、当時の最も新しい堆積物も含まれているかもしれませんが、古い堆積物と混合して平均
化されるので、C14の含有率は小さくなり、年代は古く評価されます。
[211.7.222.59][Mozilla/4.8 (Macintosh; U; PPC)]

10840. 2003年06月12日 21時23分43秒 投稿:みやぎ 
 [http://www.cbr.mlit.go.jp/fujisabo/fujiazami/fujiazami38/fujiazami_01.html]
10839:浅見さん>珪藻はテフラと違って毎年わずかずつですが積もる
まったくそのとおりだと思います。実際のところ、どのぐらいの堆積速度なんでしょうね。できたての湖底堆積物の上に厚み100m以上もの溶岩がズリズリと乗ってきたのでしょう?。僕の感覚では、その溶岩が湖底を1m削っちゃったとしてもちっとも不思議じゃない(たまたま削られないこともあるでしょうが)ので、溶岩の下が1000年古くても矛盾は感じないんです。すみません、結局おっしゃりたいことが理解できなかった、、。

>基準年は通常は1950年ですから、
はい、原爆のせいとかだとか。よくご存知ですね。

子供を風呂に入れるのが遅くなっちゃうので、私はここで失礼します。
[202.220.240.91][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)]

10839. 2003年06月12日 20時56分33秒 投稿:浅見真規 
 [http://ss7.inet-osaka.or.jp/~asami/Daikon/index.html]
みやぎさんへ、

>うーん、どうも私には意味がピンとこないのです。
>古い物の上に新しい物が乗っているのだから、特に矛盾を感じません。

(深度134.00-135.00mの1mを無視すれば)西暦前170-90のすぐ上に千年後の西暦864年
(貞観6年)の溶岩が載ってる事になるのですが。
ちなみに珪藻はテフラと違って毎年わずかずつですが積もるのでギャップがあるのはおかしいですよ。
ただ、堆積速度が異常に遅くて1m堆積するのに千年かかったというなら話は別ですけど。
しかし、それなら、10836の質問4のように、どうしてそこの部分のC14年代測定しなかったのかという
疑問が生じます。

***
御存知とは思いますが、2105年前と言ってもC14年代測定の基準年は通常は1950年ですから、
西暦前155年になります。つまり、西暦864年貞観6年噴火の約千年前です。

[220.106.83.76][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705)]

10836. 2003年06月12日 20時33分28秒 投稿:みやぎ 
 [http://www.cbr.mlit.go.jp/fujisabo/fujiazami/fujiazami38/fujiazami_01.html]
10832:Hal.Tさん>ここはもう一歩、「評価した方がいいような気がするけどねえ」
はい、まだ「気のせいかなぁ」という域を出ていません。この課題は私の仕事の範囲外なので、もし土日にすごく暇だったら調べてみましょう。

10835:浅見さん> 矛盾じゃないですか?→ある溶岩(西暦864年;135m厚;均質)の下に約2105年前の物があったこと。
うーん、どうも私には意味がピンとこないのです。古い物の上に新しい物が乗っているのだから、特に矛盾を感じません。もしも珪藻土が溶岩よりも若かったらびっくりですが。
[202.220.240.91][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)]

10835. 2003年06月12日 18時48分18秒 投稿:浅見真規 
 [http://earth.jtbcom.co.jp/session/pdf/v055/v055-p012.pdf]
ここの千葉氏は上記↑の予稿の共同発表者の一人なので伺いたい事があります。(参照URLにしときました。)

( 質問1:矛盾じゃないですか? )

西暦864年貞観6年噴火で青木ヶ原溶岩が出たとして、その溶岩が深度135mまで
岩質的に均質であり噴火休止期を示す堆積物も挟まず、その深度135m付近に
2105+-35yBPの年代の珪藻土が付着していたというのは矛盾のように思えますが、
どういう事なのでしょうか?

***
[ その他の質問 ]

(質問2)
ボーリング地点の緯度・経度を秒までもしくは小数第三位まで教えていただけません
でしょうか?

(質問3)
ボーリング地点の標高は何mだったのでしょうか?

(質問4)
>深度134.00-135.05mには珪藻土が溶岩片中に付着していた。この珪藻土のうち深度
>135.00-135.05m部分を用いAMS年代測定を行った結果、2105+-35yBP(170-90calBC:
>PLD-1926)の年代値を得た。

とありますが、なぜ珪藻土の最上端の年代の新しいものを測定されなかったのでしょうか?

(質問5)
>2105+-35yBP(170-90calBC:PLD-1926)

とありますが、PLD-1926とは何を意味するのでしょうか?

(質問6)
>掘削深度136.80-134.00m:緻密な玄武岩溶岩流が観測された。

とありますが、(失礼な質問ですが)もしかして-134.00mは表記ミスではないでしょうか?
[220.105.208.231][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; .NET CLR 1.0.3705)]

10833. 2003年06月12日 01時34分04秒 投稿:みね 
鹿児島大学噴煙研究グループ & 日鉄鉱業(株) 薩摩硫黄島のページ
→[2003.6.7 08:41] のサムネイルを引用 →
Courtesy : SiNG-Kagoshoma & Nittetsu Mining Co., Ltd./鹿児島大学噴煙研究グループ・日鉄鉱業(株)

なお、6月に入ってから、薩摩硫黄島の火山観測情報と、諏訪之瀬島の火山観測情報が発表されています。
H15.6.07薩摩硫黄島 火山観測情報 第3号 薩摩硫黄島(硫黄岳)では、火山活動がやや活発になっています。
H15.6.10諏訪之瀬島 火山観測情報 第3号 諏訪之瀬島(御岳)で火山活動が活発になっています。
[210.251.17.26][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)]

10832. 2003年06月12日 01時08分36秒 投稿:Hal.T 
2周期ぐらいでは、だいぶ前にみやぎさんが書いていた雨と噴火の関係みたいに、関係が無いのに
関係があるように見える確率も高いんじゃないかな。(関係無いとは言ってないよ!)

ここはもう一歩、「評価した方がいいような気がするけどねえ」と依頼心いっぱい。すんません。

[218.45.53.234][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)]

10831. 2003年06月12日 00時01分27秒 投稿:みやぎ 
 [http://staff.aist.go.jp/miyagi.iso14000/Works/Note/fuji5/fuji5.gif]
10814:みやぎ>うーん、これは何だろう、、、太陽?。
この水位変化↑。やっぱり気のせいでしょうが、太陽黒点数(10〜11年周期)変化と位相も波形もほぼ合うように思えます。気候と太陽黒点の関連はどのぐらいキチンと説明されているのでしょうかね、、。
[202.220.240.91][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)]

10821. 2003年06月11日 02時12分30秒 投稿:みね 
 [http://earthobservatory.nasa.gov/NaturalHazards/natural_hazards_v2.php3?img_id=10633]
MISRによる“fly-over” animationは、短時間ですが、宇宙船から千島列島チクラチキ火山の噴煙を見ている気分になりました(gif 350KB)。
[210.251.8.197][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)]

10820. 2003年06月11日 02時08分01秒 投稿:みね 
 [http://www.jma.go.jp/JMA_HP/jma/press/0306/10a/bousai.pdf]
平成15年6月10日 防災情報提供センターの開設について[PDF形式:474KB] ↑
>1.国土交通省は、省庁統合の成果として、また、情報防災を推進する施策
>  として「防災情報提供センター」(URL:http://www.bosaijoho.go.jp/)を
>  6月12日に開設します。
>2.(以下略)

今振り返ると、2000年の際の情報収集の試行錯誤の苦労は、個人的に懐かしい思い出です。
昨夏の気象庁HPによる更新利用可能データ増で、手間が減り、概ね歓迎してます。
新たな試みが情報障壁を低下させ、国際的に発展することを、私は期待します。
[210.251.11.43][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; Win 9x 4.90)]

10815. 2003年06月10日 21時46分20秒 投稿:Hal.T 
10812,10814>
やっぱり、「どこで何が書いてあったか」ってのよりは実験や観測にものを言わせるのは
すげえし、正攻法ですなあ。
いや、「どこで何が書いてあったか」を軽視するわけじゃないんですがね。

私の業界(今度は電子産業)でも、動くものが勝ち!と良く言います。
科学ってのは文献解釈も大事だけれど、「観測に裏打ちされた解釈」だったんだね、再確認。

[218.45.53.234][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)]

10814. 2003年06月10日 19時46分32秒 投稿:みやぎ 
 [http://staff.aist.go.jp/miyagi.iso14000/Works/Event/Miyake2000/geol/uhai/cal/HomePage.html]
10811:ちばさん>富士五湖の水位観測データ ← これはすごい!。
私もダウンロードしてみました。この↑時のように水位変化時間の相関分布を解析しようと思いました。しかし今回のデータは、生データもその微分(1回/2回)も時間相関が良すぎ、相関解析の意味がなさそうなのでやめました。このプロットによれば、西湖は普段+70cm(本栖湖を基準に)ぐらいのところで落ち付いていますが、雨が降ると突発的に水位が高くなることがわかります。+70cmに落ちつくには3〜4ヶ月もかかります(例=1986年9月;1988年9月)。すぐ隣の精進湖も、同程度の緩和時間です。やはり、トンネルで繋がっているというよりも、ブレッチャーの隙間をジクジク、というイメージが合っています。おまけ。水位変化には10〜11年周期のノコギリ波のような変動あるような気がするのですが、、うーん、これは何だろう、、、太陽?。

ちばさんのプロットを拝見すると、本栖湖、精進湖、西湖のピークの立ち上がりかたに単純な法則があることがわかります。それは、パルス的な増加に際しては、本栖湖<精進湖≦西湖の順で立上りがシャープだということです。湖の水位は、流入と流出のバランスによって決まりますが、流出がほぼ定常的なのに対し、流入は豪雨などでパルス的に増加しうると思います。パルスの高さは、単位時間あたりの流入量に関係しそうです。湖面積に対して集水面積が大きければ、よりシャープなパルスになるはずです。そこで、湖面積に対する集水面積の比(集水面積は周辺の尾根で囲まれる面積ですが、溶岩流の部分は除外しました)を調べてみたら、本栖湖(1.5倍)<精進湖(6倍)≦西湖(7-9倍)となったのです。本栖湖<精進湖≦西湖の順で、降水に鋭敏に反応しやすい条件を持っているのだから、西湖が増水しやすいのは当然かもしれませんね。
[150.29.139.200][Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/74 (KHTML, like Gecko) Safari/74]

10812. 2003年06月09日 23時06分58秒 投稿:ちば 
 [http://www.pref.yamanashi.jp/doboku/chisui/fujisuii.htm]
さきほどのデータのうち、平成3年度分の
グラフを作成してみました。

 西湖・精進湖・本栖湖の水位変化が連動していること、
また、微妙に水位やその変化傾向が違うことがわかります。
 ピーク時でも西湖の水位は精進湖より1m高いにすぎないというのは
当時のマスコミ報道から受ける印象とくらべると意外かもしれません。

[202.32.150.2][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.16; Mac_PowerPC)]

10811. 2003年06月09日 21時34分11秒 投稿:ちば 
 [http://www.pref.yamanashi.jp/doboku/chisui/fujisuii.htm]
みやぎさん>
 なるほど、透水性が高いといっても
トンネルとは違うんだというニュアンス
は、なかなか伝わりにくいということですね。

 山梨県土木部治水課のホームページでは、
昭和59年から平成15年までの富士五湖の水位観測データを
公表しており、すべてダウンロードできるようです。
[202.32.150.2][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.16; Mac_PowerPC)]

10809. 2003年06月09日 08時38分40秒 投稿:みやぎ 
 [http://staff.aist.go.jp/miyagi.iso14000/myHomeJ.html]
10807:ちばさん ...ので特に透水性が高くなるのだと思います。
私も同様なイメージを持っています。その場合水は、ブレッチャーの隙間をじくじくと通るという程度であって「トンネルのようなものでつうつうに繋がっている」イメージとは程遠いと思うのです。その程度がうまく伝わっていないから、「地下で繋がっているならプランクトンは一致するべきだし最近の西湖増水がすぐに引くべき → そうではなかった →だから西湖と精進湖・本栖湖が地下でつながっていない」というロジックが生まれるのではないでしょうか。
[202.220.240.91][Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/74 (KHTML, like Gecko) Safari/74]

10808. 2003年06月09日 05時37分12秒 投稿:かまたひろき 
 [http://www.president.co.jp/pre/20030630/index.html]

6/8の朝日新聞読書欄(京都版15面)に、『死都日本』が週刊ベスト10入りした記事が出ていました。宮崎市・春苑堂書店宮崎駅店(一般書、5/28-6/3)のデータです。なんと、木村拓哉の『開放区』よりも上位です!『死都日本』シンポジウム効果でしょうか。うれしくなってしまいました。

6/9発売の雑誌『プレジデント』2003/6/30号に、富士山の火山防災の寄稿を載せました。情報スクランブル-判断意見というコーナーです。

[218.217.18.153][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)]

10807. 2003年06月09日 03時30分14秒 投稿:ちば 
みやぎさん>
 一般に、陸上を流れた玄武岩質溶岩流が海や湖などの水域に達したときに
どうなるのかについては、ハワイのキラウエア火山のオーシャンエントリー
で見られるような現象を思い浮かべてもらえればいいと思います。

 そこの水中撮影映像では、枕状溶岩ができたり崩れたりしている様子と
水中で安息角の斜面ができていることがわかったように記憶しています。

 全体の地形地質は、アイスランドの卓状火山の縁辺部のイメージでしょうか
フローフットブレッチャという名称のほうが適切な表現かもしれません

 そのようなハイアロクラスタイトなどが、堆積後そのまま水中にある場合は、
パラゴナイト化なども進行しにくく、当初の空隙部分が保持されるので
特に透水性が高くなるのだと思います。
[210.166.90.154][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98; (R1 1.3))]

10806. 2003年06月08日 23時34分35秒 投稿:みやぎ 
 [http://staff.aist.go.jp/miyagi.iso14000/myHomeJ.html]
10805:Hal.Tさん ← そのような流れがあったこと、同感です。「わかった!」という達成感が望めない渦よりも、もっと具体的な話題(湖の成因とか)に戻ってほしいなぁ。特に3:...以降の話題は発言者自らに色々なフィードバックがかかり、いかにも安定した解に収束しない感じがしましたね。そういう現象の観察は、ちばさんの掲示板じゃなくても十分できる。それはそうとして、「総合学習のひとつとしてWEBを元資料として学習することの問題点について」という総合学習があってもよさそう。
[202.220.240.91][Mozilla/5.0 (Macintosh; U; PPC Mac OS X; ja-jp) AppleWebKit/74 (KHTML, like Gecko) Safari/74]

10805. 2003年06月08日 21時00分45秒 投稿:Hal.T 
 [http://www.madlabo.com/mad/research/paper/_papermake.htm]
10804みやぎさん>
議論の目的は、事の発端として
1:総合学習のひとつとしてWEBを元資料として学習することがはやっている。
2:生徒が参照するWEBの信頼性と科学性(評価法と源資料や文献の欠落)についての疑問。
  そして、先生の力量だけではWEB文書を参考書のようには使えないのではといった話題。

から始まり、続いて

3:科学者の権威性についてのすれ違い、権威を否定するものほど権威を重視する傾向。
  火山学者と名乗ることが何か特別なものであるという見解と、たんなる自己規定の表明で
  あることの相違かしら。
4:意見交換と非難を混在させてしまう記述法について共通意識を持てない掲示。

このところごたごたしているのは、そんなところかなあ。
ちなみに、私は「システム工学者」なので、最近はこういう人間の意思表明のすれ違いに
非常に興味を持っております。
[218.45.53.234][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows 98)]

10804. 2003年06月08日 15時06分02秒 投稿:みやぎ 
 [http://staff.aist.go.jp/miyagi.iso14000/Works/Field/HomePage.html]
一般に、熔岩の流入によってA湖がB湖とC湖に分断された場合、果たしてB湖とC湖は必然的に「地下でつうつうに繋がる」ものでしょうか?。私は必然的でないと思うので、西湖と精進湖・本栖湖が地下でつながっている(orいない)、という議論の目的が理解できないなぁ。
[202.220.240.91][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.22; Mac_PowerPC)]

..end