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ある火山学者のひとりごと 14900-14999


14996. 2007年04月01日 08時15分50秒  投稿:おおさと 
 [http://www12.ocn.ne.jp/~shiosato/070325noto/notoF.htm]
背景の地形図にGPSと測地系の違いが出ていたようなので、背景を変更し写真も追加しました。↑

14995. 2007年04月01日 07時37分45秒  投稿:おおさと 
 [http://www12.ocn.ne.jp/~shiosato/070325noto/notoF.htm]
ちばさま>14993
はいそうです。
読売写真の写真は河側から家側(南西〜北東)に向かって撮った写真ですね。写っている後ろの生垣が上のURLに示した「中野屋の地形」の写真のブルーシートの下付近になります。
最初の図の旗マーク位置については、GPSと1/25000地図の誤差ですがどちらを信用したらよいのかわからなかったのでそのままにしています。拡大のし過ぎで現地と地図が良く合いません。(注記が必要ですね)google earthの画像のプロット点がおおむね正しいようです。(護岸の変位はもうちょっとだけ上のようですが)

14994. 2007年04月01日 05時13分43秒  投稿:塩井宏幸 
 [http://28754.progoo.com/rental/normal_bbs/bbs.php]
>14992. あかおさん、おはようございます。
能登半島沖地震前に各地のHi-net連続波形に見られた異常について下記の掲示板
で議論されています。ご参考まで。
●KSさん・地震予測と対応活動(推定)情報掲示板
http://28754.progoo.com/rental/normal_bbs/bbs.php

14993. 2007年04月01日 01時24分40秒  投稿:ちば 
 [http://www.yomiuri.co.jp/photonews/photo.htm?ge=1&id=4829]
読売新聞の能登地震断層確認の記事ですが、この写真の位置はどこでしょう

14992. 2007年04月01日 01時16分46秒  投稿:あかお 
失礼します。最近の大きな地震や噴火のうわさなどに触発されていろいろ勉強させていただいております。
ひとつ気になることがあるのですが、どなたかお教えくださいませんか。
Hi-net連続波形を見ておりましたら、長野県南木曽の3月24日04時頃から25日13時辺りまでは能登半島沖地震に呼応しているように見えるのですが、これは当然、偶然どちらなのでしょうか。
当方全くの素人で、皆様の専門用語にはちょっとついて行きかねるほどの者ですので、この質問もお笑いになりませんようお願いします。よろしく。

14991. 2007年03月31日 21時16分56秒  投稿:塩井宏幸 
 [http://www004.upp.so-net.ne.jp/shioi/KirishimaLow-frequencyEarthquake070329_0435.gif]
Hi-net連続波形で白水の波形をチェックしていて、3月29日4時34分台〜42分台
に遠地地震のような波形が記録されているにに気付き、周辺の波形をチェック
したところ、九州中部〜南部でのみ同様な波形が記録されているのが判りまし
た。Hi-net自動震源にはそれらしきイベントが記録されていなかったので、Win2
とHi-net連続波形データで最も振幅の大きい4時35分の波形の震源を計算した
ところ、霧島付近の深さ24kmに求まりました。下記URLは震源決定した時の画像
です。もしやと思いチェックした気象庁一元化震源に下記の6イベントがありました。
これは深部低周波地震と思われます。過去には、2004年後半〜2005年に数回
このような短時間の頻発があったようです。
http://www004.upp.so-net.ne.jp/shioi/KirishimaLow-frequencyEarthquake070329_0435.gif
-----Origin Time--------OTerr---Lat---LatErr---Long--LonErr---Dep--DepErr-Mag---------Region-----------
2007-03-29 04:34:03.35 0.18 31.906 0.40 130.926 0.86 21.7 1.6 0.3v SOUTHERN MIYAZAKI PREF
2007-03-29 04:34:17.98 0.11 31.909 0.28 130.928 0.34 21.8 1.2 0.6V SOUTHERN MIYAZAKI PREF
2007-03-29 04:35:03.36 0.10 31.914 0.26 130.922 0.27 23.1 1.1 1.5V SOUTHERN MIYAZAKI PREF
2007-03-29 04:41:04.52 0.34 31.907 0.29 130.913 0.54 20.0 1.2 0.2V SOUTHERN MIYAZAKI PREF
2007-03-29 04:41:30.72 0.18 31.904 0.53 130.917 0.39 24.1 1.6 0.9v SOUTHERN MIYAZAKI PREF
2007-03-29 04:41:46.35 0.86 31.905 1.17 130.934 1.17 22.0 4.8 1.3V SOUTHERN MIYAZAKI PREF

14990. 2007年03月30日 09時03分51秒  投稿:おおさと 
 [http://www12.ocn.ne.jp/~shiosato/070325noto/200703250942notoeqtop.htm]
能登半島地震調査速報暫定版↑
断層等の写真を含め27日〜29日までの調査暫定版です。

14989. 2007年03月29日 19時36分25秒  投稿:ちば 
 [http://www.asahi.com/national/update/0329/TKY200703290130.html]
3月25日の朝の大雨で(たぶん)富士山の南斜面でもスラッシュなだれが発生し
末端が富士宮口新五合目を越えてさらに下流に達し
スカイラインを14箇所で埋積したそうです。
4月23日に予定している再開が遅れそうとのこと
goo写真ニュース(空撮写真あり)/静岡新聞(現地写真あり)/中日新聞(発生時刻情報あり)

14988. 2007年03月29日 17時32分31秒  投稿:ちば 
 [http://www.asahi.com/special/070325/OSK200703280154.html]
能登半島地震で断層次々発見 朝日新聞には現地写真入で紹介されています

14987. 2007年03月28日 23時15分22秒  投稿:ちば 
 [http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070328-00000202-jij-soci]
輪島市内で断層発見=北東−南西方向、金沢大の調査グループ

14986. 2007年03月28日 08時28分54秒  投稿:ちば 
 [http://www.shizushin.com/local_social/20070326000000000061.htm]
いしどうさん>貴重な映像ですね。
 2回目のものは河床が高くなっていたためか
カメラのすぐそばまで来てますね。間一髪。
先端部は想像以上に暴力的。水滴や霧ではなく氷の破片が飛んでいるのではないか
後続流が非常に低速であるのが印象的、アア溶岩流とよく似ている。
1回目と2回目の間に黒っぽい水の流れが見えるとか
ずいぶん情報が多いですね
富士砂防事務所2007/3/25大沢スラッシュ雪崩動画/pdf)/国土交通省(記者発表)

14985. 2007年03月27日 22時01分39秒  投稿:いしどう 
スラッシュドット ジャパンでみかけました。

富士山のスラッシュ雪崩の撮影に成功

国交省富士砂防事務所が、大沢崩れで発生したスラッシュ雪崩の撮影に成功したそうです。

14984. 2007年03月27日 20時00分32秒  投稿:おおさと 
 [http://www12.ocn.ne.jp/~shiosato/070325noto/notolq.htm]
能登半島地震調査写真の一部↑

14983. 2007年03月27日 19時17分19秒  投稿:おおさと 
 [http://hakusan.s.kanazawa-u.ac.jp/seisimg/seismap.html]
写真等については後ほどアップしますが、能登半島地震の調査速報です。
今回の被害の特徴に関するキーワードは、「地盤災害」ということになりそうです。
各地点の被害の特徴は次のとおりです。
@能登半島東海岸七尾周辺の「護岸背後の液状化」と「側方流動」
A門前町周辺に見られる家屋被害箇所の「液状化」
B丘陵や台地斜面で確認される崩壊
C盛土の沈下

液状化については、自然地盤で発生している箇所はほとんどありません。埋立もしくは盛土地盤が液状化しています。
これらの盛土材・埋立材は、能登半島の丘陵等を構成する砂(黄白色乃至黄色の細砂〜粗砂)が使用されており海岸部では吹き上げ砂の使用も見られます。(青黒い微細砂)
門前町では、砂丘の砂も使用されているようです。
門前町の液状化は、ちょっと見ただけでは確認しにくいのですが町の中を流れる河川内に噴砂が多く流出しています。噴砂列は、門前町の水管理センター敷地内の芝生及び駐車場隣接の芝生で確認できます。
先日速度スペクトルでパワーが大きかった穴水町周辺の家屋を調査しましたが、瓦の落下すらない状況が確認されます。

詳細については写真の整理が付きしだいアップします。






14982. 2007年03月27日 15時47分35秒  投稿:ちば 
 [http://www.jishin.go.jp/main/chousa/07mar_noto/index.htm]
地震調査研究推進本部
平成19年(2007年)能登半島地震の評価(平成19年3月26日)

14981. 2007年03月27日 14時27分36秒  投稿:ちば 
 [http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/notojishin/news/20070327ddm003040010000c.html]
海底活断層関係の記事です

産総研活断層センター能登半島地震のページ

14980. 2007年03月27日 13時07分02秒  投稿:ちば 
 [http://www.geosociety.jp/organization/hazard/07noto/noto-eq01.html]
日本地質学会の地質災害委員会のページに
能登半島地震の現地調査速報が掲載されました

14978. 2007年03月26日 21時23分47秒  投稿:いのくち 
 [http://lsweb1.ess.bosai.go.jp/jisuberi/jisuberi_mini/info/noto/noto.asp]
防災科学技術研究所で作成した能登半島北部の地すべり地形分布図の地図画像を公開しました。
新潟県中越地震の際は多くの方に活用して頂きましたので、今回も作成しました。是非ご利用下さい。

14977. 2007年03月26日 02時09分01秒  投稿:おおさと 
 [http://hakusan.s.kanazawa-u.ac.jp/seisimg/seismap.html]
金沢大地球物理グループによる
北陸地方の最近1ヶ月の地震活動図(自動更新)↑

14976. 2007年03月26日 01時18分31秒  投稿:Hal.T 
 [http://bousai.maechan.net/earthquake/db/]
過去の気象庁記録では大きなものが2回
78 1993/02/07(日) 22:27:43.7 37°39.2'N 137°18.0'E 25 6.6 能登半島沖
94 1933/09/21(木) 12:14:25.3 37°04.4'N 136°57.4'E 20 6.0 能登半島沖

14975. 2007年03月26日 00時36分48秒  投稿:N/Y 
1993年の2月頃にも能登半島で地震がありましたね。

14972. 2007年03月25日 20時13分45秒  投稿:おおさと 
 [http://www.geog.or.jp/journal/back/pdf114-5/p791-810.pdf]
気象庁の震源暫定値
http://www.jma.go.jp/jma/press/0703/25b/20070325shingen.html

2007年3月25日09時42分頃の能登半島沖の地震の震源要素の暫定値
マグニチュード 6.9
深 さ 11km
緯 度 北緯 37度13.2分
経 度 東経136度41.1分


この座標位置だとURLに示した文献の断層位置にほぼ合いますね。(B列傾動地塊の境界にほぼ合うか?)
この位置だと、中越地震の川口EWとスペクトルが似ているのは頷けます。

14970の文献:片川他(2005):能登半島西方海域の新第三紀〜第四紀地質構造形成P802の図と震源位置を重ねた図 http://www12.ocn.ne.jp/~shiosato/070325noto/070325shingenkasane.jpg



14971. 2007年03月25日 17時37分26秒  投稿:みき 
 [http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAIYO/FAULTS/main.html]
沿岸海域海底活断層調査報告のページ(海上保安庁海洋情報部)。
残念ながら、今回の範囲の調査はされていない模様。

14970. 2007年03月25日 16時51分06秒  投稿:おおさと 
 [http://www.geog.or.jp/journal/back/pdf114-5/p791-810.pdf]
片川他(2005):能登半島西方海域の新第三紀〜第四紀地質構造形成

能登半島西方表層堆積図
http://www.gsj.jp/Map/JP/docs/mar_doc/mar_57.htm

アーバンkubota北陸特集号
http://www.kubota.co.jp/urban/pdf/31/

海底活断層の文献はないかな〜

14969. 2007年03月25日 15時21分56秒  投稿:おおさと 
 [http://www12.ocn.ne.jp/~shiosato/070325noto/200703250942notoeqtop.htm]
速度応答スペクトルの比較をしました。↑
k-netで最大震度が発生している穴水EWに対し過去の地震の速度応答スペクトルとの比較図を作成しましたが、中越地震の川口EWの観測データと周期帯は近いですね。
結構大きくパワーもあるな〜

14968. 2007年03月25日 14時29分45秒  投稿:みき 
 [http://www.jma.go.jp/jma/press/0703/25a/kaisetsu200703251115.pdf]
能登半島沖で発生した地震についての気象庁発表

14967. 2007年03月25日 12時43分35秒  投稿:みき 
 [http://www.asahi.com/national/update/0325/TKY200703250039.html]
asahi.com
による被害情報の記事↑

14966. 2007年03月25日 12時42分03秒  投稿:みき 
 [http://www.jma.go.jp/jma/press/0703/22c/20070322kazanbosai_kosshi.html]
「日本の地震活動」
http://www.hp1039.jishin.go.jp/eqchr/eqchrfrm.htm
によれば、今回の震源域とは違うようですが、
能登半島の内陸域を震源として、
1892年にM6.4
1986年にM5.7
1933年にM6.0
の地震が発生しています。

ただ、今回の震源域(どうも海域のようですが)
での報告は載っていませんでした。

14965. 2007年03月25日 11時36分26秒  投稿:さとぐち 
博物館がある滋賀県の南部でも比較的長い揺れを感じました.
もっとも事務関係の方はゆれたの?という感じでしたが.
テレビのニュース速報もさすがに大きな地震だと感じたのか,情報を流すのが早かったです(NHKしか確認しませんでしたけれど).

14964. 2007年03月25日 10時49分55秒  投稿:ちば 
 [http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/earthquake/?1174782480]
能登半島沖でM7.1の地震 最大震度6強とのこと
家屋倒壊などの被害が出ているようです

Hi-net/気象庁/USGS/東大地震研/国土地理院/asahi.com/石川県防災web

14963. 2007年03月24日 00時22分55秒  投稿:みき 
 [http://www.jma.go.jp/jma/press/0703/22c/20070322kazanbosai_kosshi.html]
気象庁
「噴火時等の避難体制に係る火山防災対策のあり方(仮称)骨子」
をまとめる↑。

火山活動度レベルを改善し、
防災対応と連動しようということで・・・。

これまでの「火山学的」な情報提供から
防災にかなり踏み込もうとしている一歩のように見受けられます。

14960. 2007年03月22日 19時08分11秒  投稿:ちば 
 [http://373news.com/modules/pickup/article.php?storyid=3441]
桜島の高度2700mに達した噴煙の写真が出ています。

14957. 2007年03月20日 23時52分51秒  投稿:成尾 
鹿児島の成尾です。久しぶりに桜島情報です。
今日午後3時30分ころ,桜島が中規模の噴火をしました。今年5回目の噴火です。
昨日の寒気で桜島は7合目から上が冠雪しており,雪と噴煙のコントラストがきれい
でした。現在の桜島の活動レベルは2です。

14956. 2007年03月19日 22時42分27秒  投稿:いしどう 
ニュージーランド ルアペフ山で泥流発生。

http://www.nzherald.co.nz/event/index.cfm?c_id=1501171

NZ Herald "No more major lahars, but steam-driven eruptions now a risk"

14955. 2007年03月17日 14時16分14秒  投稿:もこた 
日本あたりの長周期(分以上)自然磁場の変化は、日変化で0.1μT(テスラ)程度で、
最大級の磁気嵐が0.5μT程度です。

それでも地震・火山に関連するような磁気変化は、0.001μT〜0.01μTぐらいしかなく、
自然の日変化や磁気嵐に埋もれたシグナルを取り出すのにかなり苦労します。

都会では直流電気鉄道からの漏洩電流がつくる磁場のため、自然磁場の観測はほとんど
絶望的です。常磐線の取手以北、つくばエクスプレスの守谷以北が交流電化に変わるのは
茨城県石岡市(八郷町柿岡)にある気象庁地磁気観測所をノイズから守るためです。

それ以外にも都市部には人工ノイズ源はいくらでもあり、残念ながら1μTもの変化は
人工ノイズ以外にありえません。数mのところに車が停まっただけでそれぐらいは
変化しますから。

14954. 2007年03月17日 01時42分00秒  投稿:塩井宏幸 
 [http://www004.upp.so-net.ne.jp/shioi/ChijikiData.htm]
当方の大田区での地磁気センサーの垂直成分に3月12日8時台より変動幅の大きい
非定常的な基線増大が始まり、16日5時台まで増大傾向が継続した直後に8時台を
ピークとした著しい低下が発生しています。変動幅は約-1.9μTで、1月13日の千島
列島中部M8.2(USGS)の48時間前に発生した約-1.4μT、1月16日の静岡県東部M
5.7の60時間前に発生した約-1.8μTを上回るものです。

また、今回はこの2回と比べて格段に大きい南北成分の変動を伴っています。南北
成分の増大傾向の変動は3月11日18時台より始まり、14日0時台のピークまでに約
1.1μT上昇しました。その後低下傾向になりましたが、垂直成分の低下とほぼ同期
して16日6時台より10時台をピークとした変動幅約1.1μTの著しい上昇が発生して
います。

気象庁や他に個人で地磁気観測されているデータには、目だった変動は記録され
ておらず、観測地の東京都大田区を中心とした南関東周辺程度の局地的な変動と
思われます。

●磁気方位センサーによる地磁気観測(塩井)
http://www004.upp.so-net.ne.jp/shioi/ChijikiData.htm

14953. 2007年03月12日 18時36分18秒  投稿:JiroK 
みきさま.ご無沙汰しております.

3月5日ですが,翌日に安間先生が富士大沢源頭近くでの発生を確認されています.
それ以外ではどうなんでしょう..

14952. 2007年03月12日 17時58分56秒  投稿:ちば 
 [http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2007/03/05/14977.html]
国土地理院は5日、国が作成した地図等のデータをインターネットで提供することなどを目的とした、測量法の一部を改正する法律案の概要を公表した。

これで、ややこしい手続きが簡単になる!

14950. 2007年03月10日 13時04分53秒  投稿:みき 
富士山のスラッシュなだれについて、
静岡県側の話はかなり、ここに載っていますが、
同日(前後)の山梨県側はどうだったんでしょう?
JiriKさん、何かご存じないですか?

14949. 2007年03月07日 20時40分45秒  投稿:ちば 
 [http://arukazan.jp/temp/komori.jpg]
JiroKさんから届いた
富士山東斜面の太郎坊付近で、3月6日に発生したスラッシュ雪崩の速報です。

小規模だったので幸いにも、太郎坊には到達しませんでしたが、
太郎坊と宝永火口を結ぶ登山道の寸前まで到達したようです。
黒っぽく見えるのスラッシュなだれ堆積物で、
スコリアの凍結氷板が礫状に含まれているのがわかります。
このような発生直後の先端部の映像は貴重なものです。

太郎坊と宝永火口を結ぶ登山道付近より富士山方向を望む
小森次郎撮影(2枚の写真より合成)

14948. 2007年03月06日 09時33分11秒  投稿:ちば 
太郎坊洞門のJiroKさんからの7:14の第一報では
2月14日とほぼ同じような範囲で発生しているようだと
慎重に観察しますとのこと

14947. 2007年03月05日 10時40分54秒  投稿:JiroK 
3月1日の調査では積雪の下限高度は二ツ塚の北側で1700m,獅子岩付近で1800mぐらいでした.
同日,太郎坊周辺で標高1300mくらいでもスコリア内の凍結を確認できました.1500より上はスコップで掘るのもきつい.
御殿場−山頂間の気温差から単純に考えると,今日の雨雪境界の高度は2000m前後となっています.
すでに降り出してますがまとまった雨が来ると怖いですね.

14946. 2007年03月04日 23時22分57秒  投稿:ちば 
それをいうなら 積雪の下限高度 でしたね

14945. 2007年03月04日 19時39分38秒  投稿:snowline 
 [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%AA%E7%B7%9A]
> 現在の富士山の雪線高度はどのくらいでしょうか

4000メートル付近です。

14944. 2007年03月04日 17時20分15秒  投稿:ちば 
 [http://www.news24.jp/78497.html]
JiroKさん>
 現在の富士山の雪線高度はどのくらいでしょうか(たとえば東側)
雪線高度から、スコリア内凍結氷板の分布下限高度が推定でき(雪線より数百m下か)
もしも、雨と雪の変化する高度が予想できるのならば
流域内で発生する表面流の総量が求められますよね
まあ、総雨量がわかればですが、
 少なくとも、地震計でスラッシュなだれの波形が観測されたら
表富士周遊道路は即刻通行止めにすべきでしょうね

14943. 2007年03月04日 11時49分08秒  投稿:JiroK 
 [http://www.asahi.com/life/update/0304/002.html]
反応が遅くてすみません.14930と14932に関しまして...
小山さま,画像の提供ありがとうございました.千葉さま,貼り付けありがとうございました.
 先日,現地の積雪範囲の調査(標高2200m付近)を行いましたが,2/14のスラッシュ雪崩や谷底からの出水の跡は周囲と見分けることができない程にその後の積雪で覆われておりました.また,一般の方の1月〜2月上旬に撮られたWeb上の写真を見ると,年末のイベントの痕跡もその頃までには降雪で覆われているように見えます.したがって,2月17日に撮影した雪線の乱れは14日のイベントによる,と考えても問題はないかなと思っております.

 ところで,2月14日と同じような天気が4日晩からの天気として予想されています.
富士山麓では注意が必要と思われます.

14942. 2007年03月02日 08時34分02秒  投稿:ちば 
 [http://www.news24.jp/78497.html]
南阿蘇 山火事続報 朝の状況 空撮あり

14941. 2007年03月02日 00時40分06秒  投稿:いしどう 
 [http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070301-163829.html]
山火事の原因は、旅行に来ていた人がカップラーメンでも食べようとお湯をコンロでわかしはじめたら、コンロの火が近くの枯れ草に燃え移ったためだということ。

nikkansports.com 阿蘇で原野火災、原因はコンロの火

14940. 2007年03月01日 22時53分19秒  投稿:みき 
 [http://www3.nhk.or.jp/news/2007/03/01/d20070301000221.html]
阿蘇山、山火事の続報

14939. 2007年03月01日 22時26分59秒  投稿:ちば 
 [http://www.news24.jp/78457.html]
日テレのニュースに動画がありました
阿蘇の山焼きは 例年3月くらいですから
枯れ草がまだいっぱいあるのでしょう

14938. 2007年03月01日 21時43分06秒  投稿:みき 
 [http://www.kab.co.jp/db/asp/KabNewsDetail.asp?hizuke=2007/3/1&group=4&id=5]
阿蘇は野焼きではなく、
山火事です。

14937. 2007年03月01日 18時03分51秒  投稿:tamakun 
 [http://www.kumamotokokufu-h.ed.jp/kumamoto/sizen/noyaki.html]
野焼きみたいですね。セスナじゃなくてヘリでした。

お騒がせしました。

だれも騒いでないか。

14936. 2007年03月01日 17時48分13秒  投稿:tamakun 
阿蘇ライブで山火事?
セスナが飛んで消火中みたい。

14935. 2007年02月28日 18時26分53秒  投稿:ちば 
 [http://www.news.com.au/heraldsun/story/0,21985,21300709-663,00.html]
イタリアのストロンボリ火山の噴火が活発化
2002年のような地すべりと津波の発生が
危惧されているようです
特に溶岩流が2箇所から流れている点が気になります

Warning ... plumes of smoke rise into the sky as a volcano on the tiny Italian island of Stromboli erupts spewing lava into the sea and triggering a tsunami warning. Picture: Francesco Saya / AP / No credit

熱映像写真へのリンク

14934. 2007年02月28日 11時13分16秒  投稿:かまたひろき 
 [http://www.gaia.h.kyoto-u.ac.jp/~kamata/]
鎌田浩毅です。
ホームページの内容を更新しました。どうぞよろしくお願いいたします。

14933. 2007年02月26日 00時39分46秒  投稿: 
話の流れとは別の話題ですが、火山噴火をテーマにしたBBCの新作ドラマを見つけたので紹介です。
#既出....ではなかったと思いますが。

タイトルはそのものずばり「KRAKATOA The Last Days」。お値段は7.97ポンド(約2000円)。以前ここで教えて頂いたようにAmazon.Ukで購入。なかなか期待が持てそうです。4組の人々が、噴火に際してどのような行動をとって生き延びたかをドラマ化したというもの。本格視聴はまだなのですが、少しズルして噴火シーンのチャプターを見てしまいました。津波が押し寄せる場面はやはりスマトラ後を意識している様子。

あと、最近少し話題の「不都合な真実(An Inconvenient Truth)」もAmazon.Ukで同じく見つけたので一緒に取り寄せてみました。こちらは6ポンド(約1200円)。なにしろ、私が今いるところは田舎で映画館に行く機会あまりないので。DVD2本で送料は約6ポンドでした。

海面上昇の規模を大げさに表現してフロリダが飲み込まれるとか、グリーンランドや南極の氷床は内陸部ではむしろ増加傾向である事実には触れないなどは温暖化懐疑論者が突っ込みそう。とはいうものの、ゴアが副大統領時代に米海軍の原潜が長年にわたって測定した北極海の氷の厚さのデータを提出させた話は興味深かったです。あと、ゴア氏、Appleのプレゼンソフトkeynoteを駆使してのプレゼンがとても上手。
#まあ、彼はApple取締役ですが。

なお、これらのDVDはPAL形式なので日本のテレビでは視聴不可です。ご注意ください。PCならOK。リージョンコードは「2」なので日本と同じ。もちろん日本語字幕、吹き替えはなしですが、英語字幕選べるのでヒアリング練習にお勧め。

14932. 2007年02月25日 06時56分24秒  投稿:ちば 
こやまさん>
 ご指摘と写真をどうもありがとうございます。

2006年12月27日の富士山東斜面の雪線付近の状況
(御殿場アウトレット駐車場より小山撮影)

14931. 2007年02月25日 06時33分46秒  投稿:JiroK 
 [http://www.arukazan.jp/temp/setumei.jpg]
Hal.Tさま
 コメントありがとうございます.
 「非難っぽい」なんて,とんでもありません.このように書いていただいて正直,危機意識が足りなかったことに気づきました.難しいところですが重要ですね.今回の調査ではメンバーのうち,装備の少ない2人は傾斜が急になる1900mあたりより上には上がりませんでした.ただ,それは本人の判断で(疲れたから?(笑)).特に,保険については,アイゼン,ピッケルを必要とするフィールドとなると適用ができない商品が多いので,積雪・凍結地域の調査の場合は改めて検討する必要があると思います.ありがとうございました.

こやまさま
 ご指摘ありがとうございます.
 なかなか富士山の足もとまで出向く機会がないので直接は確かめられないのですが,Webにある写真をいくつか確認し,年末にやはりこの地域で異常な融雪があったと考えております.12月26日から27日,特に日付が変わる前後数時間で,今回の範囲内の複数の谷底で積雪域を汚す雪代状のイベントがあったのではないか,と周囲と話しておりました.ただ,14925の写真に示したあたりの雪線の乱れは,その上位から伸びる雪崩の痕跡がかなり新鮮であることから,2月14日にできたものと判断いたしました.ただし,それは獅子岩(写真右端)のすぐ北側の谷までで,そこよりも北は14日以前の雪線の乱れが残っているとおもいます.こやまさまの写真,とても興味があります.恐縮ですが拝見させていただけますでしょうか.

14930. 2007年02月24日 23時00分58秒  投稿:こやま 
14925写真の雪線の乱れ模様のうちのいくつかは,すでに昨年12月27日に御殿場から見えていました.これらすべてが2月14日の発生だとするのは早計だと思います.必要なら写真をメールで送ります.

14929. 2007年02月24日 21時10分31秒  投稿:ちば 
 [http://www.afpbb.com/article/1363619?offset=0]
下水道施設のようですね

地下の下水道施設が陥没、巨大な穴が出現 - グアテマラ
【グアテマラ市/グアテマラ 24日 AFP】首都グアテマラ市(Guatemala city)北部のサンアントニオ(San Antonio)地区で23日、下水道の地下設備が陥没して市街地に巨大な穴が出現する事故が発生した。事故で3人が行方不明となっており、陥没区域が拡大する恐れもあることから、付近の住民数百人が避難する騒ぎとなっている。写真は同日、市街地に突然出現した大きな穴。(c)AFP/Orlando SIERRA


14928. 2007年02月24日 18時40分05秒  投稿:なべ 
 [http://dailynews.yahoo.co.jp/photograph/pickup/?1172288713]
>グアテマラ市内にぽっかりと空いた巨大な穴。直径20メートル、深さは150メートルに達する。民家20軒近くがのみ込まれ、3人が行方不明となった。地面が陥没した原因は分かっていない(23日撮影)
(EPA=時事)10時38分更新


見事な陥没ですね。火山活動?地下水?飲み込まれた方々にはお気の毒です。

14927. 2007年02月24日 04時17分35秒  投稿:Hal.T 
 [http://www.madlabo.com/mad/madlabo/company/kiken1.htm]
JiroKさん>
お返事ありがとうございます。書いてから読み直してみると、ちょびっと「非難っぽい」なあと悩んでいたのです。

実際、崩壊地の中を移動しなけりゃならんときなど、安全対策もへったくれも無い瞬間があり、かなり気にしていますが、どうにもならない。したがって当方も臨時で連れて行く方々を臨時雇用(バイト)と言うことにしてなるべく広くカバーするようにした業務災害保険(ふつう任意労災という)でお茶を濁しています。これがいいのは、何とか委託関係にあるといえる形を整えれば特に継続雇用していなくてもOK(と言われただけ・・・)。

でもねえ、そんな事するのは「被保険者の自殺行為」と言われる可能性とか、「地震もしくは噴火またはこれらによる津波」では駄目など万全じゃありませんけどね。

14926. 2007年02月24日 03時00分44秒  投稿:JiroK 
 [http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/saigai/foundation-slope/fou-fuji-slash-flow.html]
昨日おしらせした調査写真等は,こちら↑のページに他の情報とあわせて改めてUPしてます.

Hal.Tさま
 安全対策ですが,今回の場合はとにかく天候次第では即撤退,というだけで,あとは関係者へ行程表・連絡先等の提出,参加者の保険加入確認,といった程度でした.それと非常食,ツェルト,救急セットの準備程度.決して十分ではないですね.
 塹壕,もし掘るとしたらかなり良い汗をかくと思います.なんせ表層はかなりガンコに凍っていますから.

ちばさん
大雑把ですが,こんな感じです.


14925. 2007年02月23日 18時33分55秒  投稿:ちば 
 [http://www.geocities.jp/geosercher/fuji_slush/070214index.htm]
JiroKさま
 発生直後の現地調査、敬服の限りです。

このスラッシュ雪崩の規模は約100万立方メートルということ、
分布図が見たいのですが、ラフでもかまいませんので、ぜひお願いします

14924. 2007年02月23日 02時20分49秒  投稿:塩井宏幸 
 [http://www004.upp.so-net.ne.jp/shioi/Kozusima/KozusimaOkannonDebrisAvalanche040612.JPG]
神津島北東部、お観音地区の林道を埋め尽くした土石流の写真をアップします。
2000年の地震活動後に発生したものですが、ほとんど人が立ち入らない場所の
ため、最後に確認した2004年8月9日時点もそのまま残されていました。
写真は同年6月12日撮影のものです。

クリックで拡大表示します

14923. 2007年02月22日 05時21分22秒  投稿:Hal.T 
14922>
恐ろしいところですね、現場に着いたら即座に塹壕を掘りたい・・・・
安全対策などはどうしていらっしゃるのでしょうか?

14922. 2007年02月21日 22時23分53秒  投稿:JiroK 
 [http://www.geocities.jp/geosercher/fuji_slush/070214index.htm]
ごぶさたしております。その富士山の話題です。

先週14日の春一番で富士山の東斜面でスラッシュフローが発生しており、17日に調査をおこなってきました。
取り急ぎ速報をWeb上にアップしました。ご覧ください。

14日はかなり暖かく100 mmを超す雨だったので、これはもしかして、、と思いネット上に情報を探したところ、15日AMにスラッシュの痕跡を見事に捉えられた方の写真がありました。もともと17日はその現場の調査だったのですが、とても一日で見きれない状況になっています。明日も行ってこようかと画策中。

まだまだ宝永噴火の火山災害は続いているのですね。

14921. 2007年02月21日 13時25分53秒  投稿:ちば 

 神津島の島の天上山の南東斜面は圧倒的ですね
やはり、植生回復が遅いほうが、災害の記憶は
世代を超えて伝承しやすいのでしょう
 ことしは1707年の宝永噴火の300周年ということで
御殿場市でも記念行事があるそうです
 噴火から300年もたつのに
宝永噴火による植生被害は まだ完全には回復していません
富士山の森林限界の高度が東側だけ低いのは
宝永スコリアの移動しやすさが大きな理由だと思います
 太郎坊は御殿場口登山道の車の終点ですが 二合目です
たびたび、宝永スコリアを多く含んだスラッシュフローの被害を受けて
スキー場は廃止になりました。
 その意味で、宝永噴火による火山災害は、
まだ継続中であるということになるのでしょうか

14920. 2007年02月19日 23時41分35秒  投稿:塩井宏幸 
 [http://www004.upp.so-net.ne.jp/shioi/Kozusima/KozusimaTenjyosan040809.jpg]
東京都にも植生の回復が困難な大規模崩壊地がありますね。
ばんさんが書かれた神津島の天上山の多幸湾に面した斜面です。
この写真のような遠景では判りませんが、間近で見ると人丈ほどもある流紋岩の
巨レキがゴロゴロしていて、圧倒されました。

クリックで拡大表示します

14919. 2007年02月19日 22時46分04秒  投稿:Hal.T 
14917,14918 ちばさん、ばんさん>
日本では土砂崩壊地のいくつかしか継続的に見ていませんが、日本では対策できるところは、すぐに安定化されてしまい、自然に復旧するのを見ることができませんね。もちろん手がつけられないひどい所もあり、そういうところはまさに手がつけられないほどひどいので、どんどん新しい土砂がかぶさってきて、これも自然が回復するどころではありません。

レイテでは、本源がかなり遠くにあり、そこからの再崩壊による土砂供給はすでに無いので、言ってみれば鬼押出しの後の変遷を見るような感じがあります。(浅間の)鬼押し出しはもちろん直後に見たわけではなく、今から40年ほど前に始めて観察、40年前にはただの黒い溶岩の連なり。数年前に見に行ったら、同じところ?かと思うほど植生が侵入していました。

レイテでは、あれが周囲と同じようになるのに日本より早いか? 実は日本より回復が遅いのかもしれません。数人の方に聞いてみた理由では、まずは気温が高く多雨なので有機物の分解が早く、土壌の再生が遅い→したがって樹林の再生は遅い。そう言われてみれば、日本でも豪雪地帯ほど土壌の厚みがあり、夏場の植物繁茂力は驚異的なものがあります。でも、すでに2mぐらいのバナナの木が何本か見られました。崩壊時に小さい苗だったのかもしれません。

長野と新潟の県境にある蒲原の土石流の直後に整備された、上流監視所への道はすでに今は完全に自然に戻りました。3年ほど前にメンテナンスを打ち切ったようで、昨年は藪に阻まれ入れず、今年はGPSで直登してたどりつきました。つまり3年ほどで完全に山道がなくなるわけです。今のところ日本のほうが自然回復力は優れているのではないかと感じていますが、わかりません。

レイテに毎年いけるかどうかわかりませんが、知り合いも増えたことだし、自然の変遷を見るだけにでも、1年おきぐらいには行ってみたいとおもいます。

14918. 2007年02月19日 21時03分31秒  投稿:ばん 
横から口を挟むようですが、伝承と言うことに関して。現地では
被災地内に慰霊のための教会を建設中でした。連想したのは、
神津島で群発地震があったときに神社、お寺の裏山が壊れていた
ことでした。全部の宗教施設がそうだという気はありませんが、
人間が住むのは「ここからこっち」、と言う意味で建てられた
ものも、結構あるのでは、と感じました。
一方お墓は(地すべりで)動かないとも。一筋縄ではいかないか。

14917. 2007年02月19日 13時03分31秒  投稿:ちば 
Hal.Tさん>
 フィリピンは日本よりも高温多湿だから、
植生の回復の速度は非常に速いのでしょうね
 日本でも土砂災害の伝承の手がかりとして、
植生破壊の様子を見るということが重要な役割をしていると思うのですが
 植生の回復が非常に早いと、
土砂災害発生の伝承もあっという間に・・ということはないのでしょうか

14915. 2007年02月18日 11時57分39秒  投稿:Hal.T 
昨年2/17のフィリピン南レイテの大規模崩壊から1年。1ヵ月後の昨年3月末、そして今年の2月始めに現地を訪れた。このようなkmオーダの広さを持つ地変後の1年間では何が変遷するのか?、個人的に興味を持っていた。以下はまったく素人(私は何度も書くように電子回路屋さん)の目で見たお話。

1年前は、中央の川筋の僅かな幅が細かい土砂で、その部分を除いてほとんどが瓦礫で埋まっていた記憶がある。これが中央の川筋を含めて広大な領域が細かい土砂で覆われているように見える。上部から供給されたのであろうかしら。それとも記憶違い?ガレ場を歩いた感じでは浮石が落ち着いている気がする。堆積原野北部のヘリをめぐった感じでは50mぐらいの幅で強靭なツル草の浸入が始まっている。非常に歩きにくい。うかつに歩くと足を取られる。

今回の2日目は昨年の酷暑とは一転してかなりの雨。寒くは無いので全身ずぶぬれになるまで、水が帽子を伝って雨具の内側に入ることに気がつかなかった。風邪気味になり帰りの飛行機内で咳をするのは我々のみ。

しかし、高さで言えば、宇宙、飛行機、高台、歩き、いろんなレベルで見て、いまひとつ全体像がつかめない。災害ってのは個人、家族、集落、町の範囲に広がるにつれ変わる。やはり量は質の変化を伴うようだ。

14914. 2007年02月17日 21時40分37秒  投稿:ちば 
 [http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070217-00000241-mailo-l42]
長崎県島原市の 雲仙岳噴火で大きな被害を受けた
垂木台地でトレンチ掘削が行われ、
きれいな脱ガスパイプが見られたとのこと

11月から島原で行われる
第5回火山都市国際会議の ための準備の一環

14913. 2007年02月16日 23時54分21秒  投稿:ちば 
 [http://www.aurora-net.or.jp/doshin/book/shinkan/index.html]
     「北海道の活火山」が手元に届きました

北海道新聞の夕刊科学欄に「北海道の活火山」として、2004年4月6日から2005年4月5日まで、1年間毎週火曜日49回に渡って連載された記事が、1冊の単行本にまとめられています。北海道29火山のひとつひとつの地形・地質・形成史・噴火と災害・火山防災について、網羅的にわかりやすく多数の空撮カラー写真を交えて詳しく紹介されています。北海道駒ケ岳、有珠山、樽前山、十勝岳、雌阿寒岳のほか、渡島大島・恵山・ニセコ・羊蹄山・登別火山・恵庭岳・旭岳・丸山・利尻山・アトサヌプリ・摩周・羅臼岳・知床硫黄山・その他国後島と択捉島の火山です。

14912. 2007年02月16日 22時26分16秒  投稿:ちば 
 [http://www.jma.go.jp/jma/press/0702/16b/yochiren070216.html]
本日気象庁で、火山噴火予知連が開催されました。

全国の火山活動について(要旨)

 御嶽山では、昨年12月下旬から山頂付近で地震が発生し始め、その後も増減を繰り返しながらやや多い状態が続き、今年1月19日以降は火山性微動も時々発生しています。また、御嶽山のわずかな膨張も見られています。火山活動はやや活発な状況となっており、山頂付近では注意が必要です。
 桜島では、南岳山頂火口で爆発的噴火が時々発生し、火山性地震や微動のやや多い状態が続いており、火山活動はやや活発な状況です。火口周辺では引き続き注意が必要です。
 口永良部島では、火山性地震や微動がやや多く、火山活動はやや活発な状況が続いています。火口周辺では引き続き注意が必要です。
 硫黄島では、昨年8月以降、島北部の元山地域付近で大きな隆起が続いており、島内の地震活動もやや活発になりました。今年に入り、地震活動は低下していますが、隆起はやや鈍化しながらも継続しており、火山活動はやや活発な状況となっています。今後の火山活動に注意が必要です。
 三宅島では、火山活動に全体として大きな変化はなく、やや活発な状況で経過しています。多量の火山ガス放出は当分継続すると考えられます。

14911. 2007年02月15日 12時40分29秒  投稿:ちば 
 [http://r25.jp/blog/index.php?UID=1170914412]
R25.jpのブログで、キッチン火山学のレシピが
写真入りできちんと紹介されています。この手つきには見覚えが・・

14910. 2007年02月14日 13時17分17秒  投稿:ちば 
 [http://www.jpgu.org/meeting/index.htm]
日本地球惑星科学連合2007年大会
が2007年5月19日(土)〜24日(木)の6日間
幕張メッセ 国際会議場 (〒261-0023千葉市美浜区中瀬2-1)で開催されます
加盟学協会は、いつのまにか 46 になったそうです

発表の予稿集の投稿締め切りが14日の12時(さっき)だったのですが
急遽、16日の12時に延期されました(恒例?)。
いつもぎりぎりなので、延びてよかったです。
もう少しいじれるというのはいいですね。
(でも、ちょっとそうでもないような、開放感が…・)

14909. 2007年02月14日 03時44分48秒  投稿:塩井宏幸 
14906,14907> まつさん
気象庁の地震記録まで問合せていただきありがとうございます!Hi-net嬬恋観測
点の連続波形には昼間、農耕機によると思われる短周期ノイズや1秒未満のやや
長周期の不規則なノイズが多数記録されます。14904に書いた約0.8秒周期の波形
は明らかにそれらのノイズとは異なり、ノイズの中に発生しても分離が可能です。
また、14904でアップした波形程度の振幅のものはほとんど、短周期成分を長周期
成分の前に伴っています。人工ノイズが多い場合は、短周期成分は分離できません。
まつさんに調査していただいた結果、少なくとも、14904にアップした波形は浅間山
の火山性地震ではなかった事が確認できましたので、今後は他の観測点でとらえ
られるケースがないかどうかチェックしたいと思います(Hi-net御代田観測点の応答
が弱いのが残念)。

それから「雑微動」の件、現在でも慣習的に使われ続けてるが、これまでの研究の
背景からも「常時微動」と言った方が通りがよいと言うことですね。また、原因が波浪
と特定できる場合は「脈動」と言うことも了解しました。

掲示板での議論をそのまま転載すると趣旨が明確でなくなるかもしれませんので、
私の独断で要約をhttp://www004.upp.so-net.ne.jp/shioi/Hi-net_Tsumagoi.htm
の冒頭に書かせていただきました。タイトルも「火山周辺のHi-net観測点連続波形
から検出した長周期波形」と変更しています。

14908. 2007年02月14日 02時05分19秒  投稿:まつ 
 [http://www.citiesonvolcanoes5.com]

 今年の11月19〜23日に島原市で開催される「第5回火山都市国際会議 島原大会」のセカンドサーキュラーが完成しました.
 この大会は,単なる火山学の学術講演会ではなく,様々な分野の研究者や行政関係者、防災関係者が火山活動の社会に与える影響について議論する会議であり,危機管理,都市計画,社会学,心理学,教育なども含んだ連携作業を行うことにより,火山災害の軽減を目指しています
 この半年間事務局は,内部や外部団体との調整作業に忙しく,ホームページの更新も滞っていましたが,大会の骨格がほぼまとまりましたので,これからは逐次情報を更新して行きます.
 セカンドサーキュラーは上記HPより,PDFで入手可能です.また来週には印刷物も仕上がってきますので,冊子を希望するかたは事務局にお問い合わせ下さい.
 発表・参加登録は,3月1日からをHPにて開始する予定です.発表投稿の締切りは5月31日,参加登録の早期割引締切は6月14日です.皆さまの積極的な参加をお待ちしています

 

14907. 2007年02月14日 01時24分20秒  投稿:まつ 
14905>塩井さん
 うぅむ.「雑微動」とは,ずいぶん古風な用語を使った論文ですね.昔は震動原因がよくわからなかったので,「雑微動」と言って地震観測の邪魔者扱いであったのですが,最近は「常時微動」という言葉が一般的です.常時微動でも周期が1〜数秒のものは,「やや長周期微動」とも呼ばれています.また発生源に注目すると海洋波浪が原因の微動を「脈動」と呼んでいます.
 この修士論文を読んでいないので詳しくはわかりませんが,前にも書いたように波浪の周期の1/2程度の周期の脈動の振幅が大きくなる関係がありますので,観測波高=脈動の振幅とは必ずしもならず,うねりの周期や海岸の形状も脈動振幅に大きく影響します.周期1〜数秒で広い範囲で記録される震動のエネルギーのほとんどは「海洋波浪」であると言っても過言ではないと思います.
 さて2月10日6時44分のHi-net白水観測波形ですが,この時間にも特に自然地震は観測されていません.長周期の震動は脈動と思われますが,白水だけで記録された短周期の波形は白水地震計近傍の人工震源による震動の可能性が高いと思います.

14906. 2007年02月14日 01時05分14秒  投稿:まつ 
14904>塩井さん
 回答が遅くなってすいません.
>貴重なコメントを私のWebページに残したいのですが、よろしいでしょうか?まつさん、千葉さん。
 特に私は構いませんよ.
>2004年の浅間山噴火以降Hi-net嬬恋の連続波形からカウントしている白水での波形と類似の波形についてで、これもやはり波浪の影響は考慮しなければいけないと思いますが、その中に約0.8秒前後のやや短周期の波形が見られることがあります。上のURLの11時15分に見られるのがその例です。この波形にはP波と思われる波形が先行する事もあります。これは、地震波形でしょうか?
 周囲の他のHi-netの観測点では記録されていませんね.念のため気象庁の方にも浅間山火山の地震記録も問い合わせてみました.その結果,同時時刻には1地点のみ微かな短周期の震動が見られます.この震動が嬬恋の短周期の震動と同じ震動源によるものかどうかはわかりませんが,もし同じ震動源のものだとしても,他の浅間山の観測点では記録されていませんので,浅間火山に関係する震動とは思えません.また,長周期の震動は気象庁の観測点でも記録されておらず,ちょっと不思議な現象です.
 これぐらいの周期の震動が地震によるものであれば,他の観測点にも記録されていてもおかしくありません.Hi-netの観測点は基本的に100〜150mの地下に埋設されているので,地表の人工震動は記録されにくいのですが,ごく近傍でなにか人工震動があったのかもしれません.
 また長周期と短周期の震動については,関係がよくわかりません.たまたま偶然であった可能性はどうでしょうか.何度も同じような波形が記録されているのであれば,考え直す必要がありますが.
 結局私としては,火山や地震などの自然現象による震動波形ではないのではないかという判断です.ちょっと歯切れがわるくてすいません.

14905. 2007年02月11日 14時16分36秒  投稿:塩井宏幸 
 [http://www004.upp.so-net.ne.jp/shioi/Hi-net_Hakusui_Aso_Buzen070210_0644.gif]
波浪と脈動について少しずつ調べてみていますが、近年では脈動は「雑微動」と
呼称されているようですね。

その波浪による脈動と関連する興味深い論文(要旨)を見つけました。
●雑微動の相互相関解析に基づく表面波群速度の推定
 /東北大学大学院理学研究科 高木伸昌(H17)
http://zisin.geophys.tohoku.ac.jp/thesis/m_abst_takagi.pdf
この論文の中で、雑微動について2-4s帯では海洋波浪が高い海域に必ずしも微
動源が存在するわけではなく、地方によっては微動源が気象条件に関わらず存在
する場合があるという内容の記述がありました。

ところで、昨日2月10日6時44分のHi-net白水観測点の連続波形に、約1.4秒周期
の波形に短周期成分が重畳して現れた波形が記録されました。このような波形は
稀にですがこれまでも気付いていました。今回の波形の短周期成分は白水では
上下成分に明瞭に現れています。阿蘇でも微弱ながら同様の傾向が見られました。
周辺の観測点の波形では福岡県東部の豊前で白水・阿蘇で長周期成分が出現し
た時間帯に常時発生している短周期ノイズが減衰していました。この3箇所の波形
についてHi-net連続波形ダウンロードファイルと宇都宮大学教育学部理科教育学
研究室さんの作成された「win2」というJavaソフトで表示した画像を上のURLにアッ
プします。

14904. 2007年02月10日 02時22分42秒  投稿:塩井宏幸 
 [http://www.hinet.bosai.go.jp/strace/waveImages/0101/png/2007/01/30/N.TUMH.U.2007013011.png]
14902> まつさん、脈動や気象庁の阿蘇山の地震記録について、詳しく解説して
いただきとても参考になりました。貴重なコメントを私のWebページに残したいの
ですが、よろしいでしょうか?まつさん、千葉さん。

私がカウントしているHi-net白水観測点での波形が少なくともB型地震の波形で
はないことはまつさんの説明で納得できました。これまでカウントをしていて、なん
となくもやもやしていた事が明確になって良かったと思っています。私のWebペー
ジでの表現も変更する必要がありますね。

強風の影響で連続した固有周期付近の大きな波形にカウントしている波形が重畳
して現れた例は記録に残していませんでした。今度この現象が見られたときには
報告したいと思います。また、波浪の影響についても、今後はいくつかチェック対象
の観測点を決めて波浪の程度を記録してみようと思います。過去の脈動と波浪関
連の研究報告等も調べてみます。

ところで、桜島で広帯域地震計で阿蘇山の長周期の波形がとらえられたというご
紹介いただいたページは何度も読ませていただいていました。土砂噴出の準備
段階で、地下水と熱が反応する対水層でゆっくりとした膨張が発生して、その時に
短周期微動が減衰して長周期のパルス波形が発生するというお話はとても興味
深いものでした。

それから、この機会にもう一つ、まつさんにお伺いしたい事があります。もしよろし
ければご教示下さい。それは、2004年の浅間山噴火以降Hi-net嬬恋の連続波形
からカウントしている白水での波形と類似の波形についてで、これもやはり波浪の
影響は考慮しなければいけないと思いますが、その中に約0.8秒前後のやや短周
期の波形が見られることがあります。上のURLの11時15分に見られるのがその例
です。この波形にはP波と思われる波形が先行する事もあります。これは、地震波
形でしょうか?

14902. 2007年02月09日 02時51分40秒  投稿:まつ 
 [http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/07m01/503_07m01.pdf]
14901>塩井さん
>1.波浪の影響が見られる沿岸部と白水・阿蘇の間の観測点では、波浪の影響が見られないのはなぜか?
表面波の振幅はその地点の地下構造に大きく依存します.阿蘇や白水のあたりは,カルデラ内の軟弱な堆積物が多いので振幅が大きくなるのではないでしょうか.
>2.波浪の影響は不規則で連続的であるが、白水・阿蘇に見られる約1.2〜1.3秒周期の波形は断続的で、波形の開始と終了が読み取れ、各波形に明瞭なピークが見られるものがあるのはなぜか?
表面波は周期によって伝搬速度が異なるので,伝搬していくと波群となって記録されます.例えば側溝を上流から一定に流れてくる水が,下流に行くにしたがってある間隔をもった水群として流れ下ってくるのと同様なものです.
>3.白水観測点と阿蘇観測点で約1.2〜1.3秒周期の波形の開始時・終了時が全て阿蘇観測点側で遅れるのはなぜか?
カルデラ内に更に地震計があれば到来方向がわかると思いますが,伝搬経路の地下構造により伝搬速度が大きくかわりますので,2地点への到来時間差はあってもおかしくはないです.
>4.白水観測点で強風の影響で連続した、固有周期付近の大きな波形が発生している時にも約1.2〜1.3秒周期の波形が重畳して現れ、分離可能なのはなぜ
「強風の影響で連続した、固有周期付近の大きな波形」の例は具体的にいつでしょうか?波形を見ないとちょっと回答できません.
>5.波浪の影響で波形発生数のグラフのような変化は説明可能か?
脈動と波浪関連の研究の例は1970〜1980年代によく行われていました.たとえば,鏡味他,地震 第2輯, 36, 4, 1983, pp.609-618 などあります.うねりの周期の1/2の周期の脈動が最も強く励起されるという結果が知られています.

>また、気象庁発表の地震活動は、オートピックで検出されたものをマニュアルピックで検測するという通常の過程で震源が決定されたものと思われます。
気象庁のグラフで示される地震の回数は,震源が決定されたものの数ではなく,気象庁の阿蘇山頂地震計の記録から塩井さんと同様に目でみてA型,B型,孤立型微動の数をカウントしたものだと思います.
>昨年8月下旬からパルス状に振幅が増大する頻度が増加しています。この中に私のカウントしている波形が含まれているのではないかと考えています。
この図はA点地震計の振幅を単純にプロットしているだけなので,パルス状のデータのなかには火山性の活動とはかぎらず,風や脈動,遠地地震,人工震動のものが含まれているます.もちろん塩井さんがカウントしている波形が含まれている可能性もあります.

まあ,火山にはまだよくわからないことがたくさんありますから,塩井さんのカウントされている周期1.2〜1.3秒の波が火山性のものでは絶対ないとは言い切れませんが,気象庁がこれまで統計をとってきた「B型地震」ではありません.したがって,カウント数が増えた=B型地震が増えているので活動が活発化していると結論付けることは誤りです.

桜島で広帯域地震計を用いて観測された周期10秒の波形が,実は阿蘇山で発生していた震動だったと判明したのは有名な話です.
http://gachon.eri.u-tokyo.ac.jp/〜hitosi/kagakuasahi.html
塩井さんの研究も,もしかしたら火山の何かの動きを捉えているのかもしれません.
(その科学的な実証のためには,まず「脈動ではない」という明瞭な証拠提出が必要ですね.)

14901. 2007年02月08日 23時03分53秒  投稿:塩井宏幸 
14900> まつさん、こんばんは。

波浪による脈動についてのコメントありがとうございます。例としてあげた1月28日
には確かに熊本県南部〜鹿児島県北西部のHi-net観測点で明瞭な波浪の影響
が記録されていますね。しかし、Hi-net白水・阿蘇観測点連続波形に見られる約
1.2〜1.3秒周期の波形を波浪による脈動をとらえたものと結論づけるには、下記
のような疑問を解決しなければいけないと考えます。

1.波浪の影響が見られる沿岸部と白水・阿蘇の間の観測点では、波浪の影響が
 見られないのはなぜか?
2.波浪の影響は不規則で連続的であるが、白水・阿蘇に見られる約1.2〜1.3秒周
 期の波形は断続的で、波形の開始と終了が読み取れ、各波形に明瞭なピークが
 見られるものがあるのはなぜか?
3.白水観測点と阿蘇観測点で約1.2〜1.3秒周期の波形の開始時・終了時が全て
 阿蘇観測点側で遅れるのはなぜか?
4.白水観測点で強風の影響で連続した、固有周期付近の大きな波形が発生して
 いる時にも約1.2〜1.3秒周期の波形が重畳して現れ、分離可能なのはなぜか?
5.波浪の影響で波形発生数のグラフのような変化は説明可能か?

また、気象庁発表の地震活動は、オートピックで検出されたものをマニュアルピック
で検測するという通常の過程で震源が決定されたものと思われます。とすると、も
しオートピックにかかるトリガーレベルに達しないイベント波形が多数発生していた
としても、地震発生数としては残らないわけです。この点をカバーするデータとして
まつさんに紹介していただいた1月の阿蘇山火山活動解説資料にもある「30分間
平均振幅」(P3最下段)があります。このグラフで、昨年8月下旬からパルス状に振
幅が増大する頻度が増加しています。この中に私のカウントしている波形が含まれ
ているのではないかと考えています。

14900. 2007年02月08日 15時29分33秒  投稿:まつ 
 [http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/07m01/503_07m01.pdf]
14897>塩井さん

うぅーん.これはたぶん海洋波浪(主にうねり)が海岸に打ち付けることが原因の「脈動」といわれる震動ですね.たとえば,海岸に近い鹿児島県長島の記録を見てもらうと,もっとたくさん同様な波形が出ています.

http://www.hinet.bosai.go.jp/strace/waveImages/0101/png/2007/01/28/N.NSMH.U.2007012812.png

 脈動は表面波(おもにレイリー波)として伝播していくので,海岸近辺だけではなく,大陸奥深くでも記録されます.
 脈動は周期2〜8秒ぐらいのエネルギーが最も強いのですが,Hi-netの地震計は固有周期1秒の地震計なので,周期1秒以上の震動は減衰して記録されてしまいます.それで,周期が1.2〜1.3秒の震動に見えてしまっています.
 1月の阿蘇火山活動解説資料が上のURLで本日公開されましたが,これを見ていただいてもわかるようにA型・B型地震・孤立型微動も発生回数は少ない状態で推移しています.

..end