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ある火山学者のひとりごと 15400-15499


15499. 2008年02月03日 20時18分52秒  投稿:てるみつ 
 [http://volcanoes.seesaa.net/]
桜島ミュージアムのつねさんのブログに桜島の状況がアップされています。

15498. 2008年02月03日 16時39分02秒  投稿:ちば 
 [http://www.jma.go.jp/jp/volcano/506-20080203161000-40.html]
きょうの朝10時頃から 桜島の昭和火口で噴火があり、
午後にもまた噴火したようです。
さきほど、噴火予報・警報(火口周辺)第1号が出されました。

昭和火口は急斜面の真ん中にあるから火砕流がこわいですね

読売新聞 16:25
--------------------------------

噴火予報・警報 第1号

火山名 桜島 噴火警報(火口周辺)
平成20年2月3日16時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**

<桜島に火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)を発表>
 火口から居住地域近くまでの広い範囲の火口周辺で警戒が必要。
<噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引上げ>

**(本 文)**
1.火山活動の状況及び予報警報事項
 桜島の昭和火口で、本日(3日)10時18分と15時54分に爆発的噴
火が発生しました。
 桜島昭和火口の噴火は昨年6月21日以来であり、今後も噴石や火砕流を
伴う噴火を繰り返すことが予想されます。噴石等の影響する領域は現在より
さらに拡大することが予想されるため、火口から居住地域近くまでの広い範
囲で噴石や火砕流に対する警戒が必要です。

2.対象市町村等
鹿児島県:鹿児島市

3.防災上の警戒事項等
 噴火に伴う噴石、火砕流に警戒が必要
 風下側では降灰等に注意が必要

<噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引上げ>

**(参考:噴火警戒レベルの説明)**
【レベル5(避難)】:危険な居住地域からの避難等が必要。
【レベル4(避難準備)】:警戒が必要な居住地域での避難の準備、災害時
要援護者の避難等が必要。      
【レベル3(入山規制)】:登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制
等。状況に応じて災害時要援護者の避難準備等。
【レベル2(火口周辺規制)】:火口周辺への立入規制等。
【レベル1(平常)】:特になし(状況に応じて火口内への立入規制等)。
(注:避難や規制の対象地域は、地域の状況や火山活動状況により異なる)

(補足:平成19年12月1日から噴火予報・噴火警報を発表しています。
今回の予報あるいは警報は、従来の臨時火山情報に相当します)



15496. 2008年02月03日 12時56分04秒  投稿:Cauli. 
#15490ひろしさん:
>気象庁は、なぜパブリックコメントを求めなかったのだろうか。

気象業務法(の改正)は、「法令に基づく命令や基準など」ではなく、「法律」そのものだからでは? つまり、役所が勝手に作ったものではなく、国会において国民の代表の議論を経て作られたという建前。行政手続法第39条第1項の「命令等」にあたらない(「命令等」の定義:同法第2条第8号)。

役所が法律案そのものをパブコメに掛けることは、議会軽視として永田町の反対が強い。これに対し、霞が関では、法律案作成前に、その骨子となる研究会報告案を(行政手続法によらず任意の)パブコメに掛ける形でお茶を濁すこともあるし、何もしないこともある。

15495. 2008年02月02日 17時31分10秒  投稿:AA 
 
15491>こういう場で官職の方が発言されることはまずないんですね。
規制緩和の流れにあわない気象業務法改正に関しては、i)すぐ前のWNIへの業務改善命令、ii)緊急地震速報法制化に関する学会MLの議論や民業団体の反発、iii)今まさに再燃中の火山活動、と、毎度、メディアの立場におられる中川氏が政府を代弁する役に回っています。
とくに火山の場合、法制度化以前の技術的問題が多く含まれていますので、なおさら厄介です。
先生方からの指摘は皆、自らの利益ではなく、どうすれば火山防災・減災がよくなるか、現場の目線に立って率直にもの申しているように感じられ、根本的なところからの問題提起もあれば、拙速な細部の未熟に対する修正案も出てきています。
異論の唱えようがない指摘が殆どですから、あまり旗色がよい状況とは言えません。
そこで、当事者の登場がやはり難しいのであれば、せめて関連する会議(非公開)委員のブレインの方々から、どうしてこういう変更を推進(賛同)されたのか、ひとしきり反論を聞いてみたい、聞けたらいいなと思っています。
当然、それなりの優れた見識と責任と信念を持って参画されているわけでしょうから、それにより納得する人がひとりでも増えるのではないでしょうか。
足りなかった幅広い議論を補う努力、擁護も批評も、編集長の前向きな活躍に期待するところ大です!
 
 ※こちらも出ています 
 

15494. 2008年02月02日 12時17分45秒  投稿:かまたひろき 
 [http://www.gaia.h.kyoto-u.ac.jp/~kamata/]
明日の夜8時にテレビ朝日系 全国ネットで富士山噴火の番組があります。
 2008年2月3日(日)夜7:58〜8:54
 「近未来×予測テレビ ジキル&ハイド」
   近未来研究所所長:【爆笑問題】田中裕二、太田 光
   研究員:水嶋ヒロ、八田亜矢子
   先生: 鎌田浩毅(京都大学教授、火山学)
http://asahi.co.jp/kinmirai/
http://feature.tv.msn.co.jp/recommend/20080203.asp

 参考図書:『富士山噴火』(講談社ブルーバックス)
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2575760

15491. 2008年01月30日 16時21分21秒  投稿:中川和之 
 [http://bousai.jiji.com/info/kazan_keihou.html]
 昨年末に、私が編集長をしている時事通信社の防災リスクマネジメントWebで、気象庁の火山課長のインタビューを掲載しました。
 「元気な火山を安全に楽しむ」のが目的という言葉は、うなずけるものがあります。法律的ガチガチの話ではなく、基本は富士山と同じことを、自治体と共に丁寧にやろうということだと理解しています。意識のない自治体を、引きずり出すしかけとも読めます。いずれにしろ、何かあったら関係者は逃げられないことであり、それを可能な限り先取りして考えておきませんか、ということだと思います。しかも、金科玉条を作るのではなく、平時の火山観光にもつなげられるような協議会を火山ごとに作っていかねばならないわけです。

 そこまでできる人材がいない、それをどう育てるのかというのも最もですが、ではやらなくてもいいかというと、取り組みはいつ初めても遅くはないように思います。その中で、全国各地の自治体や住民からふつふつと「火山と防災が分かる人材がもっと必要だ」という声が上がり、それが地域連携を重視する大学にも上がり、防災関連官庁にも上がり、予算にも反映されるという、まっとうな方法は、時間がかかってもどこかでやり始めないと、専門家依存主義でその時まで何もしないで済ませようという自治体・住民・観光界を許してしまうと思いますね。

 このインタビューでツッコミが足りないところなどはお許しいただければと思いますが、皆さんの議論の何らかの参考になるのではと思い、防災Webのインフォメーションサイトに掲載することにしましたので、どうぞ、上部のリンクアドレスからご利用下さい。

15490. 2008年01月30日 13時32分51秒  投稿:ひろし 
気象庁は、なぜパブリックコメントを求めなかったのだろうか。
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/pubcom/index.html

気象庁のHPには、
「パブリックコメントとは、法令に基づく命令や基準などの制定・改廃に当たり、それらの案を公表し、 国民のみなさまから提出していただいたご意見・情報を考慮して意思決定を行う手続です。」
と書いている。

「緊急地震速報」は実施しているが、「噴火警報」では実施されていないようだ。
時間がなかっただけが理由なのだろうか・・・。

15489. 2008年01月30日 03時38分09秒  投稿:堀越 
噴火の可能性が出てきたとき、巷の混乱前にVIPだけ先に安全に避難させるためだったりして・・・。
洞爺湖(サミット)、浅間(軽井沢)、那須(御用邸)、富士山(御用邸)・・・。

15488. 2008年01月30日 02時00分05秒  投稿:まつ 
こやまさんのまとめ,みなさんの御指摘はもっともだと思います.私もすこし思うところを書いてみます.
齋藤徳美さん>それにしても、退職された須藤、岡田両先達から以外、わが国の火山防災に重大な提起にほとんどリアクションがないのも奇異に感じる
実は新しい「噴火警報」の詳細については,昨日海洋気象台の方から説明を受けて初めて知りました.施行前に管区の火山センターによる説明があったらしいのですが,私は不在でした.自治体への説明も施行前の1回のみと聞いています.火山噴火予知連絡会ではどのような説明があったのかと,うちの教授に聞きましたが,予知連ではなにも説明がなかったそうです.リアクションがないというより,まだ皆さん内容を良く知らないというのが現状かと思います.純科学的な情報であった「火山観測情報」「臨時火山情報」「緊急火山情報」が完全になくなってしまったと知っている方はどれぐらいいるのでしょうか.

なぜ気象庁が自治体の防災対応にまで足を踏み入れなければならないのか?
気象庁にはいろいろな警報がありますが,「津波警報」にしても,防災情報として最先端をいく「土砂災害警戒情報」にしても,住民への早期避難を呼びかけるだけであり,具体的な避難計画は自治体が判断して実行しています.なぜ「噴火警報」だけこのように突出して入域規制・避難指示までしなければならないのか分かりません.
自治体がまだ避難体制の準備が出来ていないときに,噴火警戒レベルが「レベル5避難」となったらどうするのかという問いに,気象庁は規制をともなう警報の発令の場合には発表前に関係自治体と連絡をとり,協調して発表するとの話でした.しかしそのような事をしてたら「噴火警報」を発する時期を逸してしまうのではないでしょうか.「緊急火山情報」であれば,地元の対策とは関係なく発表することができたのですが…….2000年8月の三宅島危機のような時には,逆にいつまでたっても「噴火警報」を出せないということになるかもしれません.
結局は自治体や防災協議会がこれまで積み上げてきた苦労を無視して,おせっかいとしか言えない防災対応(立ち入り規制,避難指示)を法的根拠無く押し付けるもののような気がしてなりません.
また,こやまさんの火口の位置の定義があいまいというのも問題も同感です.それに,現在雲仙岳では平成新山山頂(いつのまに九十九島火口から変わっていた)から半径2kmを基準に災害対策基本法第63条の規定に基づき警戒区域を設定していますが,現在の雲仙岳の噴火警戒レベル「レベル1平常」では火口内立ち入り禁止となっています.そうすると,現在の警戒区域の設定は根拠なしということになってしまうのでしょうか?
こやまさん>シミュレーション不足・検証不足が露呈している
気象庁では,これまでの雲仙岳の噴火をいちおうシミュレーションしたようですが,じゃ,一昨年の「噴火未遂騒ぎ」(実は山火事)の場合だったらどのような噴火警報がでたの?と尋ねると絶句されていました.あの時は本庁からのプッシュで「火山活動かもしれない」という火山観測情報が1つ出て終わりでした(鎮火後にもう1報出ましたが).気象庁からだれも自治体に派遣されず,防災関係者は右往左往.さて新しい「噴火警報」でこのようなことが解消されるでしょうか?

15487. 2008年01月29日 09時26分53秒  投稿:齋藤徳美 
岡田先生のご指摘、日経新聞の記事、まったく同感です。
まず、地元の防災関係機関と連携しての運用の必要性を強く感じます。岩手山では、任意組織である「INS岩手山火山防災検討会」に2年以上前から、本省火山課長、対策官、仙台管区火山監視・情報センター長,盛岡地方気象台長などにお出でいただき(多くの方は会員ですが)、地元自治体、防災関係機関、報道機関などと意見交換してきましたが、指摘されていると同様の疑念が何度も何度も強く出されました。「岩手山火山防災ガイドライン」が既に定められ、対応が図られていますので、地元と連携した噴火警報の運用を強く希望し、最終的には公的な委員会である「岩手山火山災害対策検討委員会」を開催して整合化を目指しました。盛岡地方気象台長も委員として重要な位置を占めている「岩手山の火山活動に関する検討会」の学術的助言(これも違法にはされないでしょうね)をもとに、県知事らが協議し判断し、法的責任者である市町村長に防災実務に関して助言するとの連携・連帯責任の体制が基本との考えは変わりませんし、われわれも過信できない実態を関係者、住民に伝える努力を続けるつもりです。
本省は、”科学が急に進歩したわけでもなく、観測体制が手厚くなったわけでもなく”と何度も申し上げていたことをいまさらのごとく弁明、”噴火前に確実な情報を出せる保証はない”〜新聞記事による〜と語り始めましたが、現実を、防災関係機関、住民に啓発していただきたいと願っています。ゆめゆめ、もっともらしい制度を立ち上げて、担当者の任期切れまで”コト”がおきなければ、”さいわい”といたことにならぬように、住民の命を守るために前進であったと後日、喜び合えるシステムにステージアップを願うものです。
それにしても、退職された須藤、岡田両先達から以外、わが国の火山防災に重大な提起にほとんどリアクションがないのも奇異に感じる(さらに小山先生から投稿がありましたが)のですが・・・。

15486. 2008年01月28日 23時54分03秒  投稿:こやま 
私も責任上考えなければならなかったので、噴火警報・噴火警戒レベルの問題点を考えました。すでに出された指摘と重複する点もありますが、以下に書きます。

・誰にとってもわかりにくい.シンプルさに欠ける.誤解を招きやすい.
・市町村の思考停止を招く.
・市町村が独自の素早い判断をすることを妨げる.いつも現場にいるわけではない気象庁に、素早い情報発信の判断ができるとは思えない.
・「噴火予報」の意味が市民感覚とずれている.
・「警戒」の言葉の安売り.オオカミ少年効果
・完全な見切り発車.自治体とのすりあわせが不十分.
・自治体と気象庁の責任の所在・分担が不明確.
・火口位置が事前に特定できない場合(側噴火の多い火山、独立単成火山群)の問題(後述)。
・噴火警報・噴火警戒レベルの導入によって、過去のどんな問題がどのように解決するのかが見えない.
・シミュレーション不足・検証不足が露呈している.危機的状況が推移する中でどういう情報を出していくのか、具体的な文案すら作っていないのでは?
・例文の情報に第○号というような番号がないが、最新の情報を次々と出していかなければならない状況では、シリアル番号が絶対に必要。発信日時を見ろではあまりに不親切。
・いくつか情報の例文が示されているが、いずれも長く複雑すぎる。緊急的に伝えたい場合(たとえば、とにかく噴火が始まったことを伝えたい場合など)に、すばやく出せない。対象市町村名をいちいち記すという煩雑さもある。
・同一市町村内にも、地域によっては噴火警戒レベルのキーワード(「避難準備」など)通りの対応が必要ない場合がある.今のままでは、対象自治体の全域でキーワード通りの対応をしろと言っているように誤解されやすい。
・これを定めた委員会で何を議論したかの詳細が公開されていない.活火山の定義の見直しや火山活動度レベルの制定の際は、それに携わった責任者(当該委員会の委員長)がきちんと火山学会で講演し、議論を深めるプロセスをとった。今回はそれがほとんどない。
・短い間にころころ方針を変え過ぎ.火山活動度レベルを制定したばかりではないか。その時の方針と180度異なる点があって呆れる。
・噴火警戒レベルの4と5がどちらも噴火警報で発信されるため、より重大性・緊急性の高いレベル5の注目を引きにくい.
・注意報というわかりやすい言葉をなぜ廃したのか?
・災害対策基本法の精神(市町村が防災の主体)に反する.
・リアルタイムハザードマップが実用化された時に、どうすりあわせるのか?

(富士山に限って)
・中央防災会議の定めた「富士山火山広域防災対策基本方針」を、委員会も再招集せずに、勝手に改変している.
・上の結果、噴火警戒レベル2で、特段の対応を定めていない。市町村の早めの対応を阻害したり、無為無策を招く結果につながる。
・富士山では、火口位置が事前に特定できないから、火口周辺警報という名称自体が無意味。

(良いと思う点は以下くらいか)
・これまでの火山情報のお決まり文句だった「火山活動に警戒が必要です」等のくり返しを防げる.書く必要がなくなるかもしれない。
・ガイドラインを示すことで、2000年8月の三宅島危機の時のような、自治体の異常な暴走を防げるかもしれない。

15485. 2008年01月27日 09時47分11秒  投稿:岡田弘 
避難と直結した火山警報への懸念(第2回)  
  1月11日の2時間ばかりの取材の一部が本日(1月27日)の日本経済新聞の記事になっていますので、ご覧いただけるようでしたら、ご意見などお願いします。
  火山警報はもう拙速にも法律で決めてしまったとはいえ、決着済みということにはなりません。これからの現場がいまやとても大変だからです。見掛けは美しい理想が書かれていますが、気象庁が神様である場合を前提としており、長年の実態とかけ離れた架空の話だということは、なかなか皆さんに理解してもらえないようです。
  ハザードマップをつくったのだから、うまくいくはずと思い込んでいる机上空論人たちと全く似た状況です。残された道は、現場の実態を体験した者や知っている者たちが、実態を踏まえた粘り強い理想を語り続けることだけでしょう。黙っているわけにはいかないでしょうから。 今後ともあらゆる機会を使って、実態との乖離や、次の二つの問題点についての主張を続けていきたいと思っています。
1.気象庁の警報待ちになる危険性 
 「警報が出たらマニュアルどうりやればよい、それまでは何もしない」、「全部やってくれるんだ」という意識の蔓延 情報の遅延と直撃回避不能・データの秘匿の危険性 (前述15462項参考)
2.気象庁の監視データを現場で見守る職員のご苦労
 はっきり分かったと上から指示がない限り何もできず、初動対応不可能な現場のジレンマは既に始まっている 古き良き日の「気象庁の観測魂」を育て生かし、測候所があった時代の「地域と一緒にの精神」の原則を大切に
 
 webの「ある火山学者のひとりごと(http://www.arukazan.jp/bbs/)」の、15462項に私の意見が、また、長年噴火予知研究の現場に携わったある方が、同様の懸念が強いとのコメントを15470項に寄せておられます。ご参考に。また、今後もこのブログでも、様々なご意見ご批判をお願いいたします。

15484. 2008年01月26日 11時24分46秒  投稿:みき 
 [http://www3.nhk.or.jp/news/2008/01/26/d20080126000018.html]
今朝早く、石川県輪島市で震度5弱の地震がありました。

15481. 2008年01月22日 13時11分29秒  投稿:みき 
 [http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2339496/2541191]
南極の氷床下で2000年前に大規模噴火の情報
(英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス)
この火山は、VEIは「3(やや大規模)」から「4(大規模)」だったと、
英南極調査所が発表。

15480. 2008年01月21日 10時50分18秒  投稿:かわべ 
県レベルの会議の記録で,発言者名が白塗りになった記録の開示資料を見たことがあります.「個人情報保護」がその理由だそうです.

「個人情報保護」とは,すごい隠れ蓑ですよね.

通常は,”要旨”と,遅れてほぼ全文の”議事録”が公開されていましたが...”議事録”のほうは見つけられませんね.
”要旨”は,主催者側が考えている結論にそった発言が詳しく書かれ,それに反対の意見があったとしても,「一部の委員から反対の意見があった」とさらりと触れるだけのことが多いようです.

15479. 2008年01月20日 20時23分20秒  投稿:ちば 
 [http://intranet.ingeominas.gov.co/pasto/Sismograma_analogico_estacion_Anganoy]
コロンビアのガレラス火山の激しい噴火が続いているようですが

上のリンクは 煤書きの地震計の監視カメラ画像
リロードすると地震計が動いているのがわかります

youtubeでのガレラス火山噴火 Volcan+Galeras とスペイン語で検索するのがコツ(隅田情報)

15478. 2008年01月19日 22時50分24秒  投稿:Pochi 
 [http://www.gyoukaku.go.jp/genryoukourituka/dai8/siryou.html]
へえ、議事録などのこうした匿名あつかいには困ったもんです。

ところで参考資料には、ホームページに寄せられたご意見という
のがありまして、今度はこれを転載してお茶を濁すことにします。

以下転載

私は地方の気象台職員です。行政改革の検討対象に気象庁が追加されたのは内部の私からみても時代の流れに沿った当然の成り行きだと思っています。気象庁は昨秋、今後5年間で10%の削減が決まっていますが、職員数を現在の半分程度まで削減することも可能と思います。気象庁は数年前から防災官庁へシフトするということで、定員削減では主に地方の測候所などの職員を減らしてきました。しかし暖冬予報が外れて豪雪となり、多くの被害が出たにもかかわらず、防災担当大臣が視察に行っても自称防災官庁の長官は現地に行くこともありませんでした。これは地方の国民を軽視している以外の何者でもありません。私たちの職場ではここ数年の定員削減により、削減らされるのは実際に作業に従事する職員であり、職員1人あたりの仕事が増える反面、削減計画を決める立場にある幹部職員は自分たちのポストを温存し、座ったままの課長や課長補佐ばかりになってきています。
また、職員の人事異動は能力を無視しキャリア・ノンキャリなどの採用区分に固執した年功序列が続いている状況です。また、気象庁では昇格の際の登用試験なども一切ありません。その結果、ほとんど仕事をせず、調整能力もなく、座っているだけの管理職が多くいるのが現状となり、その雰囲気から一般職員までもがやる気をなくしてきています。そういった管理職の多くは仕事は当たり障りのない程度の仕事しかせず(できない?)、責任も取りません。部下の事も考えず自らの保身にのみ走っています。そして国民の血税から多くの給料を受けとっているのです。昨秋の全国規模の気象庁のネットワーク切替では一度失敗し切替の延期をしました。違約金などで多額の費用が発生したとも聞いています。
この違約金も国民の税金です。民間企業ではこれだけ大きな失敗をすれば当然トップの責任問題にかかわってきます。同時期に起きた東京証券取引所でもそういった対応をしています。しかし、気象庁では誰ひとり責任を取らず、現場の職員が奔走したのみです。今回の改革では総人件費の抑制も議論にのぼっています。給料の安い職員を減らすより、給料が高いのに仕事をしない職員を減らせば効果的です。それこそが小泉内閣のいう「小さな政府」への第一歩ではないでしょうか?仕事の応じた給料という世間の常識が通用しない組織を現状のまま温存する必要はありません。

15477. 2008年01月19日 19時32分31秒  投稿:aratakku00 
>15472
そういう破廉恥で無責任な発言をする委員名を匿名にしておく必要はないんじゃないかと思いました。

15476. 2008年01月19日 09時52分07秒  投稿:なべ 
 [http://www.kochinews.co.jp/07bonbaru/070317bonbaru04.htm]
空路再開おめでとうございます、と言いつつ、水を差すようで悪いのですが、
DHC−8機は安全性に問題あり、ではなかったかしら?


>胴体着陸2年で5件 全日空に情報なし ボンバル機(07年3月17日高知新聞夕刊)

こちらも
ジルルカさんの旅行記「ボンバルディアDHC8-Q400胴体着陸事故について少し考えてみました」
http://4travel.travel.msn.co.jp/e/msn/traveler/jillluka/album/10136446/


15475. 2008年01月18日 18時38分03秒  投稿:みき 
 [http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2008/01/20i1i200.htm]
平成20年4月26日から三宅島空港への航空路線が再開されることになりました。
ANAがボンバルディアDHC8-Q300(56席)を使って、
一日一往復を就航させるようです。

少しずつですが、交通手段が復活してきているようです。

15474. 2008年01月17日 09時38分37秒  投稿:堀越 
国民の生死を左右する観測結果さえも金取って売りたい???。
元はと言えば、税金で整備して得た情報。¥0円で還元が当然だと思う。
で、もうけたお金は何に使うのかなー。100%、古くなった観測機器の更新に使ってくれれば文句はないが。
それとも、気象庁特別会計を創りたいのかなー。

そのうち、戦前みたいな気象管制が・・・・。

15473. 2008年01月16日 20時55分29秒  投稿:なべ 
国民の命と安全に関わる業務がいちいち有償なら、国家の存在価値はありませんな。
いや税金の問題か。税金を0円にして、全てのサービスを有償化するなら理解できる。

その場合の、政府って何?

15472. 2008年01月16日 16時15分31秒  投稿:Pochi 
 [http://www.gyoukaku.go.jp/genryoukourituka/kaigikekka.html]
>15462. 2008年01月11日 21時24分15秒  投稿:岡田弘

本来なら、気象業務に関する前進的な道筋の考察が本意なのですが、
行政機関の定員純減と独立行政法人化推進という閣議決定事項の前では、

そもそも“あるべき姿”をめざすことのできる状況なのかも疑わしいの
ではないのか。

決して冷笑的ではなく、遠い目で眺めざるを得ないところがあるのです。
下に示すように有識者会議の気象庁ヒアリングでの委員の発想は、災害
情報の証券化とでも言うべきもので、気象庁もその方向に賛同もしくは
賛同しているかのようにふるまうことが期待されているわけです。
どこかに悪人がいるわけではありません。だから、答えはありません。

災害はつねに後知恵で語られる。人が一定数犠牲になってはじめて法や
仕組みが整備されるんでしょう。
最悪の可能性を考えてと言うのは簡単ですが、そんなことをしてる人も
組織も見たことはありません。だってそんなの、機能するわけないじゃ
ないですか。


第8回行政減量・効率化有識者会議 平成18年4月7日(金)
【議事要録】


http://www.gyoukaku.go.jp/genryoukourituka/dai8/gijiyouroku.pdf

○ 委員 発想の問題というか、7 ページなどを見ても、これだけ危ないところによ
く日本人は住んでいるなと、気象庁は大変だと思うんですが、気象庁が持っている
データというのは、これだけ危ない国においては、ものすごい貴重品であって、重
要なデータだと思うんです。

私などが思うのは、それをただで使わせているというのは、物すごいもったいな
い感じがします。これだけの危ないところに住んでいたら、有用な情報にある程度
対価を払うということは当然の話でありまして
、そういう方向でやっていた方が、
国際的には条約がありますから、外との接触部分はそうもいかないのですけれども、
中ではそれをやった方が、気象庁が今、せっかくの大きな飛躍をする機会を与えら
れているのに、自ら拒否しているような感じがします。今まで役所だからこういう
ことでしたという、狭まってくる発想で、もうそういうのをやめて、人のため、人
類のため、どうやって日本に安全をつくるのか、そのためにはどうしたらいいかと
考えると、むしろ独法になってある程度自由にやった方が、収入も上がるし、よく
なるようなイメージを受けるんですけれども、そのようなものではないですか。


○ 気象庁 そういう考え方もあるのかもしれませんが、実は気象庁の情報で一番高
く売れるのは、防災気象情報、例えば台風の進路、豪雨の状況、それと先ほど緊急
地震速報の話をいたしましたけれども、10 秒でも2 0 秒でも前に地震がきますよと
いう防災情報は、大変価値の高い情報だと思っておりますけれども、これについて
は私ども、広く国民一般に等しく提供すべきものであろうとも思っております。
先ほど、委員からお話がありましたように、気象の観測データとか、または予測
データもそうなんですが、世界各国と無料でやりとりをしておりますので、日本で
有料化しても、日本として、例えばアメリカとか台湾とか中国には無料で出さなけ
ればいけない。無料で出せば、今はインターネットですぐ情報は戻ってきてしまう
ことがあるのではないかと、実際上はなかなか難しいのかなと思います。


15471. 2008年01月16日 10時41分10秒  投稿:みき 
 [http://store.apple.com/0120-APPLE-1/WebObjects/japanstore?node=home/shop_mac/family/macbook_air&aosid=p202&cid=AOS-JP-KWG-C-MacRelated&esvt=GOJPB103930990&esvadt=999999-0-1079099-1&esvid=102699]
MacBook Air ついに出ましたね。
A社の回し者ではありませんが、ぜひ見てみたい。

15470. 2008年01月14日 14時09分44秒  投稿:すどう 
新しい火山警報について

岡田さんの11日付のメモについて感じることを述べます.
 今回の改定は火山関係の情報を『わかりやすさと速報性から』『防災対応を踏まえて』行うという点と気象庁が「警報」という形式で火山災害を軽減しようと前面に出てきた点で,それなりの評価が出来る.しかし,今までの情報がどういう点で不十分で問題であったかが明らかでない.また,警報を出した段階で,気象庁としての対応で,どこが変わるのかも明らかでない.さらに『噴火予報』と言う言葉から考えられることは「噴火を予報する」という意味が多分に含まれることであるにもかかわらず,『噴火警報を解除する場合や静穏な状態が続くときなどに発表する』となっていることである.
 今回の改定が『緊急地震速報の導入を法制化すること』と『津波の予報技術の向上により、きめ細かな津波の予報が可能となったことから従来の津波予報に関しても法整備がおこなわれ』たことに連動して成された事情が背景にある.
 津波の場合,津波予報・津波注意報・津波警報の順に津波の規模が大きくなり,『なお、発表する内容は、従来と大きく変わるところはありませんので、災害を最小限にとどめるよう適切な対応をお願いします。』とある.この表現はある意味では非常にわかりやすく,改定の趣旨が明確であるように思える.
 しかし,『噴火予報』が『津波予報』のように「若干の海面変動」の場合と「津波の心配なし」の2通りの表現で相当する「若干の火山活動」や「火山活動は静穏」であると同列ではない.津波は一過性の現象であるのに対し,火山の場合,特に,『噴火予報』発令時は数ヶ月から数年数十年も続くのである.
 また,津波の場合は,速やかに解除が出来るが,火山の場合は永久に解除なんてことは無いこともある.多分,静穏時で不幸なことに事故が起きた場合に備えて,予報を出していたなどという言い訳になるからなのだろうか.

次に問題点に沿って考えていこう.
1. 警告の遅延
 この点で考えられることは,これまでもそうであったように,またこれからもそうなるであろうと予想されるように,火山活動の状況が変化して,初めて「噴火警報」がでる.ここで状況の変化は小規模噴火などを含む.火山活動史を見ても,突発的な現象がかなりある.そして,火口の極めて近くに観光客が滞在している火山観光地では,それが取り返しがつかない災害となる.このようなときに気象庁から警報が前もって出ることはまずあり得ないであろう.事故災害が起きた後になって出る.
 「警戒レベル」が導入されている火山で,「2」でも事故災害が起こりえる.「1」から「2」へレベルアップに,積極的な姿勢が期待できるだろうか.

2. 解除の先延ばし
 この問題は非常に難しい.自信を持って火山活動が低下したとはなかなか確認できないからである.火山学の限界かもしれない.

3. 人材不足
 気象庁だけでなく我が国全体に関わる問題である.特に,大学でさえも深刻な状態にあるのは明らかである.ただ,「必要とする人材不足を補うため外部専門家からの支援」を制度的に受け入れやすくする仕組みを作ることはやる気と根回しがあれば,出来るであろう.

4. 観測データや情報の秘匿
 仮に気象庁や他の研究機関のデータを一元化することはそれなりにメリットがあろうが,それらを読みとく実力がまだまだ不足している.これを補う機関に予知連があるが,機動性などの面で,今ひとつ物足りない.いずれにしてもデータの積極的な公開が出来るかどうかにかかる.

5と6. 行政責任の不明確
 我が国の問題点である.行政責任の所在が不明確なことは、最近の薬害肝炎訴訟問題に端的に具象化されている.エイズでも年金でも同じである.今回の改定で気象庁が住民や地元からの激しい突き上げを直接受ける覚悟の上で改定したのが確かなら良いが.現行制度では,市町村長にその責任が掛かるのに対し国(気象庁)の支援がどの程度可能か不明確である.
 測候所が順次廃止され,火山活動をモニターを見るだけで,判断し,警報を出す仕組みである現状で,地元住民にきめ細かい的確な情報が期待できないのに,気象庁は英断をもって今回の改定を行ったのだろうか.

15469. 2008年01月13日 21時25分19秒  投稿:おおさと 
 [http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080113-00000064-mai-soci]
続 真冬の世の夢
15466>あら、ボタンの押し間違いだったのですね。↑
夜中だったので無理なような気もしますが、この放送を聴いた人がどんな行動をとったか知りたいところですね。今後の参考にしたい。

 まてよ、NHKが緊急地震速報を発表するシステムの手動ボタンはテロップを流すシステムのボタンとどのような形態上の違いがあるのだろうか。

 発表基準としては間違いはないのですが、どの記事も説明が不十分な気がするので、一般向け緊急地震速報の内容は「強い揺れ(震度5弱以上)が推定される地域及び震度4が推定される地域名(全国を約200地域に分割)を広く一般に発表する。」放送もこれに準じているはずです。↓

http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/eew_naiyou.html

15468. 2008年01月13日 16時24分40秒  投稿:堀越 
新田次郎の『怒る富士』は宝永噴火を扱った小説として有名ですが、2007年9月に文春春秋社から新装版(上/下)がでています。
一方、演劇界では前進座が5月11日〜24日の国立大劇場公演に組み込んだようです。「降砂にあえぐ農民達たちを、命がけで救済する関東郡代、伊奈半左衛門。壮大なスケールの歴史劇!」だそうです。

今年の春は、本で読むのも良し、観劇するのも良しですね。

15467. 2008年01月13日 10時43分36秒  投稿:Hal.T 
 [http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/joho/joho.html]
気象庁ホーム > 気象等の知識 > 地震・津波 > 緊急地震速報について > 緊急地震速報の発信状況

15466. 2008年01月13日 02時57分42秒  投稿:おおさと 
 真冬の世の夢
 夜中だったので見た人は少なかったと思うのだが、1月13日2時11分頃にNHKテレビ(東京で視聴)で緊急地震速報が流された。
 すわ震度4以上かと少し身構えたのだが、その後画面には「天草で地震がありました」と出た後、「渡島大島地域で震度4」とテロップが・・・。
 結局揺れは来ず・・・。
 つい最近、地域防災計画に16火山以外の火山の警報をどのようにに火山編に記載するかと言うことと、地震編に緊急地震速報をどのように取り込み運用したら良いかで悩んではいたのだが、13日の一件で悩みが深くなってしまった。

15465. 2008年01月12日 19時13分13秒  投稿:HVC 
>15463, 15462
今回の雌阿寒岳の地震増加事件では,情報は「火山活動解説資料」として発表されたようです.
http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/08m01/105_080110.pdf

「火山観測情報」は11月30日で廃止されてしまいました.
上記資料が置いてあるURLは以前の火山観測情報に比べるとちょっとわかりにくいところでした.

15464. 2008年01月11日 23時50分44秒  投稿:tamakun 
>岡田先生

草津でお目にかかりました。

2000年の有珠山噴火の際は岡田弘先生がいなければどれ程の被害者が出ていたか

計り知れなかったと思います。

当時気象庁の地震情報の異常な更新数で、わたしも噴火が迫っていると感じていました。

現地以外でその緊急性を感じた人がどの位いたのかわかりませんが、岡田先生が現地において

研究者として住民の方々の信頼を受けておられたことが、避難を迅速かつスムーズに実行出来た

一例だったというのは、わたしが言うまでもないことでしょう。


お天気は気象予報士に任せていても、気象庁は火山についてこれからどのように

危機を管理しようというのか。

管理しているかのような姿勢だけが大事なのか。

火山国に住んでいる国民としてはとても不安です。

15463. 2008年01月11日 23時45分06秒  投稿:みき 
 [http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/69957.html]
雌阿寒岳で活動が活発化?

15462. 2008年01月11日 21時24分15秒  投稿:岡田弘 
2007年の新しい火山警報に関する私見収録メモ
(ver.080108, H. Okada)
・・新しい気象庁の火山警報では何が問題か

1. 警告の遅延
 危険性をはっきり推断できるまで火山情報の公表を待つことになり、必要な先手先手の火山情報の発表が遅れてしまい、直撃回避情報としての役を果たさず、またその結果気象庁は見逃し批判をまともに受けることとなる。

2. 解除の先延ばし
 はっきりした活動低下を自信を持って気象庁が確認できるまで、警戒レベルを下げることは当然ながら躊躇することとなる。従って、もう少しはっきりしたデータが入手できるまでと、レベルダウンに関する火山情報の公表を待つことになる。このため、いったん避難や登山規制が行われた後において、社会的要求のきわめて高い早めの規制解除情報は先延ばしにされ易い。

3. 人材不足
 気象庁には、避難や規制まで直接踏み込んだ火山警報を出すことのできる総合科学力のある人材は皆無であり、育成にも10年以上を要し、必要とする人材不足を補うため外部専門家からの支援も受けにくい仕組みになる。

4. 観測データや情報の秘匿
上記の1〜3の困難が容易に予見されるが、この困難な課題に対して気象庁が安易に逃げ込むことのできる解決策はただ一つ、社会的な批判を避けるため手の内を見せない行動に走る以外に道はない。結果として議論や評価が分かれる不確定性の高い段階での生データや有用情報の秘匿が起ることとなり、社会的な批判に持ちこたえられないであろう。

5. 行政責任の不明確
行政責任の所在が不明確で、気象庁が住民や地元からの激しい突き上げを直接受けることとなる。 新しい火山警報は、住民に対して避難や、生活上の不便さを直接強要することとなる。近代自由社会では、個人の生存権や生活権に踏み込む行政規制においては(憲法が禁止する戦争は例外として)、市町村長にその責任を託すことが多い。その理由は、選挙で選ばれた首長は、住民の安全や不便についての行政責任を直接取ることができるからである。もちろん、地方政府(州や都道府県など)や国の影ながら支援も必要であるが。

6. 地方自治の根幹への権利侵害
どんなに苦しくとも、どんなにつらくても、住民の命や財産に関する行政責任は、地方自治の根幹である。市町村長自らが、この困難を有能な幹部職員らと共に取り組むことなき安易な解決策はないのである。地方分権の流れにも反し、国権の地方自治の根幹への侵害でもある。気象庁が警報を出すまでは、何もしないでただ待てばよいという、とんでもないやり方で困難な自然現象と付き合うことが強要される。

 気象庁が神様でない限り、この見かけ上美しい仕組みがうまく機能するとは思えません。皆様のご批判、ご意見を歓迎します。  岡田弘

15461. 2008年01月11日 09時55分29秒  投稿:かまたひろき 
 [http://www.tbs.co.jp/kodomotel/]
 1月13日(日) TBSラジオ『全国こども電話相談室』で「火山のふしぎ・地球のこと」にお答えします。
  放送時間:午前9時〜10時、電話受付:8時20分〜10時 (電話 03-3582-1111 )
 (全国13局ネット:青森・秋田・岩手・山形・静岡・福井・岡山・高知・徳島・大分・宮崎・沖縄・東京)
  出演者予定
   青島広志 作曲家・ピアニスト
   増田明美 元マラソン選手・スポーツライター
   鎌田浩毅 京都大学教授・理学博士
http://www.tbs.co.jp/kodomotel/schedule/sche.html

Q:電話をすればかならず答えてもらえるんですか?
A:もちろんです。放送時間内にこたえられるのはせいぜい10〜12問です。それ以外の質問は番組がおわった後にこちらからみなさんの家に電話をして、先生が直接電話でお答えしてくださいます。ですから、分からないことを質問すれば、かならずその日のうちにこたえます。

Q:こんど中学生になるんですが、中学生になったら質問をしてはダメなんですか?
A:質問は中学3年生までだいじょうぶです。下は4歳でも5歳でも自分で質問が言えればだいじょうぶです。

Q:質問をしたいのですが、家が遠くて、東京にあるTBSラジオに電話すると電話代がかかってしまうとおもうんですが…。
A:だいじょうぶです。お電話をいただいたあと、すぐにこちらから折り返しお電話しますので、心配しないでください。
http://www.tbs.co.jp/kodomotel/faq/faq.html

15460. 2008年01月09日 23時20分39秒  投稿:みき 
 [http://www.de-club.net/ckc/]
ここに書くとD社の回し者と思われそうですが。
「地球の鉱物」なるシリーズが出ました。

一応刊行予定は100号までとなっているので、
100の鉱物が揃うということになりそうで・・・。

でも、この中で国内産の鉱物が付録になることがあるのかなあ?

15459. 2008年01月09日 21時27分31秒  投稿:ちば 
 [http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20080109it01.htm]
ALOSの可視画像PRISMがいまいちらしい

「衛星画像は地上送信時に圧縮されるが、
撮影した地表面の様子が予想以上に多種多様だったため、
元の画像データに戻すことができなかった。」

これではなんのことやらわからない

少なくともjpegの圧縮率が高すぎたのもひとつの原因か
http://www.eorc.jaxa.jp/hatoyama/satellite/data_tekyo_setsumei/alos_tyui/index.html

ALOS/PRISM データの2万5千分1地形図作成・修正への適用性の検証 -

残差が高度に比例しているみたい 別の要因かな

15458. 2008年01月07日 19時03分15秒  投稿:堀越 
 [http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/69268.html?_nva=8]
北海道新聞1月7日付記事より

北見工大、凍土・土質研究室の鈴木教授のグルーブが、ヘドロを脱水するのに凍上現象を利用できることを確認したそうです。霜柱現象の利用ですが、寒冷地ならではの「目から鱗」です。

15457. 2008年01月06日 02時03分28秒  投稿:Hal.T 
 [http://www.madlabo.com/mad/research/20070824_Izumozaki/index.htm#SEC5]
15456 堀越さん>
ははは、そうですか。皆さんの手元に8000から2000年前の古木がわたったわけですね。

15455の「地震の日本史」、どうしてかなあと思って購入したわけじゃないんですが、読んでみるといろいろおもしろい。あの古木がどうしてあそこに今までいたのか? あったからあったんじゃないと言ってしまうと実もフタも無い。

8000年間の間大きな地震がなかったのかもと、いう示唆もありますけれど、(上記本の)墳砂の例を見ても大地震があるたびに埋没した材が全部出てくるわけじゃないようです。

BC370,BC770,BC1690,BC3620,BC6750と並べてみて古いほど間が大きく抜けているのは、地震のたびに無くなっていくからかなとも見え、もしかしたら適当な間隔、およそ数百年間隔で海底に古木が埋まっていても不思議ではない。これは想像の域を越えませんから、お金持ちの研究機関が大量に年代分析して欲しいんですけどねえ。100点ほど・・・・

15456. 2008年01月05日 19時45分44秒  投稿:堀越 
 [http://www.nespace.info/index.html]
>15288
Hal.Tさんがもらってきた出雲崎の古木ですが、5・6日と出雲崎町観光協会が表参道の「表参道新潟館ネスパス」で開くイベントで配っているそうです。

>読売新聞社:2008年01月05日 19時06分
>「中越沖地震を忘れないでほしい」と企画し、握り拳ほどの大きさの古木約700個を用意した。

15455. 2008年01月04日 08時00分33秒  投稿:Hal.T 
地震の日本史―大地は何を語るのか (中公新書 1922) (新書) 寒川旭 発行2007/11/25

地震考古学を始められた方の著作で、史書と実地調査からたんねんに起こった(らしき)ことを集めてあります。年表とは一味違い、その時のエピソードや顛末、実地調査がつき合わされているのでおもしろい。年の初めのお年玉として、おすすめ。

15454. 2008年01月03日 16時07分09秒  投稿:やまもと 
 [http://www.cnn.co.jp/science/CNN200801030003.html]
こんにちは、やまもとです。

皆様、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
今日のCNNjを見ていたら、チリで火山噴火のニュース。南米チリ南部の活火山ジャイマ山(標高3125メートル)だそうです。チリに火山があるとは知りませんでした。

15453. 2008年01月02日 21時35分52秒  投稿:なべ 
 [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%99%E5%8F%B0%E5%88%9D%E5%A3%B2%E3%82%8A]
あけましておめでとうございます。

>15451.Pochiさん
>ちばさん、わたしたちが子供のころって三が日はどこも休みで、
お年玉を使うこともできなかったじゃないですか。

すみません、ちばさんは宮城県だから、違うんじゃないかな?と。↓
私はお年玉を持って初売りの買い物、が一番の楽しみでした。

仙台初売りWikipediaより
>当初から仙台の初売りは1月2日であったが、1975年、職住分離の進歩・従業員の労務対策などの理由により、1月3日に変更され

15452. 2008年01月01日 01時20分11秒  投稿:Hal.T 
 [http://www.madlabo.com/mad/nennga2008/]
地球もマニ車のようにグルグルと加速して曼荼羅の世界が出現するかな。

ともあれ、零細企業の親方としては年末を乗り越えられてホット一息。この掲示板にかかわりを持ち始めたのが三宅島2000年の夏。それから7年半たち、災害地をめぐると同時に自然を眺めさせていただきました。そう、私にとって災害に関わるってことは自然が人と関わる断面を見ることだったわけです。

現場では土木、地質、火山の方と顔を合わせますが、当方は電子関係の素人。門前の小僧なりにひどく興味深いものがあります。まあ、そんなこんなで今年も始まります。自動車で行くことも多いので、見かけたら声をかけてください。まずいコーヒーが出るでしょう。

15451. 2007年12月31日 21時16分30秒  投稿:Pochi 
>だんだん心配になってきた。

心配してもどうにもならないことは、まず判断停止してから考えよう。
どんな政治組織だって、問題を先送りすることしかできないのでしょう。
地球温暖化好きの某局だって、一日の放送時間を8時間に抑えるつもりは
ないでしょうし、どこもかしこも初売りは2日と決まっているわけで。

ちばさん、わたしたちが子供のころって三が日はどこも休みで、
お年玉を使うこともできなかったじゃないですか。

わたしは石油バブルが、流通を破壊するまで高騰したほうがいいんじゃないか
と考えてしまうのですが、どうせバブルははじけてしまうよなあとも思うのです。
とにかく、2007年まだまだ人々は余裕がありましたと歴史書には記されることでしょう。

いささか棒読みに近いのですが、来年こそはよいお年を。

15450. 2007年12月30日 00時05分23秒  投稿:ちば 
 [http://www.sinra.jp/2003-03-03/suzuki/lecture-3/pub-web/suzuki-3.html]
相原さん>
 そうですね、アメリカもバブルがはじけて大変そうですね
それで、石油があとどれくらい使えるのかですが、いろいろ見ると
結構短いみたいですね。生産量は今がピークでこれからは減る一方という予測
石油のせいで物価が上がって大変だという記事が多いけど、
だんだん心配になってきた。

エネルギー白書2007年版

15449. 2007年12月29日 21時41分50秒  投稿:相原延光 
千葉さん、ご無沙汰しています。相原@西湘高校・自宅です。

>われわれが取り出せる化石燃料資源は有限である
ということにいまさらながら気がついたためなのか、・・・ですが、

確かに通勤に自家用車で通っている私にとって原油の値段の高騰に困っています。
学校の旅費が少なくなくなって、できるだけ出張するなと言われていますが、
出張の交通費手当は1リットルあたり138円で計算されていますが、今は約150円ですね。
足が出てしまいます。

高騰の原因は米国のサブプライム問題(低所得者向け住宅の金利)があるようです。
世界市場はアメリカ経済の動きに左右されます。資源が有限であることに気が付いて・・・
ということではないですね。
それにしても、日本のガソリンの値段にかかる税率が大きすぎます。

15448. 2007年12月28日 23時07分35秒  投稿:ちば 
ことしも、あっという間に12月28日、
もうすこしで大晦日です。ひょっとしたら、
毎年、地球の自転が 加速している のかもしれないと思うほどです。

 長期的な気候変動や氷河性海面変動は第四紀学的には
ずいぶん前から知られていたことですが
今年は最近の地球温暖化が明らかな事実として認められはじめ、
「極地」での氷河の後退や融解あるいは、
珊瑚礁国家での海面の上昇被害に注目が集まってきた
最初の年ではなかったかと思います。

 また、われわれが取り出せる化石燃料資源は有限である
ということにいまさらながら気がついたためなのか、
石油の値段がどんどん高くなり、
代替エネルギーの利用がペイする問題になってきました。
世界中のお金が産油国に流れ込み、
石油のほとんどを輸入に頼っている日本をインフレが襲い始めています。
石油は、地主や国家のものではなく、そして人間のものでもなく、
地球全体のものじゃないかという気もします。
この時代に生まれた人間が勝手に汲み出して
バンバン燃やしてしまっていいものなのでしょうか

小学校のときにローマクラブのレポートを読み
地球の将来を憂えたことがありますが、
その危惧がいよいよ やってきた のかもしれません

また、今年は、
毎年のように起こる地震や風水害の規模をはるかに超えた
 大規模低頻度災害 にどうやって立ち向かうべきかという
問題が大真面目に議論されるようになってきた年だったと思います
この進歩をもたらしたのは、過去の地層の科学な調査研究によって
大規模災害の理解が進んだということもあるでしょうが
それをわかりやすく伝えるための アウトリーチ活動 や
インターネットの新しいメディアの進歩やそれを利用した
情報発信も おおいに貢献 しているとおもいます。

もちろん石黒さんの小説はいうまでもありません。

みなさん、来年もよろしくお願いします。

よいお年を

15447. 2007年12月27日 11時29分02秒  投稿:みき 
 [http://www.seisvol.kishou.go.jp/tokyo/keikailevel.html]
15446>
気象庁のここが参考になりますよ。

15446. 2007年12月27日 05時45分42秒  投稿:KAWA 
今年は、火山的には比較的静穏だったと思いますが、今比較的注意すべき火山(群)はどこなのでしょうか・・。

15444. 2007年12月26日 13時24分16秒  投稿:堀越 
わが家のラジウスは、ずーっと災害対策キットの中だった。たまには、美味しい空気を吸わせてあげないと可哀相だなー。暖かくなったら連れ出しますか。

15442. 2007年12月25日 03時25分52秒  投稿:Hal.T 
 [http://www.madlabo.com/mad/research/20040910hakusan_hal/DSC00680.JPG]
大庭さん>
そう、米国から買ったPeak1ですよ。海岸でサザエ焼いたり、もうボロボロ。本当は灯油の方が重量あたりのエネルギーは大きいんだけれど、なにせ近くにある燃料はどうしても自動車のガソリン。ってなわけで、氷雨の降る中越地震の岸壁前とか、まあそんなシチュエーションで温かいお茶を入れてくれます。

URL写真は白山の避難小屋。あらかじめ炊き上げたご飯を持っていってお湯の中で暖めようとしたのが、時間のかかることおびただしい。30分ぐらいかかるので、そんなことなら米と水で炊いた方がよっぽど楽だった。

ガソリンコンロは、まず絶対にテントの中では点火しません。こればっかりはどんなに慣れていても焼身自殺の練習をするようなものです。大昔、北海道は知床。南の海岸から羅臼岳までの高度差1600mを登りました。途中で鞍部があり、羅臼岳はそこから左に登るんですが、そこでは間違って北側に行ってしまわないように、営林署の方がテントを張って見張り番。夏でしたけれど、霙が降り、テントの中に入れてくれた。中ではラジウスがボーボーと暖房しつつ熱いお茶。これはうれしかったですね。

今年は無線通信機で年があけ、年が暮れそうです。

15441. 2007年12月24日 18時44分40秒  投稿:みき 
 [http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20071221/200712211321_3638.shtml]
15440関連で
ニュースになって、今、ネットで確認できるのは、
岐阜新聞です↑
ご参考まで

15440. 2007年12月24日 13時56分46秒  投稿:三宅康幸 
長野県と岐阜県の境に位置する焼岳で
先週,音が聞こえたという住民の通報のあったことがニュースになりました.
その件に関して以下のHPに状況解説文をアップしましたので
ご紹介します.

http://science.shinshu-u.ac.jp/~geol/Miyake/07yakedake/07yakedake.html

15439. 2007年12月24日 01時58分59秒  投稿:大庭 
 [http://coffee-sen.com/]
>Hal.Tさん。
 写真はコールマンのPEAK1 Detachableでしょうか。タフなやつですよね。
 私も最初はラジウスでした。実際にはラジウスではなくオプティマスの00Lというストーブでしたが、ラジウスと呼んでいました。
 今でも車で出かけるキャンプのときは、ガソリンや灯油のランタンやコンロを使っています。
 コールマンのコンロの多くの機種は、アメリカ本国では、自動車用ガソリン(日本では赤ガスと呼ばれる)とホワイトガソリン(白ガス)のどちらでも使えることになっていますが、日本コールマンが販売いているコンロは白ガス専用となっています。
 日本の赤ガスにはアメリカの赤ガスより多種多様の添加物が加えられており、これがジェネレーターの目詰まりを早期に起こす原因になっているためだとのことです。
 また、車のエンジンで燃焼させたのとは違う条件で燃焼させるコンロの場合には、大気中に有害な成分がかなり出るようなので、テント内など閉鎖的な環境で赤ガスを使うことは出来るだけ避けたほうがいいそうです。

補足(ガソリンコンロなどなど使ったことのない方へ)
 ガソリン、灯油などの液体燃料を使ったコンロやランタンは、燃料タンク内を空気を使って加圧し(ポンピングと呼ばれる)、燃料をタンク外に押し出した後、ジェネレーターという部位で燃料を気化させ、空気と一定の混合比で混ぜ合わせた上で燃焼部に送り込みます。ジェネレーターはいったん燃焼が始まると燃焼部から出る熱で燃料を気化させ続けますが、着火する前には何かの燃料を使ってジェネレーターを十分に暖めておく必要があります。この操作をプレヒートと呼びます。

 ポンピングやプレヒートが不十分なままで着火すると液体のままの燃料に火がついてメラメラと大きな炎が上がります。ひどい場合には器具全体が火達磨になることもあります。
 ポンピングとプレヒートがあるため、火を使いたいと思ってから、使い出すまでに時間がかかります。器具の操作に熟達していないと事故が起きる可能性も高いです。
 年間10泊程度しかキャンプをしない、それも暖かい時期しかしない人にとっては液体燃料を使う器具は、器具が高価な上にめんどくさいとなってLPGの器具を求める傾向が強いようです。

15438. 2007年12月22日 13時30分33秒  投稿:Hal.T 
 [http://www.madlabo.com/mad/research/20040910hakusan_hal/DSC00680.JPG]
ガスコンロは友人が持つものを除いて使ったことはありません。ふらふら山や里を歩くようになるころ、大学自治会の部屋の隅に放置してあった、灯油で使う真鍮製のラジウスから始まり、今では重油以外は何でも使えるバーナー。

ガスのようにパチン一発ではありませんが、そこそこ風には強い。テンプラ用ガードを使えばかなりの風でもへっちゃら。おまけに白ガスなんて使ったことも無く、自動車のガソリンそのままを使っております。

15436. 2007年12月22日 01時17分05秒  投稿:大庭 
 [http://coffee-sen.com/]
ガスとコンロのアンタッチャブルな世界。
決してまねしてはいけません
http://homepage1.nifty.com/jsb/stovecorner/index.htm

 しばらくしたら削除します。

15435. 2007年12月22日 01時01分51秒  投稿:大庭 
 [http://coffee-sen.com/]
>15434 ちばさん
保安院がなぜだか再充填に神経質になっているようです。
11月にはイワタニの「まめガスっ子」という器具が再充填に向かない器具として保安院から指示を受けて、販売中止、回収を始めました。
http://www.iwatani.co.jp/jpn/news/data/n_255.html

 高圧ガスの充填はには厳しい取り決めがあり個人が行うことは1つの例外を除いて禁止されています。
 例外とは、60gまでの少量の再充填です。
 これは、ガスボンベからガスライター等にガスを充填することを想定しています。
 実はこの60gと言う量は、以前はもっと少なく15g程度だったのですが、理由はわかりませんが60gに引き上げられました。
 その改定に基づいて、再充填する容器の容量を60gとして作ったのがまめガスっ子。再充填に適なさい容器を使っていたとして今頃になってなぜ指示を受けたのか、良くわかりません。
 ガスライターのすべては、再充填しても安全な容器を使っているのだろうか?

 そしてアルバ。
 ここも器具の販売を開始してから10年くらいは経っている思います。なぜ今になって、こんな話が出てくるのでしょうか?? どこかから何かの圧力がかかったのか?などと考えてしまいます。

 話はかわりますが、余ったガスをまとめる為に詰め替えをしたいと言う人も多いと思いますが、単価の安いカセットガスをアウトドア用のガス缶に詰め替えたいと言う希望も多いのです。

 カセットガスは室内用です。カセットガスを使った廉価なコンロも室内用です。屋外では風防が無いため風に非常に弱いです。
 アウトドア用のガスコンロは、風に強い構造を持ち、コンパクトです。
 また、アウトドア用のガス缶にもいろいろな工夫があります。

 使い捨てのガス缶に使われるガスは3種類あります。
 ノルマルブタン
 イソブタン
 プロパン

 水蒸気圧は、ノルマルブタン→イソブタン→プロパンの順に高くなります。
 カセットガスに使われているのは、ガス圧の低いノルマルブタンで、缶の強度も比較的弱く出来ています。
 アウトドア用のガス缶はカセットガスの缶より強度を持たせて、イソブタンやプロパンを混合して使えるようになっています。
 気温が高い場所では、ノルマルブタンだけでも十分に機能しますが、外気温が下がってくるとノルマルブタンはほとんど気化しなくなります。
 記憶だけで書いていますが、10度くらいになるとほとんど気化しなくなるはずです。
 10度なら、秋口までは十分に使えるのでは?と思う方もいると思いますが、多くのコンロは、缶の中で気化したガスを取り出して使う構造になっています。気化するときには気化熱が必要なわけで残った液化ガスはどんどん温度が下がっていきます。特にガス缶の中に少量だけ残っているときには、液体が缶を通じて外気と接触する面積が小さくなります。外気から熱を取り入れられなくなって、缶の中にガスは残っているのに使えないと言う状態になってしまいます。

 アウトドア用のガス缶は直径が大きいので、液化ガスの量が少なくなっても外気と接する部分が大きいのです。また、缶の内側に特殊な布を張って、毛細管現象を利用して、缶全体に液化ガスが広がる様にして、外気の熱を取り込みやすくした缶もあります。
 同じノルマルブタンを使っても、アウトドア用のガス缶の方が低い温度の中で使えます。

 そんな訳で昔から、違法と知りながらガスの再充填をしている人たちはいたのですが、最近はガスの性質や危険性を十分に理解しないでこれらの行為をしている人が増えているのも事実です。
 100%のプロパンガスをアウトドア用のガス缶に充填できる器具を販売しているところもあります。確かに器具の販売は違法ではありませんが、法律以前に許されるものではないと思います。

 もうひとつ。使い捨てボンベとコンロは、同じメーカーの物を使っていますか?器具の認可を受けるときは、ボンベまで含めて1つの器具として認可を受けています。キャンプ用のものでも、家庭用のものでも、コンロと違うメーカーのボンベを使っていて起きた事故はPL法の対象にならない可能性がありますので、ご注意を。

 長文ごめんなさい。

15434. 2007年12月21日 19時56分27秒  投稿:ちば 
 [http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071221-00000912-san-soci]
危険なガスボンベ詰め替えキット 販売自粛を要請

「中途半端にガスが残ったアウトドア用ボンベを山に持参するのを嫌がる人は多く、
使い切れないまま残ったガスボンベの処置に困ることは多い」そうなんです
結構たまるんですよね、これらしい→つめかえくん

15433. 2007年12月19日 23時36分59秒  投稿:みき 
 [http://www3.nhk.or.jp/news/2007/12/19/d20071219000163.html]
行政改革の一環として、
独立行政法人の統廃合などが進められようとしていますが、
文部省所管の「海洋研究開発機構」と「防災科学技術研究所」が
統合されることになったようです。

15432. 2007年12月19日 02時02分53秒  投稿: 
 [http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/unidentified_mysterious_animal/]
ちょっとあきれた話(笑)。上のURL。

まあ、元ネタの
政府がUFO存在を否定
で、UFOを「地球外から飛来してきたと思われる未確認飛行物体」としているのも別の意味で問題ですが....

15431. 2007年12月19日 01時07分18秒  投稿:あきら 
>みなさん

どうも、お久しぶりです。石黒耀です。m(_ _)m
御報告が遅れましたが、小山さんの書かれたとおり、新作「樹の上の忠臣蔵」は地学小説ではなくて歴史小説なんです。富士宝永噴火もちょっと出てくるんですが、記述が少ないので、デザイナーさんに頼んで表紙に描いてもらいました。とてもノリの良いデザイナーさんで、楽しい仕事になりました。
従来の忠臣蔵に不満をお感じの方がおいででしたら、頁をめくってみてください。

15430. 2007年12月18日 01時24分13秒  投稿:大庭 
 [http://coffee-sen.com/]
今年も北アメリカ航空宇宙防衛司令部(NORAD)のサンタ追跡ライブが見られるようです。
http://www.noradsanta.org/

 今年はgoogle earthを使うようです。
 2006年の北アメリカ航空宇宙防衛司令部の調査ではサンタの飛行速度は新幹線の100倍とか。
 ジェット戦闘機で追いかけられるのでしょうか。

 うちのお店にもサンタは寄ってくれるかなあ。
 23日より歳末セールです。サンタに負けないスピードで焙煎をせねば....

15429. 2007年12月11日 22時48分29秒  投稿:ひできち 
 [http://shop.maechan.net/?page=yorozu&category=vl&pnum=1]
【日本火山学会カレンダー「躍動する地球2008」のお知らせ】(再掲)

15371でお知らせいたしましたが、今年も日本火山学会ではカレンダーの販売を行っております。
COV5で買い損ねた皆様、書店でお求めになれない方はぜひこの機会にお求めください。
http://shop.maechan.net/?page=yorozu&category=vl&pnum=1

今年は学会員以外の一般の方も上記アドレスから購入できます。
サンプルをご覧ください。

※在庫が少なくなってきましたので、ご購入を検討されている皆様、お早めにお求めください。

15428. 2007年12月07日 22時29分42秒  投稿:みき 
 [http://www.amazon.co.jp/樹の上の忠臣蔵-石黒-耀/dp/4062143984]
石黒さんの第4作↑
近所の○隣堂で平積みでした。

15427. 2007年12月07日 19時58分21秒  投稿:ちば 
 [http://www.gsj.jp/Event/071219sympo/index.html]
シンポジウムのお知らせです

産総研地質調査総合センター (GSJ) シンポジウム
地質学的手法による火山活動予測−火山災害の軽減を目指して−
<趣旨>
火山国日本は、古来多くの火山噴火災害に見舞われてきた。爆発的な噴火、溶岩流の流出など、多種多様な噴火現象を予知し、火山活動推移を予測するためには、過去の噴火活動履歴の把握とそれを引き起こしたマグマ活動の理解が不可欠である。産総研では、火山噴火災害の軽減や防災計画への貢献を目指し、地質学的・物質科学的手法による火山噴火予知研究に取り組んできた。本シンポジウムでは、産総研及び関係機関の最新の研究成果を紹介するとともに、火山噴火災害の軽減のために必要な火山噴火予知・活動推移予測研究の展望と、「安全・安心な社会の構築」のために担うべき産総研の役割を議論する。
<日時・場所>
開催日:平成19年12月19日(水) 13:30〜17:30
会場:秋葉原コンベンションホール(秋葉原ダイビル2F)
東京都千代田区外神田1-18-13秋葉原ダイビル(http://www.akibahall.jp/)
<主催> 独立行政法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター
<プログラム>
13:30〜13:35 開会の挨拶 加藤碵一
13:35〜13:50 地質学的手法による火山活動予測研究における産総研の役割 富樫茂子
【招待講演】
13:50〜14:20 火山ハザードマップを防災にどのように活かすか? 安養寺信夫
14:20〜14:50 火山噴火予知計画の現状と課題 藤井敏嗣
14:50〜15:00 休息
【産総研における研究の成果と展望】
15:00〜15:25 三宅島の地下では何が起きているのか? ―噴火機構の解明に向けて― 篠原宏志
15:25〜15:50 衛星リモートセンシングによる火山活動評価 浦井 稔
15:50〜16:15 伊豆大島 つぎの噴火 −噴火シナリオの作成とその意義− 川辺禎久
16:15〜16:40 富士山の噴火履歴と活動評価 中野 俊
16:40〜17:05 日本列島における巨大カルデラ噴火 伊藤順一
17:05〜17:25 総合討論
17:25〜17:30 閉会の挨拶 佃 栄吉
<参加申込> ホームページ http://www.gsj.jp/Event/071219sympo/index.html
の「参加登録」にてご登録ください。当日参加も可能ですが、事前登録にご協力願います。
<参加費> 参加費は無料です
<その他> 本シンポジウムは、CPDの加点対象(4点)となっています。
<お問い合わせ先> 独立行政法人産業技術総合研究所 地質調査総合センターシンポジウム事務局
gsjsympo09@m.aist.go.jp


15426. 2007年12月06日 23時25分48秒  投稿:ちば 
シンポジウムのお知らせです->pdf版

アメリカのイェローストーン,ハワイおよびニュージーランドのトンガリロ各国立公園はいずれも世界遺産であり,また世界で代表的な活火山地域にある有名で由緒ある国立公園です.自然環境の保全に関しても模範的な地域です.そこに勤務しておられる専門家3 名を招聘して,公園の管理運営やインタープリテーションの実体を紹介していただきます.
美しい景色のスライドをたくさん見せてくれるはずです.富士国立公園との比較などについて,環境省の担当官の方と,高橋進共栄大学教授にも参加していただきます.濃い中身のある集会となるでしょう.
国際シンポジウム2008 「自然公園としての富士山」
International Symposium 2008 : Mount Fuji as a natural park
主催:山梨県環境科学研究所
後援:(予定) 環境省、富士吉田市、富士河口湖町、鳴沢村、忍野村、山中湖村
参加無料
プログラム:
2008年1月15日(火)・ 16日(水) 参加をご希望される方はご予約ください(定員15 名
野外における実態調査と現地でのディスカッション(時間、場所は天候により変更します)
2008年1月17日(木) 時間:09:30 〜 16:00 (予約不要)
場所: 山梨県環境科学研究所(多目的ホール)
室内における講演と討論 (全部同時通訳があります)
「ハワイ国立公園における環境保全と自然教育(仮題)」
J. ゲイル氏(米国国立公園局ハワイ国立公園インタープリテーション主任)
「米国における自然公園の保護管理(仮題)」
S. ボーン氏 (米国国立公園局ハーパーズ・フェリー・センター副管理監)
「ニュージーランドにおける国立公園の保護管理(仮題)」
P. グリーン氏(ニュージーランド、トンガリロ国立公園保護管理監)
「日本の国立公園の自然保護・環境保全(仮題)」
(予定)環境省
「自然公園の科学データ整備と解説?公園管理者、研究者、地域社会の協働の形?(仮題)」
高橋進氏(共栄大学教授)
自由討論「自然公園としての富士山の保護管理」
(講演者、題目等は一部変更される可能性があります)
お問い合せ / 申し込み先
〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田字剣丸尾5597-1
TEL 0555-72-6211 FAX 0555-72-6204 E-mail horiuchi-m@yies.pref.yamanashi.jp
シンポジウム当日は、昼食をお持ち頂いた場合、会議室等でおとり頂けます.

15425. 2007年12月04日 22時05分59秒  投稿:いしどう 
>石黒さんの第4作は歴史小説

でも、表紙のイラストを見ると、現代の服装のような人もいるし背景の富士山は煙を吹いているようにも見えるし、なんかひとひねりもふたひねりもありそうな気がします(笑)

15424. 2007年12月04日 16時17分07秒  投稿:こやま 
 [http://www.amazon.co.jp/樹の上の忠臣蔵-石黒-耀/dp/4062143984]
石黒さんの第4作は歴史小説↑

15423. 2007年12月03日 10時46分47秒  投稿:ちば 
 [http://afp.google.com/article/ALeqM5isIBAOhpYyFHhkwKfZDmHh4t8OQA]
メキシコのPopocatepetlが噴火 噴煙は3km上空まで

15422. 2007年12月01日 12時10分03秒  投稿:みき 
 [http://www.jma.go.jp/jma/press/0711/30a/071130.html]
今日から気象庁が
噴火警報及び噴火予報を発表することになりました。
詳細は↑

15421. 2007年11月29日 10時20分39秒  投稿:ちば 
 [http://astore.amazon.co.jp/arukazanjp-22/detail/4062575760/503-0224208-3009544]
#15398で鎌田さんから予告がされていましたが
ブルーバックスの「富士山噴火」
いま、全国の書店に平積み中
わかりやすい解説でしかもフルカラーなのでお勧めです

15420. 2007年11月29日 00時38分37秒  投稿:AA 
 [http://www.bosai.go.jp/]
 
■第2回地域の防災力の向上を目指して災害リスク情報の活用と地域のコミュニティのあり方に関する公開シンポジウム
 テーマ:「災害リスクガバナンスで高める地域防災力」
 日 時:2007年12月7日(金) 13:30-16:30
 会 場:東京国際フォーラム(JR有楽町駅傍)
 参加費:無料
 プログラム、参加登録など詳しくは http://risk.bosai.go.jp/risk/modules/wordpress1/index.php?p=99

■火山災害の軽減のための方策に関する国際ワークショップ2007 −噴火未遂事象に学ぶ−
【1日目】「2000年富士山低周波地震活発化と噴火未遂」
 日 時:2007年12月16日(日) 13:30-17:30
 会 場:山梨県環境科学研究所多目的ホール
【2日目】「海外・国内の噴火未遂事象に学ぶ−どのように対応するか、判断するか?−」
 日 時:2007年12月18日(火) 09:30-16:00
 会 場:防災科学技術研究所和達記念ホール(つくば市)
 ※2日間とも参加は無料で、同時通訳付
 詳しくは http://www.bosai.go.jp/
 

15419. 2007年11月29日 00時14分59秒  投稿:かまたひろき 
 [http://www.gaia.h.kyoto-u.ac.jp/~kamata/]
 今週の月曜11/26から朝日新聞の夕刊に 〈活火山「富士」はいま、沈黙の300年〉の連載記事が出ています↑
 また、新刊の岩波書店『科学』2007年12月号の特集は「富士山噴火の危険性−噴火予知と災害対策」です。

15418. 2007年11月26日 10時33分39秒  投稿:ちば 
 [http://www.geo.chs.nihon-u.ac.jp/tchiba/civil/20071128ws.htm]
まもなく(今週の水曜日)に

国際火山工学ワークショップの開催案内(再)です。
当日参加も可能ですが、あらかじめ参加申し込みされる方は
火山工学小委員会幹事までメールを
なお、参加費は1000円で、資料代実費です。

「活火山周辺の土砂災害と対策」

開催日時:平成19年11月28日(水)13:30〜16:30
場  所:東京大学地震研究所2号館 5階 第一会議室
主  催:土木学会地盤工学委員会火山工学研究小委員会
趣  旨:火山における土砂災害は,国内外において大きな課題となっています。とくにインフラへ与える影響は広域かつ長期的となるため,災害への備えと軽減が土木工学の課題となっています。火山工学研究小委員会では,海外の事例を含め国際的な議論を行うことを目的としてワークショップを開催します。

1. 開会挨拶 WS趣旨説明
火山工学研究小委員会 委員長 高橋和雄(長崎大学工学部)

2. 基調講演;「噴火後の河床上昇がインフラへ与える影響予測
Potential impact of post-eruption river channel aggradation on infrastructure」
トーマス・ピアソン博士(合衆国地質調査所カスケード火山観測所)

3. 話題提供
(1) 「火山灰の物理特性と堆積範囲を考慮した泥流発生モデル」
山越隆雄(土木研究所)
(2) 「メラピ火山における火山災害減災対策;インフラ保全計画の戦略開発」“Countermeasures of Mt. Merapi volcanic disaster mitigation; strategy development planning to prevent infrastructure”
ハリヨノ・ウトモ(インドネシア砂防センター)
Hariyono Utomo (Sabo Technical Center, Indonesia)
(3) 「土石流,泥流の災害特性とハザードマップ」
安養寺信夫(砂防・地すべり技術センター)
(4) 「火山噴火緊急減災対策砂防計画に基づく火山砂防の新たな展開」
西本晴男(国土交通省河川局砂防部)

4. 総合討論 進行 北村良介(鹿児島大学工学部)
おもな議題
(1) 火山の土砂災害予測 量的予測の可能性と限界
(2) 土砂災害対策 ハードとソフトのバランス
(3) 大規模噴火災害はどこまで対策を実施すべきか 投資効果に上限はあるか?
(4) 世界の火山災害に対する火山工学の貢献

15417. 2007年11月24日 07時57分59秒  投稿:ちば 
 [http://arukazan.jp/temp/unzen.jpg]
COV5 成功裏に終了 google
15日のプレ巡検からですから 長丁場でした

この写真は平成新山東側上空からの空撮 午後3時頃だったので
影が多いのですが、微地形が強調されてわかりやすいと思います

15416. 2007年11月22日 09時01分10秒  投稿:ちば 
 [http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20071122k0000m040069000c.html]
気象庁:「噴火警報」「火口周辺警報」12月から導入(毎日新聞)

全国108の火山を対象に噴火警報、気象庁が来月から導入(読売新聞)

来月1日から「噴火警報」=16火山は5段階レベル−緊急地震速報格上げ・気象庁(時事通信)

15414. 2007年11月19日 14時24分04秒  投稿:Hal.T 
 [http://www.cncm.ne.jp/contents/shimabara2007/]
火山都市国際会議 オンデマンド 開会中継、今やっています。

15413. 2007年11月18日 14時13分09秒  投稿:ちゃんぽん 
 [http://japan.road.jp/History/Kagoshima-R224.htm]
 
■気象業務法違反事例

今回改正の「地震動」「火山活動」分野ではありませんが・・・、世界最大の気象情報会社にして、日本初の気象庁による行政処分を受けた民間企業の例があります。

・ウェザーニューズ
 2007.07.19 中越沖地震の被災地域を対象に『がけ崩れ予測メール』開始
 〜地盤の状態を“地震”“雨量”“地理”の要素から常に監視〜 


・気象庁
 平成19年8月16日 予報業務許可事業者に対する業務改善命令について 

・ウェザーニューズ
 「がけ崩れ予測メールに関するすべての情報」 

・ウィキペディア
 「ウェザーニューズ」
 「がけ崩れ予測メールへの業務改善命令」 

ちなみに、 nfml では、2007年10月3日〜21日にかけ、4472〜75,4478〜86,4488〜90,4493 のディスカッションがありました。
 
済んだことを言っても仕方ないものの、「原則として、すべての(火山)監視・観測情報をリアルタイムにオンライン提供する」ような(内部)情報公開を義務づける改正を同時にするのが、防災・減災上、役立つはずだろうと考えています。
 

15412. 2007年11月18日 11時19分25秒  投稿:Hal.T 
 [http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1030&btnDownload=yes&hdnSeqno=0000030121]
気象業務法の一部を改正する法律案 規制の事前評価書 評価実施時期:平成19 年10 月11 日

15411. 2007年11月18日 06時56分27秒  投稿:早川 
 [http://www.jma.go.jp/jma/press/0710/11b/071011_houritsuan.html]
> この文面が書き換えられない限り、地震動の予報も火山現象の予報も、申請して
> も許可されません。地震動の予報も火山現象の予報も、防災との関連性がたいへ
> ん強いですから、この文面が今回の施行時に書き換えられるとは思われません。

この見通しは誤りでした。

改正の新旧対照表
http://www.jma.go.jp/jma/press/0710/11b/071011_houritsuan.html
からリンクされたpdfファイル
をみると、地震動の予報業務と火山現象の予報業務の申請は、審査して基準に適
合すれば許可するつもりのようです。

> 第十八条 気象庁長官は、前条第一項の規定による許可の申請書を受理し
> たときは、次の基準によつて審査しなければならない。
> (略)
> 四 地震動又は火山現象の予報の業務を行おうとする場合にあつては、
> 当該予報業務のうち現象の予想の方法が国土交通省令で定める技術上
> の基準に適合するものであること。

15410. 2007年11月18日 01時28分03秒  投稿:破偈否偈弥 亭 
素人の質問ですみません。

> 業務とは「定時的または非定時的に反復・継続して行われる行為」をいいます。
> よって、例えば、気温や天気などの予想結果を世の中に対して反復・継続して発表することは、その発表手段や営利か非営利を問わず、予報業務許可の対象となります。

 この規制項目は、以前からあったのではないでしょうか。「風説の流布禁止」との意味づけで。
しかしながら、「行政規定」として、このような文言がまかり通っているとは。
 
 小生も、論理飛躍いたしますが、Hal.Tさんの、
>「上位法の強行規定に反する」ゆえに適法性が無いと判断します。

 しかしながら、
 なんやこの頃、よぅ知らんところで。こんなんがまかり通っていて。
「全部まとめました、『非常事態宣言法』規則です」
 てなことに、なりまんのかね。

 おぉー、怖わ。

 早川氏の指摘された、気象丁法第二条は「戦前規定」でんな。
 こんな「戦前規定」を残した法律、いっぱいありまっせー。
 
 あぁー、大変。

15409. 2007年11月17日 21時35分06秒  投稿:Hal.T 
> 一方、予想を行う人が、自分の所属する学校や会社あるいは家庭等、内部
> のみで自らの予想を利用する限りは、部外への発表を伴わないため、許可は
> 不要です。

いや、これでは業務の範囲規定にならないと言うのが私の意見です。「自分の所属する内部」の領域定義がまともにされていませんので、宇宙とか地球と日本などと言う者がいれば、きっと「それは広すぎる」と役人は言う。町内会ならいいのか?とかね。

実際に地域防災では町内会や市町村レベルの予測が必須となっています。町内会までを部内として、隣の町内会への警報を違法とするならば、地域防災は成り立たないでしょう。まったくあほな規定であることは言うまでもありません。

したがって、この記述は業務の範囲規定になっていない。本当ならば、放送、新聞などと書きたいところなのだろうけれど、そうすれば放送や新聞の事業者から文句言われる。この気象業務法の規定を法律的な言葉を使って表現すれば「上位法の強行規定に反する」ゆえに適法性が無いと判断します。適法でないものを守るのはよくないことですから、気象業務法のこの項を蹴飛ばすように努力するのが私の義務になるだろうと言うことです。

15408. 2007年11月17日 21時17分56秒  投稿:早川 
 [http://www.jma.go.jp/jma/kishou/minkan/kyoka.html]
同じpdfの4ページに「予報業務許可に関する審査基準」が書いてあります。

> ○予報を行おうとする現象
> 気象・地象(路面状況に限る)・波浪に区分する。
> (路面状況を除く地象、津波、高潮、洪水の予報については、防災
> との関連性の観点等から許可しない。)

この文面が書き換えられない限り、地震動の予報も火山現象の予報も、申請して
も許可されません。地震動の予報も火山現象の予報も、防災との関連性がたいへ
ん強いですから、この文面が今回の施行時に書き換えられるとは思われません。

15406. 2007年11月17日 20時34分47秒  投稿:いけだ 
 [http://esprix.net/~netfish/nagaya/nagaya.cgi?room=008]
15405.早川さん>
お久し振りです。

別に「てやんでぇ!」ってなぁ形で生きているような活きの良いわたしではありませんが、わたしは自分の掲示板で14日に起きたチリ地震に関して、Webから掻き集めた情報を基に「気に掛かる事」を連日書き連ねています。つまり、「反復して継続的に」思うところを書いている。

例えば、今回のチリ地震は大まかに言って2箇所に分かれた地震断層によって引き起こされており、中央部は最初それ程滑っていない。
その後、このあまり滑っていない地域で大き目の余震が相次いでいる。

この事は素人のわたしを非常に刺激します。

余震活動が激しくなるのではないか?

このような行為も予報業務と言えるのでしょうか?

わたしは今回の気象庁の決定を横暴なものと受け止めています。
誰が、誰によって発信されたどのような情報をどのように受け止め、何を考え、何を発信してゆくか?それはメディア・リテラシー以前の問題だと思います。

少なくとも一方的に予報業務を定義し、それを気象庁の独占とするとする決定は、災害への感性を高めはしない。

また、気象庁以外の人が気象庁はこう言っているから、この行為は云々する態度もわたしたちをエンパワーメントするものではないと思います。

わたしは基本的にPochiさんの発言内容、態度に共鳴している事を明らかにしておきたいと思います。

15405. 2007年11月17日 20時19分59秒  投稿:早川 
 [http://www.jma.go.jp/jma/kishou/minkan/kyoka.html]
予報も業務も、気象庁は定義して公表しています。

http://www.jma.go.jp/jma/kishou/minkan/kyoka.html
からリンクされているpdfファイル
予報業務許可の手引き  (平成17年11月8日改訂版) [PDFファイル形式:364KB]
によると、

> ● 予報の業務とは
> 予報とは気象業務法によって「観測の成果に基づく現象の予想の発表」と
> 定義されています。具体的には、「時」と「場所」を特定して、今後生じる
> 自然現象の状況を、観測の成果を基に自然科学的方法によって予想し、その
> 結果を世の中へ表向きに知らせることをいいます。
> 業務とは「定時的または非定時的に反復・継続して行われる行為」をいい
> ます。
> よって、例えば、気温や天気などの予想結果を世の中に対して反復・継続
> して発表することは、その発表手段や営利か非営利を問わず、予報業務許可
> の対象となります。
> 一方、予想を行う人が、自分の所属する学校や会社あるいは家庭等、内部
> のみで自らの予想を利用する限りは、部外への発表を伴わないため、許可は
> 不要です。また、気象庁発表の予報や予報業務の許可を受けた事業者の予報
> を、その内容を変えずに解説したり伝達したりする行為も、予報とは見なし
> ませんので、許可は不要です。

気象業務法は、その第2条で「気象業務」を定義しています。発表だけでなく、
情報収集も研究も気象業務に含まれます。

15403. 2007年11月17日 19時50分25秒  投稿:Hal.T 
15339 堀越、15399 早川>
非常に気になっているんですが、「業務」と言う言葉では、アマチュアや学者の予測が範囲外だとは思えません。ちょっと別分野ですが無線業務のうちに「アマチュア業務」といったカテゴリーがあり、その定義の正確さはともかくとして定義され、一人歩きしています。

今回の、「業務として」とある行為の適用範囲(目的や手段)を定義した項が無い限り、たとえ私的な予測でさえ(アマチュア的な業務)と言われかねず、役人の恣意的な解釈によることになりましょう。法律とはそのようなものなのです。

その結果、不利益を気にして発言について自己規制する傾向が出てくるだろうことは予想されます。Pochiさんや私のように、「てやんでえ」って感じで生きている者は決意のみで語れるんですけれど、仲間内の自由な意見表明を保持したいって観点からは、困ったものだと思うのです。

先の無線業務に対してある「アマチュア業務」は電波放射設備の操作についての定義なので、適用物=送受信設備にたいする業務といった範囲規定があります。地振動や気象の予報や警報業務と言うのは人の行為に対する規定としてはあまりにずさんだと言うことで、裁判になれば負けやしないとは思いますけれどね。と言うわけで、個人的な対応としてはPochiさんと同じように、考えてはいます。

15402. 2007年11月17日 14時44分15秒  投稿:maty 
 [http://www.jaxa.jp/press/2007/11/20071116_kaguya_j.html]
『月周回衛星「かぐや(SELENE)」の地形カメラおよびマルチバンドイメージャによる観測について』
クレメンタインに比べて分解能がすごいですね。

15401. 2007年11月17日 11時32分19秒  投稿:かまたひろき 
 [http://www.gaia.h.kyoto-u.ac.jp/~kamata/]
>15399.
 われわれ火山学者が未来予測をするのは、(火山現象の予報の)「業務」とか「警報」をしているのではないですよね。
 たとえば、私が気象庁で活火山に関する定義の改訂をお手伝いしたときにも、専門家の立場で未来予測をしました。
 その結果を、気象庁は「業務」として発表したわけですね。
 このシステムは、今後も変わらないと思うのですが、いかがでしょうか。

 富士山が将来噴火するか?と聞かれたら、「いつとは言えないが、必ず噴火します」と答えるでしょう。
 拙著ブルーバックス『富士山噴火』も、そのことを一般の方に理解していただくために書きました。
 ここには、未来予測が含まれていますが、明らかに「業務」とか「警報」ではないですよね。
 皆さんはどうお考えになりますか?

15400. 2007年11月17日 11時23分42秒  投稿:Pochi 
おひさしぶりどす。

ぶぶづけでもどうおすえ。


>この掲示板で「地震動及び火山現象の警報」をすることは、違法行為になります。


なるかも知れんし、ならないかも知れんねえ。

わたくしたちは「表現の自由の優越的地位」のもとに信念を持って発言しているのであって、
気象業務法ごときに恐惶謹言なんてしてはいられません。

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