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ある火山学者のひとりごと 5900-5999


5999. 2000年10月17日 01時43分58秒 投稿:Hal.T 
 [http://www.moc.go.jp/river/]
5944井口さん>
私も山地崩壊の事で興味がありましたので、数日前に地すべりのページを見せてもらいました。感想を言いますと、公開の努力は良くわかります。というのも研究者から見た詳細な情報を提供しようとしてデータにたどり着けないのです。つまりデータの中身や構造を知っている人は使いこなせるが知らない人は無理。

別の言い方をすれば、設計者が書いた使い方マニュアルの典型。悪く思わないでくださいね、つねづね自戒しているんですが、相手の立場とレベルに立って情報にたどり着けるようになっていないと思われます。その意味では建設省の河川関係↑(URL)などは良くできています。

あの、別にグラフィックを多用しろと言う意味ではなく、たどり着きやすくということで参考にすればいいでしょう。

情報の有料、無料について:それぞれの事情があるとは思います。ただ私も私企業を運営しているの、そういう観点からすれば、情報公開を減らすと金のめぐりも悪くなり、あるバランスが必要なのです。どこでそれを決めるか? 実は簡単な方法で決めています。

特定の作業で得た情報を相手だけに渡す契約なら有料。こちらで公開して良いのなら少し安く。一般公開はしばらく時間をおいてタダ。つまり最初の発注者はタダで得る人より早く目的情報を得られるので有料、時間を買うんです。そのスパンは半年だったり1年だったりいろいろです。

情報の金銭的価値は時間とのトレードできまるという考えで、多くの企業は動いています。文化的価値は全く別ですよ。この手法が研究機関でも社会と折り合いをつけるひとつの方法ではないかと考えています。労働価値説の価格ではなく、発注者の有用性価格とでも言うのかな。


[210.250.0.63][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

5996. 2000年10月17日 01時04分09秒 投稿:Cauli. 
5977早川さん>
ぜんそく持ちの立場から言えば、酸素ボンベや防毒マスクという慣れない道具よりも、普段の発作に対する応急処置(気管支拡張剤の内服や吸入)が二酸化硫黄襲来時に有効なのかどうかを知りたいところです。有効ならば普段の発作時と同様に対処すればよい、無効ならば別の対処が必要というわけ。仮に、普段の応急処置は二酸化硫黄襲来時には逆効果になるとすると一番怖いけれど、過去の大気汚染激しかりし頃どうしていたのか判れば、答えは得られそうです。

個人的には、以前も書いたように眼や鼻に染みるほどの二酸化硫黄を嗅いでもぜんそくが出なかった実績があるので、あまり心配はしていないのですが。
[211.2.44.139][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5995. 2000年10月16日 23時52分08秒 投稿:みね 
 [http://www.gsi-mc.go.jp/]
国土地理院HPさんによれば、↑
神津島空中写真と、新島・式根島空中写真を、9月下旬に撮影されてました。
空中写真のページで、ご覧いただけます。

地形図 と比べながら眺めました。

神津島村HPさんの[http://vill.kouzushima.tokyo.jp/]、位置図とも、比べてみました。

アジア航測HPさんの[http://www.ajiko.co.jp/]、
神津島地震災害の斜め撮影と比べてみたりもしてました。
なお、この掲示板の最上部の火山のページから行けますので、ご利用ください。

それにつけても、画面をもう一つ欲しくなります。置き場がないけど。

[210.251.21.227][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; MSN 2.5; Windows 98)]

5994. 2000年10月16日 18時19分44秒 投稿:いのくち 
 [http://lsweb1.ess.bosai.go.jp/jisuberi/index.html]
井口 隆@防災科学技術研究所と申します。

ある火山学者のひとりごとはかなり以前から拝読させて頂いております。
このように有意義なサイトを主宰されている千葉さんに敬意を表します。

さて、土砂災害など何でも気楽に書いてよいと言うことですので、初めての投稿ですが
今日はうちで作成した地すべり地形分布図データベースについて紹介したいと思います。

防災科学技術研究所ではこの10月6日より「地すべり地形分布図データベース」をイン
ターネット上に正式に公開致しました。当面、平日の朝9時から夜21時までの変則的な
公開です。
この地すべり地形分布図DBは、空中写真の実体視判読によって作成した地すべり地形
の分布状況を地形図上に書き示したものです。一般的に地すべりは継続的に発生する現
象ですので、地すべり地形を判読しておけば将来の地すべり変動の発生場所の予測に使
えるのということもあって一般にも公開することになりました。
現に、千葉さんも何度か調査された1997年5月の八幡平澄川地すべりも地すべり地形分
布図上に図示しておりました。

現在見ることのできる範囲は東北地方から北関東の一部に限られておりますが、将来判
読地域を順次拡大してゆきたいと考えております。また、操作も慣れない方には難しく
目的の地域にたどり着くのが大変との声も頂いていますように、まだまだ改善の余地は
ありそうです。
防災に関する基本的な情報については出来る限り公開していくことが大事だと考えてお
りますし、世の中の動きもそうなって行くようです。また情報に対する対価に関して議
論があった様ですが、当面は無料での公開の方針です。
(研究所が独立行政法人化した時点においてどうするかは未定)

現時点では単なる地すべり地形の分布を示すにとどまり、火山で作られているハザード
マップの様に実用的な図面にはなっておりませんが、将来これをハザードマップに進化
させることを目指して研究を進めていきたいと考えています。
[158.203.192.202][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)]

5993. 2000年10月15日 22時36分48秒 投稿:さの 
 [http://www.geton.smoj.sony.co.jp/ddk/ddklabo/contents/jikken/05/jikken_05.html]
空気砲↑を作って、たばこの煙(喫煙者向け)か線香の煙(非喫煙者向け)を箱の中に
充満させてドンとやると、あら見事、ワッカッカ!ワッカッカ!!
トントントンとやるとワッカワッカワッカ(ハハハ!)
10mは軽くいきますね。
ワッカッカ目当てならば空気砲の穴はあまり大きくない(10-15cm)のがお勧め。
[210.165.70.14][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

5991. 2000年10月15日 17時29分39秒 投稿:ポチ 
スモークリングイルカのバブルリング
ダイバーの間でも流行りました。水中のバブルリングは上昇するにつれ、巨大化します。

[211.120.77.62][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5990. 2000年10月15日 16時27分18秒 投稿:早川 
 [http://educeth.ethz.ch/stromboli//perm/etna/etna00b/index-en.html]
愉快な画像ですね.イタリアのエトナ火山では,smoke ringsとよばれています.↑のサイトに動画が置いてあります.
[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5989. 2000年10月15日 16時11分24秒 投稿:kk109 
http://www.usuzan.net/wakka/index.html

『わっか噴煙』だそうです。なんだかUFOみたいですね。
噴火災害もそうですけど、こんなものを作ってしまう火山に
ただ驚きです。
[133.71.54.24][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows NT; DigExt)]

5988. 2000年10月15日 15時57分05秒 投稿:ポチ 
 [http://www.sts-japan.com/J.HTM/22/32_5.htm]

5983:村松さん

ありがとうございました。ライフゼムとスキューバの違いについてですが。
防炎・耐腐食性などに対応した素材を用いているかは仕様書を見なければ
不明です、ただしデマンド型とプレッシャデマンド型(陽圧型)について
は、ダイビングのレギュレータはすべてデマンド型に属しており、吸気し
なければ送気はしません。どちらも二段減圧方式で、レギュレータのタン
ク側で高圧空気(200kg/cuまたは150kg/cu、小型タンクでは後者のみ)
を約8kg/cu+環境圧に減圧し(ファーストステージ)、口元のセカンドス
テージで環境圧と等圧に調整します。当然深く潜るほど呼吸可能時間は減少
します。
ライフゼムに使用する6または8リッタータンクは通常ダイビングでは補助タ
ンクとしてしか使われません。空気供給の持続時間の計算式を出したかった
のですが、今U.S.NAVYのダイビングマニュアルしか探し出せず、単位の換算
で挫折しました。すみません。
ところで川重防災工業↑のページでオキシゼムというのがありますが、これ、
ちゃんと使っているところがあるのでしょうか。公称150分使用可能というの
ですが、これは多くのダイバーを殺した純酸素の閉回路スキューバと同じもの
のようです。炭酸ガスキャニスターで純酸素を再利用するもので、現在ダイビ
ングで使用するのは論外。わたしの知識では、これを使用するときは、まず肺
と気管内の空気を純酸素で満たし、器具を装着して閉回路を作ります。窒素
(ダイビングでは空気中に79%と仮定します)が多量にこの閉回路に残留して
いると、次第に酸素分圧が低下し、死亡します。作業中にいったん大気を呼吸
することで事故に至る可能性もあります。酸素モニターがあるのでしょうが、
どんなにレクチャーを受けても潜水医学の専門的知識のない人間が使用する
環境をわたしは想像できません。
[211.120.77.62][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5987. 2000年10月15日 00時30分25秒 投稿:村松@東北大 
5985めめさん:
上の「[三宅島噴火をめぐる議論の履歴へ]」をクリックして、「ある火山学者のひとりどと(ガス)」を是非ご覧下さい。これまでの、火山ガスの議論の経緯がわかります。
事故事例も出ています。
関係各位のご尽力に感謝します>>議論のまとめ 特にCauli.さん
[211.10.64.124][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0; DigExt)]

5986. 2000年10月15日 00時10分49秒 投稿:すみれ 
話が飛びますが…。すでに新聞などでご存知のとおり、高木仁三郎さんが10月8日、亡くなられました。
東海村JCOの誰それが逮捕とかありましたが、国の責任はどうなのでしょうね?
とかげのシッポ切りに見えてしかたありません。

工学部の「安全工学」の講義で横浜国大の先生が、これは「危険工学」なのだよと言われました。
原子力安全委員会とか、それに似た名称のものは「安全」などという言葉に自ら誤魔化されていないで、
「危険委員会」という名称を用いたら良いのにとそれ以来思っております。
[133.205.224.176][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

5985. 2000年10月14日 20時33分49秒 投稿:めめ#通りすがり 
 [http://volcano.und.nodak.edu/vwdocs/volc_images/africa/nyos.html]
火山性ガスによる災害としては、 カメルーンの1986年の大惨事↑を、忘れることはできません。
原因は、SO2やH2Sではなく、CO2。いまの三宅島とは全然性質を異にしますが。
[210.166.80.151][Mozilla/4.75 (Macintosh; U; PPC)]

5984. 2000年10月14日 18時56分22秒 投稿:M&M 
 [http://www.nhk.or.jp/eye/plan.html]
本日14日23:30からのサイエンスアイ↑(NHK教育)では放送予定が変わって「--緊急報告・鳥取県西部地震--10月6日に鳥取県西部にマグニチュード7・1の地震が襲った。今、日本の地下で何が起こっているか今回の地震から日本の地下の現状を紐解く緊急報告。」だそうです.
「今回の地震から日本の地下の現状を紐解く」とは大くくりと思うのですが,観てみましょう.
再放送の予定は無いそうです.

そういえば前9月16日に「噴火の予知はどこまでできるか」で伊藤さんが解説していたのですが.今度はだれ?でしょう.
[133.11.109.247][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.5; Mac_PowerPC)]

5983. 2000年10月14日 15時02分57秒 投稿:村松@東北大 
5978ポチさん:
ダイバー仕様とライフゼム、私ダイビングしないので、何が違うのか、正直言ってわかりません。
ライフゼムですが、最大補給量は、毎分550リットルで、ボンベの容量は常圧換算で1200リットルくらいです。普通に使うと30分くらいは余裕で持ちます。が、1時間は絶対に不可能と思います。
[130.34.31.136][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5982. 2000年10月14日 14時47分45秒 投稿:村松@東北大 
#某掲示板の件で裏で激論を交わしていたので、こっちを見る暇なしで、すんません
5977早川さん:
それでもいいでしょうが、眼がやられる可能性を危惧しています。
あと、緊急避難用に「小型空気呼吸器」というのがあります。こいつはフードをつけて(スーパーの買い物袋の大き目のやつみたいなもの)、肩に小さなボンベを下げるタイプです。
これなら、高くても30,000円です。密閉性がめちゃんこ悪いので、さっさと逃げるときだけに使えます。で空気も10分しか持ちません。
#10分で30,000円は高いような気がしますけど。
[130.34.31.136][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5981. 2000年10月14日 12時52分21秒 投稿:なかじま 
なかじまです
 いろいろとありがとうございました。現実には厳しいものがあるようですね。
 ずに乗ってもう一つ。気分を害する人がいると思うのですが、、、、
三宅島で利用制限付のハザードマップを作るとしたら、現状のまま噴火が終結したとして、どのくらいの影響が出るのでしょう。あめりかなどでは作られているようですが、断層や火山だらけの日本では、無理があるでしょうか。
 まったく先の見えない状態のまま、避難されている方に頑張れと言っても、、、
島で普通の住民が生活できるようになるのは、一年後、五年後、十年後でしょうか。現時点での情報だけで、将来変化が無いとして、何年先になるのでしょう。
[210.147.32.9][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5980. 2000年10月14日 12時36分49秒 投稿:ポチ 
たぶん9日フジテレビのスーパーニュースで特集していた
相模湾の異変とやらが、今同局のウオッ!チャ で大地震
の前兆としてあげられていた。前回最後の部分をちらと見
ただけで、何のことともわからなかったのですが、相模湾
でサメの異常行動が撮影された翌日に三宅島が噴火したと
か、エイが大量発生したとか、夜行性のカニが昼間出歩い
ていたということらしい。
サメの種類は確言できないが、海藻に卵殻が巻き付いてい
たような気がする。産卵行動では?
エイもアカエイのようだが産卵期には群れをなすという。
夜行性のカニに至っては噴飯物で、メガネカラッパという
種類だが、昼間は砂に潜っていることが多いけど、歩いて
いても何の不思議もない。ダイバーから逃げている可能性
の方が高いかな。水中映像を撮影したスタッフならこんな
ことで騒ぐとも思えないんだけど、どうしたんだろう。
[211.120.78.27][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5979. 2000年10月14日 12時21分51秒 投稿:sai 
#5967. さのさんへ

>余計なさんこと)
>・当地とはどこですか?

静岡県中部です。
[202.208.61.199][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Mac_PowerPC)]

5978. 2000年10月14日 10時13分10秒 投稿:ポチ 
 [http://www.sts-japan.com/J.HTM/22/32_5.htm]
おそるおそる、村松さんおはようございます。
ライフゼムって300,000円もするんですか。いや、するだろうなあ。
ダイバーであるわたしから見ると、個人が所有するなら
市販の6か8リッタータンクとハーネス、レギュレーター、
ダイブマスクで多分120,000円くらいかな。フルフェイス
マスク(面体)で組んでも200,000円以内で済むと思います。
防災仕様ではないですが、火の海をくぐったり神経ガスに
対応するわけではないので、まあ問題ないでしょう。
[211.120.78.27][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5977. 2000年10月14日 09時26分51秒 投稿:早川 
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/news/2000/miyake/index.html]
村松さん,

登山用の酸素吸入ボンベって,緊急時に役に立ちませんか?
あれなら,一本1000円.
ぜんそくもちのひとは,それを常時携帯して,せき込んだらそれを吸う.

これを送信してでかけます.ちょっと一ツ橋まで.
[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5976. 2000年10月14日 09時10分10秒 投稿:村松@東北大 
5975村松の補足:
空気呼吸器というのがあります。特に我々のような化学系の建物にはあちこちにこいつが常備されていて、決死隊を結成して、倒れている仲間を救助に向かうためのマスクです。私の研究室の外にあるのは(中にあっても意味がない)、ライフゼミという空気呼吸器です。こいつは、1セット300,000円くらい。補助ボンベが100,000円くらいです。酸素濃度が18%以下のところや、有毒ガスがなんだかわからないときは、こいつをつけます。かなり、何度も練習しないと装着が間違ったり、時間がかかったりします。
あと、送気マスクは、ポンプ本体は粉塵を濾過するだけですので、あたり一面毒ガスのところでは使えません。
[130.34.31.136][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5975. 2000年10月14日 08時56分35秒 投稿:村松@東北大 
5973早川さん:
防毒マスクですが、ちゃんとしたやつだと、25000円くらい。吸収缶も高濃度用だと5000円くらい。初期費用は合わせて30000円くらい。それから訂正があります。以前、酸性ガスは表面処理した活性炭だろうと言いましたが、それだけではなくて、炭酸カルシウムみたいな中和剤が入っているようです。
毒ガスに対して防毒マスクを装着すれば大丈夫というのは、逃げることを想定してのことで、これをつけて恒常的に作業をすることができるという考えは支持できません。毒ガスがきたら当座は防毒マスクをつけてしのぎ、さっさと逃げる、あるいはガスが通りすぎるまで待つ、というのが正しいでしょう。
これをつけて恒常的に三宅島での作業をやらせないでください>>東京都どの
マスクは目や呼吸系は守りますが、皮膚などは守れませんから。当たり前ですけど。
[130.34.31.136][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5974. 2000年10月14日 08時50分48秒 投稿:なかじま 
なかじまです
大変失礼致しました。埼玉県の南部、富士見と言うところです。
回数は、定かでありませんが2−3回です。日時不明。割と弱く、感じない人もずいぶんいました。せんじつ、火山が爆発し、ガスに襲われた夢をみたのです。それで先の投稿となりました。
 全面タイプの防塵マスクを一度着けた事がありますが、うっとおしくてとても長い時間装着する気にはなれませんでした。
 三宅島の避難以来、関連のページをROMしていますが、避難された方の苦悩は大変なものだと思います。先を見通す事の困難な今、焦りと疲れだけが、どんどん溜まっているのだと思います。支援の皆さんも過労には十分注意して、こらからもよろしくお願い致します。
 ずーと、しゅみれーしょんダト思っていました。
[210.147.74.129][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5973. 2000年10月14日 08時08分04秒 投稿:早川 
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/news/2000/miyake/index.html]
ガスマスクですが,これは,公的機関に頼らずに民間レベルで対応することも可能です.大地震のあとに,デパートの防災グッズがよく売れると思います.それとおなじで,いまガスマスクを大量生産して販売すれば,近々飛ぶように売れる可能性があると思います.

冷戦時代,個人消費者にむけて核シェルターが販売されたのと同じ発想です.
それで儲かったお金の何割かを三宅島被災者にあげたら,尊敬が集中することでしょう.

起業家のかた,挑戦してみませんか?一攫千金??
わたしはこの件に関して,経済的損失の責任を,一切負いません.

[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5972. 2000年10月14日 05時25分35秒 投稿:Rover 
 [http://osman.jhd.go.jp/cue/ENGAN/real_time_tide/htm/kck_main.htm]

 ↑ 三宅島リアルタイム験潮データ(海上保安庁水路部 様HP)が復活しています。  偏差40cm !?


[210.198.145.154][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5971. 2000年10月14日 02時16分43秒 投稿:ポチ 
化学戦のデータが参考になるかは不明ですが。さほど軍事オタクではない
わたしがいつも利用させていただいている ジェイムズ・F・ダニガン著
「新・戦争のテクノロジー」河出書房新社(1992年)の第21章 化学、
生物、核兵器 から。pp428-429,

風はガスの効果を助長したり弱めたりする。風が短時間で無害の濃度まで
ガスを薄めてしまう。
時速二十キロメートルの風は、時速四キロの風に比べて、六十%以上も有
効範囲を小さくする。風はまた、風下の地域に被害を及ぼす。
1日のうちの時間帯と風の強さによっては、神経ガスが百二十キロ離れた
ところまで、非致死性の被害を及ぼすことがある。
強風だと、時刻にかかわらず有害濃度のガスを七十五キロ先まで運ぶ。
(中略)化学剤がもっとも威力を発揮するベスト・コンディションは、寒くて
風がない夕刻、浸透性のある土壌で植物が生い茂っている、そんな環
境、反対に、科学剤の効きめがもっとも薄くなる条件は、暑くて強風、浸
透性のない土壌で茂みがない、しかもどしゃ降りの雨、である。
持続時間の長い化学剤は、相手が着ぶくれているときは別として、冬にもっ
とも効果をあらわす。マスタード・ガスの場合、効力持続時間は冬八週間、
夏七日間、雨期はわずか二日間である。
持続性のある液体神経ガスVXは、冬だと十六週間、夏三週間、雨だと十二時
間しかもたない。
[211.120.76.130][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5970. 2000年10月14日 01時51分12秒 投稿:のんまま 
Cauli様
ポチ様
sai様
情報ありがとうございました。

関西で異臭がする!と言われた9月の台風の時と
同じ臭いが続いていたので多分三宅島の影響だと思うのですが・・・
すみません。腐敗臭か刺激臭かあまりわからないので・・・
どこかで下水管破裂してる?と思ったときもありました。
小雨の日、雨が降る前日の夜は臭うんです。
覚えているのが雨が降った日だけなのかもしれませんけど・・・
でも、窓を閉めていれば耐えられる臭いになってきたので
濃度も薄くなってきていると言うことなのでしょうか。
10日火曜日以降は臭いは感じられませんでした。
[210.161.28.184][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5969. 2000年10月14日 01時31分57秒 投稿:あゆ@円満 
10月11日の情報交換会で、再び9月28日の空撮ビデオが映されました。
           (週間朝日の火口撮影に、飯沼さんと青山さんが同乗)
前回は8月中の噴火映像(佐久間辰己さん撮影)もあったので、飯沼さんが
家並みの映っている部分を主に再生してくれました。
今回は観る時間が長くとれたので、火口の部分も含めて、殆ど再生されました。

そこで解説の青山さんが、火口の白っぽい噴煙が流れるのとは反対側に、
赤っぽいモヤモヤしたものが見られる点を指摘しました。
モヤの高さは、火口の縁くらいまで。
カルデラの中に、赤いモヤが出て来るような穴は見当たらないとのこと。
ヘリの操縦者によると、このモヤモヤはよく見かけるそうです。

これは、5937で紹介された写真の説明と同じく、土煙りでしょうか?

[210.149.133.108][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5968. 2000年10月14日 00時06分27秒 投稿:ポチ 
 [http://www.jda.go.jp/jgsdf/]
5966:なかじまさん

ちょっと取り扱い注意な話題だと思いますが、外国の話というのは湾岸戦争時のイスラエルのことです。↑陸上自衛隊のホームページに「セキュリタリアン」誌から転載された防衛研究所の喜田邦彦氏の「湾岸戦争とミサイル防衛 その時イスラエル国民は」があります。人口の65%にあたる290万人に無料配布され、マスクの原価だけで約500億円かかったそうです。
ところで情報は交換の原則があります。”当地”というのが不明ですし、”何度か”では何の情報にもなりません。
よろしくね。
[211.120.76.130][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5967. 2000年10月13日 23時58分54秒 投稿:さの 
>5966 なかじま さま

>ある都市を火山ガスが襲うと言うようなシュミレーションがありますか?
ありません(もちろん断言も証明もできませんが)。

>100万人都市が襲われそうになり、避難命令がでる。というシュミレーションでも良い
ですが。
 軍事的研究の中にあるかもしれません。

今の三宅島からの火山ガス放出の強さでは、関東地方でガスマスクを住民全員に配布すると
いう対策を考える必要はないでしょう。ただし、少数の火山ガスに弱い方々への対策は、
もっと強調されなければならないと思います。火山ガスの人体への影響には大変な個人差が
あります。

さらには、三宅島で作業をしなければならない方々、及び、近隣の島々の住民に対する
火山ガス暴露予防対策、健康管理の強化と、そのための火山ガス濃度の測定をきちんと
行う必要がありますが、現実には極めて対応が遅れて(ずれて)います。> 東京都さん

まずは、この掲示板の表題下にある「三宅島噴火をめぐる議論の履歴へ」の中の
ある火山学者のひとりごと(ガス)indexをご覧下さい。長くてややこしくて難しくて大変ですけど。

(余計なさんこと)
・シュミレーションではなくシミュレーションです。
・イオウの匂いというのはいろいろな種類がありますので、卵の腐ったようなとか
 温泉ぽいとか、種類を表す感覚的な形容詞をつけるとよいです。
・当地とはどこですか?
[210.165.70.71][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

5966. 2000年10月13日 22時54分25秒 投稿:なかじま 
こんにちは
火山ガスや防毒マスク。についての質問があります。
ある都市を火山ガスが襲うと言うようなシュミレーションがありますか?
あらかじめ、避難しておくか、住民全員に防毒、防塵マスクを支給しておくか。。。
現在市販されているマスクの規格で、このような状況下で使用できるものは有るのでしょうか。勿論、大人用として。数千ppmの濃度で数十分の仕様。避難するのにどのくらい時間が掛かるか。
子供用、赤ちゃん用というのは、有りますか。
100万人都市が襲われそうになり、避難命令がでる。というシュミレーションでも良いですが。
以前どこか外国で、毒ガス攻撃に備えて、住民に防毒マスクが支給されているという話を聞いた事がるのですが。
今回、三宅島の噴火で、関東はもとよりかなり広い範囲でイオウの匂いがした、当地でも何度か匂いがしたので、こんな事を考えました。
[210.147.32.86][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5965. 2000年10月13日 21時58分19秒 投稿:ポチ 
 [http://www.crl.go.jp/ck/ck521/PI-SAR/J/izu/izu-J.html]
ちばさんの示されたプレスリリースを見て、郵政省通信総合研究所のページを閲覧していたら、三次元合成開口レーダー(Pi-SAR)の三宅島映像10月6日がアップされていました。緊急観測映像
できたてほやほや?
[211.120.76.130][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5964. 2000年10月13日 18時52分33秒 投稿:ポチ 

本の話です。「火山とマグマ」兼岡一郎/井田喜明編. 東京大学出版会(1997)定価3502円.

火山学の入門書として非常に感銘をうけました。第1部火山とは何か 第2部火山観測と噴火予知を通じて、マグマの生成から観測手法、火山津波まで網羅しています。1989年以降あまり火山学の書籍を読んでいなかったのですが、これを読んでいたら有珠山、三宅島災害への理解も深まっていただろうと思うと、いまさらながら残念に思っています。



[211.13.140.20][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5963. 2000年10月13日 18時38分33秒 投稿:ちば 
 [http://www.crl.go.jp/pub/whatsnew/press/000718/000718.html]
立体視ネタです。実際に視てみたいものです。
(なにせ、テレビやネットではその迫力は伝えられない)
大型フルネルレンズを使用しているので、手に取るように
立体的に見えるそうな。
[202.32.150.2][Mozilla/4.7 (Macintosh; I; PPC)]

5962. 2000年10月13日 18時14分52秒 投稿:sai 
#5955. のんままさんへ    はじめまして saiです。

>情報、どなたか頂きたいんですが・・・

日記をあたりました。 
2000.10.09の朝、小雨 硫化水素(H2S)臭 静岡県中部で感じました。

経験上 当地では小雨の時強く感じます。
昼間は不快感(二酸化硫黄?)がありました。

> 私は臭いに敏感なため、ちょっとでも臭いがあると
> 部屋の窓を開けることができないんです。(頭痛くなって)
> 外出なんてとんでもない!困っています。

この問題はず〜と考えていまして、当日小実験してみました。

窓を閉めて、新聞紙の上に乾燥剤の消石灰をおいて扇風機を回してみました。

結果 少しは効果がありそうでした。 不快感の減少

乾燥剤の消石灰、生石灰は危険物ですので絶対にまねしないでください!!!

村松@東北大さん なんかいい安全な方法はありませんか?
[202.208.61.183][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.5; Mac_PowerPC)]

5961. 2000年10月13日 18時00分52秒 投稿:Cauli. 
三管区航行警報(00-0161 10月5日2250)が、三宅支庁は三宅島の周囲2km以内の海域を漁船の操業自粛海域としたことを伝えていることに気付きました。

自粛はあくまで「漁船の操業」に関してのみであり、立入り制限ではありません。また、日本航行警報やNAVTEXでは、この情報は流されていません。
[211.128.227.86][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5960. 2000年10月13日 17時06分35秒 投稿:ヨッシー 
 [http://www.scinc.co.jp/miyakejima/index.html]

↑↑↑ 10/5夕方より機能を停止していた、震研の はちろうカメラ は、
御蔵島小中学校の先生方の協力を得て復旧した模様?
でも、今は曇ってて何も見えない (^o^;) ...あっ、まだ不安定。

[210.196.102.158][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows NT 5.0)]

5959. 2000年10月13日 15時28分41秒 投稿:ちば 
 [http://www.miki.riken.go.jp/tottori2000/tottori_j.htm]
理化学研究所
地震防災フロンティア研究センター

のホームページに
2000年10月6日鳥取県西部地震
の現地写真が掲載されています。
[202.32.150.2][Mozilla/4.7 (Macintosh; I; PPC)]

5958. 2000年10月13日 13時09分19秒 投稿:ポチ 
5955:のんままさん

こんにちは。たまに狂犬となるポチです。異臭情報も最近来なくなったので、どうなんだろうと思っておりました。わたしの住む中野区では今まで1回しか異臭を確認できませんでした。こうした情報はとても貴重だと思います。より多くの地点からこうした情報が継続的に入ってくることを期待しています。

きょう新宿紀伊国屋に行って、火山関係の本を漁ってきました。以前よく通っていた阿佐ヶ谷の大書店は地学コーナーが消失してしまったので、新刊書でもないかと思ったのですが。三宅島に便乗したバッタものはまだないようです。いまはわたし、読書の時期にあります。これから三宅島がどう変貌していくのか、どこに注目すればよいのか、ネット上で得た知識を書籍で検証する作業を自分に課しています。火山観測機器のハード面の知識をもっと深めたいし、防災行政の実務にも詳しくなりたい。テーマはいくらでもあるのです。
[211.13.140.20][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5957. 2000年10月13日 12時48分02秒 投稿:村松@東北大 
5943ちばさん:
植生の破壊に加えて、土壌汚染があります。残念ながら土壌については全くの素人ですので、予想だにつきませんが、酸性になった土壌を改質し、元のような農作業が復活するまでかなりの時間がかかるのでは、と思いますが、いかがでしょうか。
また、飲料水用の水源もかなりダメージを受けているような気がします。
火山ガスが出なくなったといっても、まだまだ問題は山積みで、とても帰るプログラムを組むような状況ではないと思います。
[130.34.31.136][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5956. 2000年10月13日 12時01分09秒 投稿:Cauli. 
5955のんままさん>
10月8日午後から9日に掛けて、三宅島上空の風が東寄りになるというので注目していたところ、岐阜県や福井県で二酸化硫黄濃度が20ppb(0.02ppm)程度になった観測点がいくつかあったと記憶しています。これは普段の値(数ppbオーダー)よりも高いのですが、環境基準(1時間値100ppb、日平均値40ppb)よりも低いので、ここでは特に騒ぎませんでした。

「硫黄くさい」というのは硫化水素(腐卵臭)なのか二酸化硫黄(刺激臭)なのかわかりませんが、後者は都道府県が常時観測しているはずですので、県庁の大気汚染担当課で当時の観測値がわかるはずです。それと風の状況を対照すれば、三宅島起源か他の発生源によるものかあたりがつきましょう。

今後の推移については、雄山次第・風次第ですね。
[211.128.227.204][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5955. 2000年10月13日 11時17分05秒 投稿:のんまま 
初めまして。三宅島ネタを終息に向かわしている途中にすみません。
情報、どなたか頂きたいんですが・・・
つい先日まで硫黄臭が奈良市であったんです。(月曜日まで)
雨の日だったからだと思うのですがいつまでこれは続くのでしょうか。
私は臭いに敏感なため、ちょっとでも臭いがあると
部屋の窓を開けることができないんです。(頭痛くなって)
外出なんてとんでもない!困っています。
ちょうど先月の中頃から臭っています。
こんな距離があるのに・・・まだ滞空しているのでしょうか?
[210.161.28.142][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5954. 2000年10月13日 10時40分56秒 投稿:hotahota 
 [http://www.akita-u.ac.jp/~hayashi/CHK2000fd.html]
ちばさん

成因については気になるところがかなりあるのは確かです.
来年の夏は山頂に泊まり込んで噴泥現象そのものをみたいと思っています.
[158.215.75.11][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)]

5953. 2000年10月13日 10時21分54秒 投稿:ちば 
え、でてたんですか!
おはずかしい。山頂でのサングラス姿
くらいならいいのですが。

鳥海山の噴泥ですが
谷埋め状の万年雪の最上部という位置が気になります
雪がもっと多い時期に、雪の層が表面と地面側から徐々に溶けてきて
雪渓の下を高い位置から流れてきた泥水が
その辺に溜まっていて圧力が上がって
表面の雪が溶けて薄くなってきてついに
雪に孔を開けてサイホン的に噴水のように
噴き出たということはないでしょうか
[202.32.150.2][Mozilla/4.7 (Macintosh; I; PPC)]

5952. 2000年10月13日 08時56分23秒 投稿:hotahota 
 [http://www.akita-u.ac.jp/~hayashi/CHK2000fd.html]
ちばさん

昨夜,NHK秋田のニュースで秋田駒ヶ岳の火山防災に関する報道がありました.
千葉さんはだいぶうつっていました.

相当しぶめにうつっていて,いつものシモネタ連発の姿とはずいぶん感じが
ちがいましたです,はい.

ところで,上記URLは2000年にもまたあらわれた鳥海山の噴泥の報告です.

では.

[158.215.75.11][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)]

5951. 2000年10月13日 08時38分21秒 投稿:早川 
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/news/2000/miyake/index.html]
5943ちばあん>
>もしもSO2やHClなどの火山ガスが少なくなってくれば、
マグマの温度が低下してきた反映であり、
終息が近づいてきたと言えるかもしれません。

言えないでしょうねえ.
わたしは,そういう事態の到来を不気味だと感じます.

そういう事態の開始で一時帰宅なんぞを実施して,破局が到来することがいちばん恐ろしい.1986年11月19-20日ころはそういうムードになって,とつぜん21日の破局を迎えた.伊豆大島.

[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5950. 2000年10月13日 07時59分00秒 投稿:ポチ 
おはー。フォローをと思っているうちに気絶して朝になりました。
終息問題にコメントありがとうございます。
わたしも三宅島イベントそのものが終息したと考えているわけで
なく、その議論が継続することを願っての問いかけでした。
思えば怒涛の8月にも笑いがあった。笑うしかないほど不条理だった。
息抜きが必要なんです。固い話題だけでは続かない。
本当はそう考えれば自分でSFの話でもなんでも投稿すればいいだけ
なんですが、なかなかおちゃらけた話題を挿入する間合いがつかめ
ないのが最近の流れなんですね。
[211.13.142.89][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5949. 2000年10月13日 07時35分36秒 投稿:いけだ 

分かりました。

気持ちを引き締めなおしました。
長くなだらかな上り坂が続いているようです。まだまだ。
[210.166.226.43][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)]

5947. 2000年10月13日 07時22分05秒 投稿:早川 
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/news/2000/miyake/index.html]
5946いけださん,

三宅島災害対応からの卒業だと思います.

5943,5945ちばさんが,まだまだ,と言っていますが,一方気象庁はまったく反対で,もう幕引きしたいらしい.

長谷川村長「先日、気象庁長官から、一時帰島について逆に進められるような形になったが、冬も近いということで実現できるように早急に考えたい。地区ごとの一時帰島で冬物を取りに帰ることも検討中である。」
(10日に府中市内で開かれた三宅村村議会傍聴記録(島魂)より,)
http://www.miyakejima.net/

長官の楽観姿勢もここまで来ると,ご立派.
[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5946. 2000年10月13日 06時35分46秒 投稿:いけだ 
 [http://bosei.cc.u-tokai.ac.jp/~haruta/hancock/index.html]
ちばさん5945.>

1点を除いて、ほか全て了解しました。(したと思います。)

何からの卒業だろう?

(さのさん5941.>わたしは↑がとても好きです。)
[210.166.226.11][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)]

5945. 2000年10月13日 05時51分42秒 投稿:ちば 
そういう意味ではそうかもしれませんが
終息という言葉には敏感に反応せざるを得ません
確かに、たくさんの言葉の台風が過ぎ去ったとはいえ
卒業するにはまだはやいという気持ちなのです
[210.166.70.26][Mozilla/4.5 (Macintosh; I; PPC)]

5944. 2000年10月13日 01時28分13秒 投稿:いけだ 
ポチ5933さん>(ちばさん5943>かな?)
ポチさんと気分がまったく重なってしまったため、「とんでもない」とは感じませんでした。「終息」と「とんでもない」はそれぞれの過激な表現と、解釈させていただきます。火山活動とそれに伴う社会現象ではなく、この掲示板についての話ですよね?これ。

わたしはこの掲示板に興味があります。けれどこの掲示板の人類史的な役割とその意義にはあまり興味がありません。

(……どうも[発言登録]を開くと頭の中に「立脚点」とか「専門」とかの言葉がぐるぐる回って一時的なアイデンティティーの危機に襲われる。)

アッキー氏騒動の潮が引いた後の某掲示板のようになって欲しくない。その思いはわたしにもあります。つまり少しそうなりかけているかな、と9月下旬頃から思ってはいたのですが、それもまったく意味のないことでもあるまい。とも考えています。

わたしは『ひとりごと』が元に戻ることはもうあるまい。そう思っています。緊急時はいつか去るだろうし、その時にはどのような形であれ、次の形態に変わるのだろう。
それが楽しみでもあります。

ので、今のところ、流れに任せてしまっていいのではないか。
流れを、積極的に作る形では参加してこなかったわたしはそう思います。

その時その時の状況に臨機応変にアドリブで対処してゆけばよい(ジャズマンでもあるわたし)。

そのうち、管理人さんの
「いらしゃいまし〜。」
が、復活する日もあるだろう。
[210.166.226.65][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Mac_PowerPC)]

5943. 2000年10月12日 23時55分11秒 投稿:ちば 
5933ポチさん>
終息なんてまだまだ、とんでもないと思います。
島民が戻っていないじゃないですか。
火山活動だってまだ続いています。

たしかに一時より変化が少ないとは思いますが、
火山活動は活発に続いている状態です。
火口付近の温度はまだ高い状態で
火口から噴煙が連続的に上がっている(ときどき火山灰を含む)。
その中に含まれる火山ガスの量は減少していないし、
成分もSO2やHClなど、高温のマグマを示すものが多い。
カルデラ内の火口の地下には、高温のマグマがあることはまちがいないでしょう。

もしもSO2やHClなどの火山ガスが少なくなってくれば、
マグマの温度が低下してきた反映であり、
終息が近づいてきたと言えるかもしれません。
終息したかどうかを判断するには、それだけでなく、
さらに、三宅島の収縮が止まり垂直変動量も安定してさらに
地震や磁力や重力などの変化も見極めなければいけません。

もし、それらが安定したとしても、それでも
現在のような植生が徹底的に破壊された状態では
雨が降ったときに泥流の発生の恐れがあります。
地域によっては雨が降るたびに避難所に行かなければならない状態では
すべての住民を帰すわけには行かないと思います
それでは終息とは言えません。

火山灰や噴石、火山ガス、泥流によって破壊された山の緑が
戻り、あるいは、それ以前に防災施設が完成して、少々の雨が降っても
大丈夫な状態になって、それから島民がもどってこれるわけですが
そのときには泥流の危険の高い場所の土地利用をどうするかとか
虻田町でいまおこっているような難しい問題も発生するでしょう
実はまだまだ、これからが本番という気がしています。

その期間がどのくらいになりそうなのか
年内がどうのということではないと思いますが
[202.32.150.2][Mozilla/4.7 (Macintosh; I; PPC)]

5942. 2000年10月12日 23時54分25秒 投稿:すみれ 
5933ポチさん
掲示板開設とその後の経緯については知りませんが

>テーマは
>火山災害、防災、SF、その他何でも関心のあること
>普段はお互いに自由な発言(ひとりごと)や
>議論(?)をしていて、
>緊急時に相互連絡をとれるような
>メーリングリストよりも、開かれたものを
>目指したいとおもいます。

↑いいですね。開かれていたお蔭で私のような者も入りたい時に飛び込めたわけです。
これからも期待しています。
[133.205.224.12][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 4.01; Windows 98)]

5941. 2000年10月12日 22時27分21秒 投稿:さの 
 [http://www.aist.go.jp/GSJ/~yagi/FOG/FOG_1.html]
↓わたしとポチさんがスワップ?
でも、わたしも↑なはなしもすきです。大事なことだと思います。
[210.165.70.131][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

5940. 2000年10月12日 20時33分13秒 投稿:Hal.T 
5933さのさん>三宅島噴火イベントのある段階が終わったとは思います。ただ、避難している方たちのことはあるとしても、自然史的なイベントがこれで収束し安定したとまでは言えないでしょう。

自然は、安定状態に落ち着こうとして不安定な過渡期を過ごす傾向があります。そういう意味で以前の安定状態(20年周期?)から次の安定状態(何が安定か?)までには至っていないのではと思われます。

この掲示板では、現象→解釈→予想と対策が繰り返されてきました。今は現象も落ちつき、特別な新解釈も無く、したがって落ち着いた状況になっていますが、さてどうなるか? まさに未来は不確実ですね。

さのさんがおっしゃるようにSF的な話しもいいと思います。日常的に興味深い話題が自然科学と防災を背景に持続するのがベストだとも思いますよ。

[210.250.0.46][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

5939. 2000年10月12日 17時44分53秒 投稿:ちば 
 [http://www.aist.go.jp/GSJ/~shun/Jap/miyake2000/1006_08/1007/image/PA070036.jpg]
この中野さんが10月7日に撮影された写真にでは
カルデラの東縁のアップが見えています。
リル・ガリーの最上部が切れていますから、
形成(9月4日ごろ)以降も、カルデラが拡大している
(わずかでも)ことがわかります。
[202.32.150.2][Mozilla/4.7 [ja] (Macintosh; I; PPC)]

5938. 2000年10月12日 17時39分47秒 投稿:ちば 
 [http://www.aist.go.jp/GSJ/~shun/Jap/miyake2000/1006_08/1006/image/PA060015.jpg]
ポチさん>
地質調査所の6日のカルデラ底の湖の鮮明な写真というのは
中野さん撮影による↑これのことですね。

いろいろなサイズの岩屑が
まるで、水たまりに浮かんでいるような印象を受けます。
ちゃんと沈んでいるにしては、頭の高さがそろっている。
水位が最近低下したのではないのかしらん

それにしても、中央部にあるお饅頭みたいなものは
何なのでしょうか
崩れてきたにしてはなめらかだし、火口もないし
隆起してきたにしては亀裂もない。
[202.32.150.2][Mozilla/4.7 [ja] (Macintosh; I; PPC)]

5937. 2000年10月12日 16時24分59秒 投稿:ポチ 
 [http://www.aist.go.jp/GSJ/HomePageJP.html]
↑地質調査所の特報「三宅島火山情報」の、ヘリコプター・人工衛星からの三宅島画像が更新されています。
最新は10日のものです。6日の火口内水たまりなど鮮明です。あらら7日は
>噴煙を背にしてカルデラを低空で横切った。
のですか。
>カルデラ壁には岩脈と思われる縦の筋
ははあ、すごいですね。
[211.13.141.82][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5936. 2000年10月12日 13時38分43秒 投稿:Cauli. 
5932たかやまさん>
ちょっと離れた図書館で、ぎょうせい(←出版社名)の「行政基本通達集」に、消防庁震災対策指導室長から都道府県消防防災主管部長あて通知として、気象庁がそのような順番で発表することが載っていました。ただしこの通達集、現行化されているかどうか怪しい部分もあるのと、それを受けたマスコミ(放送)がどのように流すかが定かでないので、あまり確実な情報源とはいえません。

あと、「気象庁が情報を入手していないが震度5弱以上が予想される観測点」は、まさに「震度5弱以上」という発表しかないようで、周囲の(情報入手している観測点の)震度から判断して震度5強や6弱以上が予想される場合でも、「震度5弱以上が予想される」で発表されるようです。
[211.128.227.200][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5935. 2000年10月12日 12時55分38秒 投稿:ポチ 
はい、失礼しました。更新が少ないのでひとりごとを書いてしまいました。
終息したのは議論の方ですね。
[211.13.143.25][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5934. 2000年10月12日 12時08分19秒 投稿:さの 
 [http://www-aeros.nies.go.jp/index.html]
久方ぶりの南風系でそらまめ君↑の関東南部のSO2濃度が上がってきました。
これから寒冷前線が南下するまでに要監視でしょう。なかなか終息とまでは
言えないんじゃないですかね。↓
[210.165.70.209][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98; Win 9x 4.90)]

5933. 2000年10月12日 11時56分45秒 投稿:ポチ 
基本的事実として、この掲示板では三宅島噴火イベントは終息しました。これは投稿数減少の推移から容易に判定できることです。今後大きな展開が見られるまで、三宅島関連の投稿数が増加することはないでしょう。有珠山以来、この掲示板は災害時のリアルタイム情報交換機能を現地被災者、専門家、一般人との間に成立させるという前人未到の領域に突入したのだと考えています。東海村臨界事故のときは20発言ほどで終息していたことを忘れてはなりません。

98年4月8日ちばさんは掲示板開設にあたって

>テーマは
>火山災害、防災、SF、その他何でも関心のあること
>普段はお互いに自由な発言(ひとりごと)や
>議論(?)をしていて、
>緊急時に相互連絡をとれるような
>メーリングリストよりも、開かれたものを
>目指したいとおもいます。

と宣言されていました。
コンピュータやインターネットのこと、科学教育のこと、SFのこと、映画のことなども、大歓迎です。という掲示板案内が消えたのはあの怒涛の8月末のことでした。わたしはそろそろ復活してもいいのではないかと愚考します。三宅島の今後や、新たな災害などにそなえて、軽い話題、日常的な議論をこの掲示板にも書き込めるということは、メンテナンス業務としても有効だと思うからです。三宅島議論が沸騰していたころにここにたどり着いた人が、びくびくしながら書き込みしているのを見るにつけ、そう感じてきました。
わたしは考え得る各種災害用の個人的リンク集を作成しています。そのフォルダーのひとつは災害時に開くページを集めていますが、はっきり言ってこんな物が役に立つとはとうてい思えないというのが本音です。日常時に機能していないものに、何が期待できるでしょう。

科学的信頼性の高さを維持することと、一般人の投稿の敷居を低くすることには、議論もあるでしょう。でも先日の銭唐江のボアで見物人が流されたとき、1件も投稿がなかったのはちょっと残念でした。露頭の話題がないのも淋しい。いかがなものでしょうか。
[211.13.143.25][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5932. 2000年10月12日 11時18分27秒 投稿:たかやま 
#5928 Cauliさま

 最近、現場を離れているので、ちょっと調べたところ「地震津波業務における資料作成マニュアル」というのがありました。これによると、地震発生時の情報の発表の順番は、

 ・震度速報
   ・津波が予想される場合は、ここで津波警報
 ・震源震度に関する情報
 ・各地の震度に関する情報

となっています。Cauliさんの指摘のとおり、「震度5弱」が予想される地点の発表は、震源震度に関する情報からです。この情報の発表までは、地震が起きてから数分かかります。

 ところで、上記のマニュアルが気象業務支援センターで売っているかなと思って調べてみたのですが、ありませんでした。斜め読みしたかぎりでは、各種マグニチュードの決め方とか他にもいろいろ載っていていい本だと思うのですが。
[160.202.2.10][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

5931. 2000年10月12日 01時09分42秒 投稿:M3 
三宅島のリアルタイム潮位に今日になってからトレースが描かれてます。データは正しくないけど、回復の兆し?
[210.229.2.193][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)]

5930. 2000年10月12日 01時05分54秒 投稿:M3 
 [http://plaza.across.or.jp/~ozawaku/eq_data/eq/eq00x11a.html]
静岡の清水に来ています。いきなり↑の地震。7月に来た時は伊豆諸島の地震が止む気配もなかったのですが。そちらは収まったという判断が出たようですね。

>2000/10/11/23:03 頃の静岡県中部の地震
同、解説より
>>>8/12の地震の時と同様、想定東海震源域での地震活動が静穏化している中で、ここ数ヶ月若干下盤側で増加傾向が見られるという状況の延長線上の現象であろうが、この地震がどういう意味を持つかは正確には今後の推移をみる必要がある。
<<<
[210.229.2.193][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)]

5929. 2000年10月11日 20時17分57秒 投稿:げし 
産経新聞HP ニュース速報から

伊豆諸島の群発地震ほぼ終息。政府調査委が結論。有感地震は8月の3700回
から9月134回に。地殻変動も停止。(19:42)
[133.11.230.162][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5928. 2000年10月11日 17時53分58秒 投稿:Cauli. 
 [http://www.ntt-east.co.jp/release/0010/001010.html]
NTT東日本等は、三宅島の電源確保を10月下旬で中止することを前提とした新ルートによる暫定回線の構築に乗り出しました↑。ただし、三宅島(の観測)はもとより御蔵島に与える影響も大きそうです。


5918たかやまさん>
なるほど。#5911では引用を省略してしまいましたが、元記事(7日付け読売朝刊38面)には『同庁〔気象庁〕は、「震度5弱以上と考えられるが、震度を入手していない観測点」との異例のただし書き付きで発表した』とありますね。

ついでに図書館で他紙も調べてみました。

『〔気象庁では〕「データ送信に一般の電話回線を使っているため、回線の混雑や断線などで情報が入らなかった可能性がある」として原因を調べている』(7日付け産経朝刊30面)

『気象庁地震火山部は、「〔気象庁自前の〕震度計のデータは専用回線を通してきちんと集まっており、それだけで防災上必要な判断は可能」としている』(7日付け東京朝刊28面)

うーむ。いくら「防災上必要な判断は可能」と言われても、気象庁地震火山部の意識と自治体の意識に大きな隔たりがある例をひと月半前に見たばかりだからな。推定震度も震源やマグニチュードが決まらないと(つまり第1報では)出せないでしょうから、ひとまず自治体その他の防災関係機関は非常時に登庁すべき職員に対し、地震後の第1報を聴いただけで登庁不要と判断せず、震源やマグニチュードの発表があるまで、しばらくラジオを継続聴取することを徹底しておいた方が良いと思います。
[211.128.227.43][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5927. 2000年10月11日 17時09分30秒 投稿:たかやま 
#5923 ちばさま

>>(体感測定の時代、気象庁には、戸障子のある部屋があって
>>交代で寝泊まりしていたというのは、本当なのでしょうか)

 体感測定の頃でも、戸障子のない仮眠室で寝たことがあります。震度は、起きている人が決めていました。また、戸障子がなくても揺れの感じで震度がわかるようになってきます。皆で同時に決めても、体感の震度はだいたい1くらいの差にしかなりません。なお、今でも交代で寝泊まりして地震とか気象現象の観測および気象予報の作成をしています。念のため。

 それから、気象官署に置いてある震度計は、バッテリバックアップがついていて、さらに発動発電機も設置してあります。また、機器の点検も定期的にやっていますので、よほどでないと故障はしないと思います。ちょっと指針などをみてみたのですが、故障したときは体感でとは書いてありませんでした。

#風向風速は一度だけ体感で観測したことがあるのですが…。
[160.202.2.10][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

5923. 2000年10月11日 15時59分41秒 投稿:ちば@ぎふけん 
欠測がでてしまった地点ですが
いまでは体感震度測定は
まったくやっていないのでしょうか
今回のような場合や、震度計がない地点での測定、
停電時の測定などには有効だと思うのですが
(体感測定の時代、気象庁には、戸障子のある部屋があって
交代で寝泊まりしていたというのは、本当なのでしょうか)

断層近傍での震動はどうだったのでしょうか
私の三宅島での体験から推定すると
最後に変位が残るような地点では
地震の最後に震動が突然止まって、その瞬間に
いろんなものが飛ばされた(慣性力で)のではないか
と思うのですが。ぜひ、体験談を聞きたいです。
[210.228.163.21][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows NT; DigExt)]

5922. 2000年10月11日 15時55分26秒 投稿:まつ@島原 
ちなみに,三宅島の計測震度計(最終的には3台あったはず)は,商用電源が
確保できていないため,現在停止しています.
三宅島で現在動いているは,三宅空港事務所に設置された高感度地震計1台のみ
のはずです(衛星通信で伝送).高感度地震計は,大きい揺れでは振り切れて
しまうので,震度を算出することはできません.

[133.5.168.105][Mozilla/4.7 [ja] (Macintosh; I; PPC)]

5921. 2000年10月11日 15時36分41秒 投稿:まつ@島原 
さきほどの,NHKニュースの報道では,香川県で34箇所の計測震度計のうち,16台で不具合が生じたそうです.

そのうち,3台は震度計の時計がくるっていたため,余震の震度を本震の震度として発信してしまった
(これは,これで重大問題ですね.)
残りの13台はやはりNTT一般回線の輻輳にあい,気象庁の集計時刻に間に合わなかったそうです.
香川県は「こうしたことが起きないよう,災害時には優先的に通じる回線に変更したい」とコメントしている
ところをみると,災害時有線電話にすらなっていなかったのでしょうね.
[133.5.168.105][Mozilla/4.7 [ja] (Macintosh; I; PPC)]

5920. 2000年10月11日 15時28分46秒 投稿:早川 
5910地蔵さん>
>以前、鎌原観音堂に興味を持って、関連する著書をいくつか読んだことがあったのですが、
>その中では、当時の人は鬼押し出しが発生するまで、むしろ空から降ってくるれきの
>方ばかり気にしていた、との記述がそれらの中ではされており、先生の発言とちょっと
>違うな、という風に感じました。
>(ただちに、著書・著者が特定できないのですが。)

「鬼押し出しが発生するまで」とありますが,これは,鎌原村を襲った岩なだれが発生するまでの誤りですね.

鎌原村は浅間山の山頂火口の北13kmのところにあります.空から礫が降ったのは,その惨事の1ヶ月前の一回きりでした.ですから,空から降るなんてこともわすれて,まさに「油断の真っ最中」だったと思われます.


>
>引用部で先生が触れられているのは*岩*なので、軽石が降ってくることは否定して
>いない、という理解でよろしいのでしょうか?

その理解でよいです.岩は「飛ぶ」ものです.軽石や小石は「降る」ものです.どちらも空から襲ってきますが,区別することが重要です.むずかしくいうと,前者は終端速度に達していません.後者は達しています.雨と同じです.前者は大砲のたまと同じです.

ですから,東南東に10km離れた軽井沢に軽石や小石が降ることはあり得ます.しかしいきなりそういうことが起こるとは思われません.前段階があると期待されます.その間に逃げればよろし.わたしの目が黒い間は,わたしが事前に教えて差し上げます>軽井沢に別荘をお持ちの方々.
[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5919. 2000年10月11日 15時13分46秒 投稿:早川 
 [http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/keijiban/Rules.html]
この掲示板では,「先生」は御法度です.

きょうは,午前中,本務でいそがしかった.
(明日から後期の授業が始まるから,いままでのようにこれに湯水のごとく時間を投入するわけにはいかない.)

5910への答えは,次の書き込みで.
[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5918. 2000年10月11日 14時29分54秒 投稿:たかやま 
Cauliさま、Hal.Tさま

 一定時間震度情報が入電しない場合、周辺の震度などから震度5弱以上の揺れが推定される場合、その旨地震情報で発表されます。先日の鳥取県西部地震地震でも、こうした情報が発表されています。NHKの震度情報の画面で、震度の数字が入っておらず、赤だったと思うのですが他と違う色で表示されていたところは、そうした震度観測点です。

 なお、気象庁の震度観測点約600点のうち大部分は、電話だけでなく衛星経由でも震度を送信できるようになっています。

#沖縄のKさま、ご指摘ありがとうございました。
[160.202.2.10][Mozilla/4.75 [ja] (Win95; U)]

5916. 2000年10月11日 12時32分19秒 投稿:Cauli. 
5915続き:
具体的な対策案。

・今回の未入電の原因を究明し、それに応じた対策(たとえば回線の二重化)を行う。

・さりとて、システムが100%完全に動くことは保証できないので、当該地域で未入電の観測点数
 が一定のしきい値(例えば5%)を超えた場合は、それと判る発表をする(例:「○○県××地
 方では震度○“以上”」)
[211.128.227.224][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5915. 2000年10月11日 12時01分50秒 投稿:Cauli. 
5912Hal.Tさん>
>しかし、便りの無いのは危ないと考える程度でも言いかなとは思う。

いまのシステムでは、第1報では地域(「鳥取県西部」とか)で最大の震度を発表することになっていると思います。今回は「境港、鳥取日野で震度6強」がきちんと入電したから「鳥取県西部で震度6強」が第1報だったけど、もしこの2地点から入電がなければ、入電した地点で最大の震度である「震度6弱」とかが発表されたでしょう。

もうひとつ、鳥取県地域防災計画ではどうなっているかわかりませんが、多くの自治体では職員に対し震度何の地震を(放送などで)知れば、「呼び出されなくても災対本部が設置されることを見越して登庁せよ」という初動体制を取っていると思います。どの震度で登庁するかは各職員の任務によって異なるでしょうが、震度6クラスになれば普段防災に携わっていない職員も登庁対象になるでしょう。そのような職員の場合、地震が来てラジオをつけて、第1報で伝えられた(実際の最大より)低い震度を信用して登庁を見送らないとも限らない。自治体は、気象庁の情報収集網を信頼していると思います。


5914まつさん>
>#当然,災害時優先指定してある電話でしょうから,NTT一般回線でも回線輻輳に
>#巻き込まれないのではないかと思いますが,甘いでしょうか?

NTT西日本の交換機の能力を正確には知りませんが、平常時のトラフィックの10倍程度になると、災害時有線指定も効かないことが多いように思います。
[211.128.226.233][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5914. 2000年10月11日 11時48分01秒 投稿:まつ@島原 
5911.Cauliさん> 
> 気象庁は「情報量が多すぎ、回線に異常が発生した可能性がある」とコメントしているが、「自治体設置の震度計は一般
> の電話回線が利用されることが多い」というから、そんなややこしい話ではなく、地震直後の回線輻輳に巻き込まれただ

福岡県震度情報ネットワークの場合,市町村・消防本部に設置してある
計測震度計データはMCA無線と衛星回線の両方で県庁に伝送されます.
ただし,北九州市と福岡市内の計測震度計データは両消防本部までがNTT一般回線.
そのあと両消防本部から県庁までは,多重無線と衛星回線.

#当然,災害時優先指定してある電話でしょうから,NTT一般回線でも回線輻輳に
#巻き込まれないのではないかと思いますが,甘いでしょうか?

[133.5.168.105][Mozilla/4.7 [ja] (Macintosh; I; PPC)]

5912. 2000年10月11日 02時42分15秒 投稿:Hal.T 
 [http://www.nec-eng.co.jp/gijutu/explain/81/gd-3000w/]
気象庁から自治体向けは衛星↑の場合もある。収集は地上回線かどうかは不明。
しかし、便りの無いのは危ないと考える程度でも言いかなとは思う。神戸の救急組織が連絡が無いので出動し県境まで行った所で引き返したと言う報道があったが、この方たちは誉めてしかるべきだと思う。

うん、偉い! ほんとうに。神戸の時だって数時間実相がわからなかったのだ。
ところで「確かなことがわかるまで何もできん」と言っていたのは東京都の役人だっけ?、それとも政治家? まあ、なんともはや。
[210.250.0.106][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.5; Windows 98)]

5911. 2000年10月11日 01時18分23秒 投稿:Cauli. 
IT防災以前の話。
7日付け読売朝刊38面「自治体の地震計から震度情報が伝わらず」によると、鳥取・島根・広島・岡山4県の自治体設置観測点30か所の震度が気象庁に入電しなかったという。

気象庁は「情報量が多すぎ、回線に異常が発生した可能性がある」とコメントしているが、「自治体設置の震度計は一般の電話回線が利用されることが多い」というから、そんなややこしい話ではなく、地震直後の回線輻輳に巻き込まれただけではないか。
(「 」内の記事引用を除きCauli.私見)
[211.2.44.104][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98)]

5910. 2000年10月11日 00時15分15秒 投稿:地蔵 
はじめまして。地蔵と申します。

早川先生は5900で次のように書きました

浅間山の山頂で爆発しても,岩が軽井沢や中軽井沢まで飛ぶことは,*絶対に*ありません
(中略)
ですから,軽井沢や嬬恋への旅行を浅間山の危険のために取りやめるのは,知的な人がすることではありません

以前、鎌原観音堂に興味を持って、関連する著書をいくつか読んだことがあったのですが、
その中では、当時の人は鬼押し出しが発生するまで、むしろ空から降ってくるれきの
方ばかり気にしていた、との記述がそれらの中ではされており、先生の発言とちょっと
違うな、という風に感じました。
(ただちに、著書・著者が特定できないのですが。)

引用部で先生が触れられているのは*岩*なので、軽石が降ってくることは否定して
いない、という理解でよろしいのでしょうか?

[210.131.108.8][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.0; Windows 98; DigExt)]

5909. 2000年10月10日 19時01分17秒 投稿:早川 
というわけで,
朝日
読売
毎日
の順によい.

ただし,地表地震断層であることが確かめられるまでには,写真や図による証拠が提示される必要がある.軽々に断定してはいけない.
[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5908. 2000年10月10日 18時58分53秒 投稿:早川 
 [http://infoweb.asahi.com/1010/news/national10017.html]


------------------------------------------------------------------------
鳥取県西伯町に断層らしき裂け目 鳥取県西部地震
------------------------------------------------------------------------

 鳥取県西伯町上中谷の国道180号から東に入ったわき道で9日、鳥取県西部地震を起こした断層とみられる裂け目を通産省工業技術院地質調査所(茨城県つくば市)の調査チームが見つけた。建設省国土地理院などの分析で、断層は北北西から南南東へ延び、左方向の横ずれが生じたことが分かっている。今回見つかった裂け目も同じ方向に走り、左にずれていた。調査チームは「断層の可能性が高い」としており、さらに詳しく調査を進める。
 裂け目は、アスファルト舗装されたわき道の地表にあった。長さ約5メートルで、左方向へ20―30センチずれていた。同調査所の吉岡敏和・主任研究官は「これまでに道路や田畑などに多くの亀裂が現れているが、いずれも振動による地割れだった。今回見つかったのは、断層運動による裂け目と見ていい」と説明。同調査所は10日から、裂け目の延長線上にほかの裂け目が現れていないか調べる。
 国土地理院が全地球測位システム(GPS)で観測した地殻変動データを解析した結果、断層は長さ約20キロ、幅約10キロで、ずれの大きさは約1.4メートルと推定。同院は「断層が地表に現れている可能性は少ない」としていた。
(18:13)

コメント:これも,活断層ではなく断層と書いているところが,とてもよい.
[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5907. 2000年10月10日 18時57分36秒 投稿:早川 
 [http://www.yomiuri.co.jp/feature/ed/20001010ed01.htm]
鳥取県西部地震、ずれた断層?地表に
 鳥取県西部地震で動いた未知の断層によって出来たとみられる地割れを、通産省地質調査所の調査班が九日夕、震源のほぼ真上にあたる同県西伯町で見つけた。十日午後に開かれる地震予知連絡会(会長・茂木清夫東京大名誉教授)に報告する。水野清秀主任研究官は「阪神大震災に比べ、エネルギーが小さいために、本格的な断層が地表に達しなかったのではないか」としている。
(2000年10月10日)

コメント:未知の活断層とかかなかったところが,とてもよい.
[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5906. 2000年10月10日 15時51分27秒 投稿:ちば 
やっぱり、ありましたか。
断層地形がないところにできたのか。
断層地形を見落としていたのか。
断層地形はあったけど
第四紀層がなかったので断定できなかったのか。
垂直の地殻変動量が小さく、第四紀層の分布が少ない地域での
有効な活断層認定手法がないところをつかれたのか。
[202.32.150.2][Mozilla/4.7 (Macintosh; I; PPC)]

5904. 2000年10月10日 14時46分49秒 投稿:げし 
毎日新聞HPニュースセレクションから

鳥取県西部地震:断層か 西伯町の国道上で亀裂見つかる

 鳥取県西部地震を起こした可能性が高い断層のずれによるとみられる亀裂が10日、震源地に近い同県西伯町で見つかった。特定されれば、同地震での断層確認は初めてとなる。調査した通産省工業技術院地質調査所(茨城県つくば市)は、断層が約20〜30センチ横ずれしたと分析。これまで知られていなかった活断層とみられ、範囲を拡大して調査を進めている。
 見つかったのは同町上中谷の国道180号上で、複数の亀裂を確認した。更に約500メートル南下した国道沿いでも歩道の縁石などで亀裂を見つけた。場所により両側から圧縮されて盛り上がったり、引っ張られてすき間ができたりしていた。両地点を結ぶ北西から南東の方向に断層はあると判断した。

 同調査所の杉山雄一・活断層研究室長は「断層と見られる横ずれは、震源地のほぼ真上で見つかった。これまで認識されていなかった活断層の可能性がある」と話している。 【清水 勝】

[133.11.230.162][Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows 98)]

5903. 2000年10月10日 13時19分47秒 投稿:早川 
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/news/2000/miyake/archives/chibabbs/0820.html]
三宅島で8月にみられた噴石という用語使用の混乱を,ここでの私の発言から知ることができます↑.

さすがに南日本新聞は,車のガラスを割った物質をただしく火山れきと呼んでいます.
http://www.minaminippon.co.jp/2000picup/2000/10/picup_20001008_1.htm
[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5902. 2000年10月10日 13時14分15秒 投稿:早川 
下の桜島定期火山情報を読んで,二つのことがわかります.

▼10.7.1642爆発では,山頂火口から5km離れたところに火山灰が約2ミリつもった.したがって,放出された火山灰全量は約30万トン.これは,三宅島8.10噴火とほぼ同量.

▼すくなくとも鹿児島地方気象台は,噴石ということばを,64ミリ以上の火山岩塊と同等につかっている.だから,車のフロントガラスを割った小石は噴石とは言わない.弾道軌道を描いて伊ヶ谷都道に着弾したような大岩だけを噴石という.

[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5901. 2000年10月10日 12時59分53秒 投稿:早川 
定期火山情報
第10号

                         平成12年10月10日10時
                         鹿児島地方気象台発表

 火山名:桜島

1.概   況
 9月の桜島南岳の活動は、上旬から中旬は比較的静穏な状態で経過しました
が、下旬は噴火活動がやや活発でした。1ヶ月間の噴火回数は21回、そのうち
爆発的噴火(爆発)は1回でした。
 10月に入ってからは7日16時42分に噴煙高度が5,000mを超える爆発がありま
した。この爆発により桜島町では車のガラスを破損する被害がありました。
 10月に入り10日9時現在、噴火は5回で爆発はそのうち1回でした。
 今後の火山活動には十分注意して下さい。

2.噴火の状況
 9月の噴火回数は21回(前月9回)で、爆発はそのうち1回(前月2回)で
した。特に爆発は28日までなく、無爆発継続日数は8月28日から通算32日でし
た。
 29日20時14分の爆発は体感空振(小)を伴い、火山雷を42回観測しました
が、爆発音、噴石等はありませんでした。火山雷は今年2月26日20時03分の爆
発以来です。
 9月の日別の噴火・爆発回数は次表のとおりです。

9月の日別噴火・爆発回数
   日   4 7 9 17 19 23 24 25 26 29 合計
 噴火回数 1 1 2 1 2 1 2 1 9 1 21
 爆発回数 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1  1
 注)爆発は噴火の一形式であり、噴火回数の中にも含まれています。

3.遠望観測
 21回の噴火のうち噴煙を観測できたのは20回で、噴煙量はやや多量1回、中
量19回でした。火口縁からの噴煙高度の最高は、9日15時28分の噴火の3,000
mでした。

4.震動観測
 火山性地震は中旬前半が少なく、その他の期間はやや多い状態で経過しまし
た。火山性微動は月の初めと中旬前半が少なく、その他の期間はやや多い状態
で経過しました。
 震動観測点B点(南岳火口から北西 2.3km)での9月の火山性地震の回数は
788回で、前月(350回)より増加しました。また、火山性微動の出現時間は月
合計42.9時間で、前月(58.7時間)よりやや減少しました。
  
    9月の火山性地震・微動回数
            上 旬 中 旬 下 旬 合 計
  火山性地震回数    243  150  395  788
  火山性微動回数    264  232  237  733
火山性微動出現時間(h)  18.8  13.2  10.9  42.9

5.降灰の観測
 気象台における降灰の観測では、9月の降灰日数は13日で、月間の降灰量は
84g/uでした。

 気象台における9月の日別降灰量(g/u)
  日  5 6 7 8 9 12 13 14 19 20 21 22 27 合計
 降灰量 11 17 2 10 1 20 1 1 0 8 11 1 1 84

鹿児島県消防防災課によると、9月の1ヶ月間で降灰の多かった場所と降灰
量は次のとおりです。
 @鹿児島市有村   832 g/u    A鹿児島市湯之   759 g/u
 B桜島町赤水    549 g/u    C鹿児島市高免   460 g/u


6.火山情報の発表
気象台では10月7日16時42分の爆発に関連して、7日18時00分に臨時火山情報
第1号を発表し、その後の状況をお知らせする火山観測情報を7日と8日に計
2回発表しました。


[参考資料]

平成12年10月7日16時42分の爆発による降灰分布
(10月7,8日の鹿児島地方気象台の現地調査による)

桜島港駐車場 ・・・・・・・・最大3cmの火山礫 約2.1kg/m2
国民宿舎「レインボー桜島」・・最大3cmの火山礫 約1.5kg/m2
烏島展望所 ・・・・・・・・・最大3cmの火山礫 約650g/m2
桜島桟橋,水族館 ・・・・・・最大4mmの火山礫

降灰と噴石について

 火山が噴火したときの噴出物には、噴煙、降灰、噴石、溶岩があります。そ
のうち、降灰と噴石の種類について紹介します。
降灰現象時の降下物には、火山灰と火山礫があります。この2つは下表のよう
に粒の大きさにより分類しています。

 表1.降灰の種類
 大きさ     種類
 直径2mm未満   火山灰
 直径2〜64mm   火山礫

 気象台では、毎日9時に前24時間の1uあたりの降灰量(重さ)を測定し
てその日の降灰量としています。大噴火の際には、火山灰がおびただしく積も
ることもあり、そのような場合には積もった厚さを測定することもあります。
 噴石については、その大きさにより下表のように分類して表現しています。

 表2.噴石の大きさ
 噴石の大きさ  表現の方法
 6〜10cm     こぶし大
 10〜30cm    人頭大
 0.5〜1m     半身大
 1.5〜2m     人身大
 3m以上     巨大

 噴石は火山岩塊ともいい、そのうち特定の形をしたものを火山弾と呼ぶこと
もあります。また、黒色の多孔質(穴の多い)のものを岩滓(がんさい)また
はスコリア、白色の多孔質のものを軽石と呼ぶこともあります。
 気象台では、桜島の爆発時には、飛散した噴石の量(少量、中量、多量)
と、飛散した範囲(山の合目で表現)を目視や遠望カメラによって観測してい
ます。
 噴石の大きいものはほとんど風の影響を受けずに飛散します。水平到達距離
は通常火口から1〜2km程度ですが、強い噴火では数km程度まで飛散すること
があります。小さい噴石や降灰は風の影響を受けて風下に流れることが多く、
高い噴煙が上がった場合や風が非常に強い場合に降灰は数十kmまで飛散して、
自動車の窓ガラスを破損したり、交通障害や家屋・農作物に被害を与えること
があります。
[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

5900. 2000年10月10日 11時44分08秒 投稿:早川 
 [http://www.edu.gunma-u.ac.jp/~hayakawa/news/2000/asama/joho.html]
軽井沢測候所が,浅間山定期火山情報10号を発表しました↑.
9月25日の終息宣言後も,平穏が継続しています.

聞くところによると,軽井沢町と嬬恋村への観光客が激減しているとのことです.
有珠山・三宅島が必要以上に日本国民の意識を火山危険に向かわせた結果だと思います.

浅間山の山頂で爆発しても,岩が軽井沢や中軽井沢まで飛ぶことは,*絶対に*ありません.火山爆発で岩が飛ぶ距離は,どんなに強い噴火でも5kmまでだということがわかっています(地球の岩石はこれ以上つよいエネルギーを蓄えることができない.壊れてしまう.).

ですから,軽井沢や嬬恋への旅行を浅間山の危険のために取りやめるのは,知的な人がすることではありません.これから月末までが,もっともよい季節です.わたしも,来週末,学生とともに野外授業で訪れます.



[133.8.33.197][Mozilla/4.08 (Macintosh; U; PPC, Nav)]

..end