環境問題の頁

2005年西東京市における黄砂降下量

2005年東京都西東京市における簡易黄砂トラップによる黄砂降下量の変化

実測値を1m2当たり重量に換算.点のない日はトラップの回収を行っていません.

4/4の値は,3/29〜4/4の合計です.

5/19-21は,風雨のため黄砂以外のダストが含まれている可能性があります.

10/11〜16にかけて,モンゴルと中国の国境付近のかなりの地点で黄砂が観測されました(気象庁黄砂情報による).9/20以後,ほとんど黄砂が観測されていなかったため,このトラップの回収も3週間ほどお休み状態でした.10/11からの黄砂観測急増に際し急遽トラップの回収を行ったところ,非常に大きな量となりました.従って,この量は3週間分と言うことになりますが,実際にはかなりの部分はこの時期に対応するものと想定されます.グラフ上のデータとして掲げるのは誤解を招く面がありますが,あえて事実としてのせることにしました.

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モミ属の花粉

少し前から軽井沢一帯で黄色い微粒子が降って,車や諸々のものが黄色くなっていて,降灰か,花粉か,花粉であれば何か,と言った話題がありました.私達のグループが軽井沢にセットしておいた火山灰トラップを回収(5月初〜6月初分)して調べたところ,大半が黄色い微粒子でしたので,顕微鏡下で観察しました.その結果,モミ属花粉が大量に見つかりました.鑑定はパレオラボの鈴木茂さんにお願いしました.黄色い微粒子の正体はモミ属花粉ということになります.

更新日:050614

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黄砂で汚れたフロントガラス(東京)

 

5月19日

 

3月29日

3月29日に西日本で黄砂が認められましたが,関東まで届いたようです.夜間、ぽつぽつとかすかな雨が降っていたので雨滴によって黄砂が集められ落下したものと考えられます.

3月18日

下記参照

更新日:050318

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西東京で採取した黄砂

5月14日

5月16日

5月18日

5月19日

更新日:050514

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黄砂画像

遠藤邦彦

3月18日に東京の車が一斉に汚れる(画像),黄砂の仕業と思われる現象がありました.

この日は西日本から北海道まで黄砂が認められています。西東京市の火山灰トラップには,1m2換算で1.67g降りました.中味は黄砂と思われ,一部その前日の浅間の火山灰が混じっている可能性があります.

世田谷の駐車場の車に降った黄砂

世田谷区の駐車場の車の汚れ

ワイパーでぬぐった後との差が明瞭

西東京市の火山灰トラップの黄砂

電子顕微鏡写真

ボンネットの黄砂

黄砂を落とした雨が乾き,流れたような跡が残った。

車の中から見た黄砂のあと

外のビルが霞むほど。

花粉の顕微鏡写真

戸田に駐車していた車から採取した付着物中の花粉

撮影:黒澤氏(パレオラボ(株))

戸田の黒澤さん(パレオラボ)の情報では,車から採取した試料に,花粉が沢山混じっていたそうです.黒澤さんの写真(画像)には見事なスギ花粉が写っています.スギ花粉はパクッと口を開いたようにわれている30ミクロン(0.03mm)位の大きさのもので,黄砂粒子は数ミクロン程度の小さなものです.この日車がひどく汚れたのは,花粉や黄砂粒子が雨滴に大量に付着して降下したためであろうと推定しています.

更新日:05

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黄砂飛来

画像

日本大学・文理学部学術フロンティア事業による受信データを地球システム科学科中山研究室で画像処理

米国の地球観測衛星NOAAに搭載されたAVHRRというセンサで観測した2005年2月23日16:52頃の黄砂飛来のようすです。朝鮮半島の西から山陰沖を経て関東まで帯状のパターンが黄砂と考えられ、特に中部地方から波状のパターンとなっているのが特徴的です。

更新日:050223

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