環境問題の頁

2010年黄砂降下量

2010年東京都西東京市等で簡易黄砂トラップによって採取した黄砂降下量.

実測値を1m2当たり重量に換算.点のない日はトラップの回収を行っていません.

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2010年4月,黄砂降る

遠藤邦彦

4月2日から3日にわたり、日本列島には強風が吹き荒れ、黄砂混じりの雨も降りました。

2日の気象庁黄砂情報では、日本では南西諸島、能登半島、秋田、青森、北海道の函館、室蘭、札幌、旭川、帯広、稚内の計10地点で観測されました。3日では、九州:2、能登半島、青森、函館の5地点でした。

3日の黄砂については、福島県の千葉さんからメールと写真を送って頂きました。(写真123)。

写真1

フロントガラス1 外から

写真2

フロントガラス2 外から

写真3

フロントガラス3 運転席から

福島に降った黄砂の写真

4月3日、13時30分、黄砂混じりの雨が降りました。13時30分ころ西風が強くなるとともに、季節風に載って粒の大きい雨が飛んできました。
降ったというほどの雨ではなく、強風で雨が飛んできたという感じでした。13時40分ころ、自家用車を運転しようと運転席に座ったところ、フロントガラスに写真のような土が付いていました。

撮影:千葉茂樹、4月3日

この日は東京も同様の状況でした。

また、札幌の鈴木さんからは最近の様子についてメールと写真が送られてきました。(写真45)。

写真4

写真5

北海道に降った黄砂の写真

最近、車の汚れ具合で札幌にも黄砂が運ばれてきていることが認められます。今朝の黄砂の汚れと思われる車の写真2枚をお送りします

撮影:鈴木正章、4月6日

皆さんの地域ではいかがだったでしょうか。

更新日:100407

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2010年3月,黄砂到来

遠藤邦彦

今季の黄砂は、12月25-26日、同30日、1月25日などに比較的規模の大きなものが、中国東部から朝鮮半島、さらに日本列島まで到来しましたが、3月11日から14日にかけても黄砂が到来しています。

気象庁黄砂情報によると、3月11日には中国の内モンゴルから華北にかけての9地点で黄砂が観測され、内4地点では視程2km以下でした(図1)。

黄砂飛来推測図

データは気象庁HPほかより

図1 3/11

図2 3/12

図3 3/13

図4 3/14

図5 3/15

図6 3/16

12日になると主に華北から北朝鮮、韓国の計24地点に広がり(図2)、13日には北朝鮮、韓国から日本列島の九州、中国・四国、近畿まで計49地点(内日本13地点)で観測されました(図3)。

写真1 西東京市で採取された黄砂

試料採取・撮影:遠藤邦彦

14日には四国から紀伊半島での4地点で観測されただけでしたが(ただし、モンゴル、内モンゴルには次の強い黄砂が来ている)、環境省の黄砂予測やライダー観測などを参考にすると、主軸は中国・四国、近畿から東海・関東をかすめて、太平洋に向かって行ったようです(図4)。西東京市の黄砂トラップには14日までの数日間の黄砂がたまっています((写真1))。写真の黄砂は砂粒のように見えますが、より細かい粒子がくっつきあっているものです。

14日にモンゴル、内モンゴルに来ていた次の黄砂(図4左の赤い範囲)は3月15日には中国・北朝鮮・韓国の30地点に広がり(図5)、3月16日には北朝鮮・韓国の47地点と九州、中国・四国、近畿の24地点にまで到達しています(図6)。

図は以上の推移を各情報を総合してまとめた推測図です。

更新日:100316

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